ごほうびシール はるんだもん‼︎

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⑤ いよいよ はじまる お片づけ

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「あれ ひなちゃん 知ってるの?とつぜん たずねられて、
「ほら…、あの…」 シュンジに 言葉が出てこない。
「さくらちゃん、前に話したの覚えてるかな?
ほら、ひなの家の、庭に住んでる小屋の住人。サラダっていうんだけど…」 あえて言葉をにごす。
「わりと、物知りで こまってる時に助けてくれる えらいペンギンさんなんだよ。
でも、時々 おなかをつき出して オモシロイの!」
「だから、それはペンねー…」言いかけたサラダをさえぎり
「でもね…じつは、オナカじゃなくて 【ムネ】なんだって‼
サラダによると、ムネをはってるんだってさー」
「まったく! 
ヒドイ紹介の仕方ペンね‼」 
ヤレヤレと、あきれ顔を見せながら、サラダは一歩 足を進めた。
「はじめまして さくらちゃん。
ほくは、サラダっていうペン。
こまった時は いつでも 相談してほしいペン」
サラリーマンが、メイシをさし出す時みたいに、ペコリとうやうやしく 頭を下げた。

「ていねいに ありがとうございます。
私は、藤堂(とうどう) さくらって言います。
サラダさん、よろしく お願いいたします」 
さくらちゃんも ていねいに あいさつをする。
「しっかり屋さんペンね。
キチンと あいさつ出来て、スゴくえらいペン。
だけど ぼくには、もっと気らくに 話してほしいペン。あっ! さん付けもいらないペンよ」
「大丈夫です。
いつもパパ、あっ‼マチがえた!
【チチに、あいさつは キチンとするように】言われてるんです」 さくらちゃんの マジメな受け答えに
「りっぱなお父さん ペンねー。
でも。、それをちゃんと守ってるさくらちゃんは、もっと
えらいペン」
さくらちゃんと サラダのやりとりを、となりで 大人しく見ていた ひなは
「なんか、ズルイ‼」 むくれて さけんだ。
「なにが?」  「どうしたペン?」
二人同時にふりむく。
「なんかさーサラダ!
さくらちゃんの時だけ かしこまっちゃっててさー スゴくマジメじゃない⁉
ひなの時なんて、チョンチョンって起こしただけ だったのに…なんか ヒドイよね?」 
クチバシのように 口をつき出しつつ、文句を言う ひなに
「だって。あの時のヒナちゃん、ねむってたんだから仕方ないじゃないペンか!
じゃあ ひなちゃんは、ぼくと知り合わないほうが良かったペンか?」
「うんん。それはナイ!けど…」 イキオイこんだものの、そのまま 口ごもってしまった ひなに
「じゃあーもうそろそろ、キゲン直しなよ!
ココを、みんなで がんばって、キレイにしなきゃいけないんだからペン」
そう言って、ひなの背中を 軽くたたいた。

++++++++++++++
「先生‼
まず、何から 始めたらいいんですか?」 
幼稚園でするみたいに、手を上げて しつもんする さくらちゃん。
「片づけには 本来、3つの工程、作業の順番があるペン。
まず、①は、いるもの【必要なもの】と 【いらない不用物】を分けることから始めるんだけど…
今回は、たぶん いるものばかりだろうから、その作業は 無しでいいと思うペン。
だから…
今度はそれを、② 使う墓所ごとに分けるんだペン。
君たちなら そうだなー………【お家】と【幼稚園】ぐらいかなペン。
その中でも、お家で使う物の中には、【自分の部屋】で使うもの 以外にも 【リビング】や【お風呂】で使うもの、髪をしばるゴムやピンみたいに【洗面j所】で使うものもあるペンね。 
使う場所ごとに 分けられたら、今度は ③ 種類別にわける番だペン」

自分の説明によいしれているのか⁉、満足そうに ウンウン うなずいているサラダ
「ソレって、どうやるの?」

「【ドウサ】、ソレを使おうとした時に 自分がする動き ごとに、いくつかに 分けるんだペ
たとえば、【切る】 だったら、ハサミやカッターなんかが入るペン。
あとは、【書く】 クレヨン エンピツやボールペン。
【はる】 ノリとかテープ シールなんかも これに入るかもペンね
ほかにも、【走る】 おもに 車のおもちゃかな?
それから 、これはなんていうのかな?
【書くときの紙】 ノートとかメモ用紙、おえかきので使う画用紙なんかもあるペンね」

サラダのアドバイスを参考に、片づけに取りかかるけれど…
「ねえーサラダー…これどこかなー?」
「うーん、と…コレは⁉」 ひなとさくらちゃん。
二人の間を 右に… 左に… と、引っ張りダコのサラダ。
立ち止まってばかりで、ちっとも すすまない片づけ。
『思ってたより むずかしいな…』 ひなは感じた。

そのうちに 『アレ?…?』
『家で 片づけてた時は、こんなに大変じゃなかったよね⁉
なんでだろ?』
ふしぎに思ったひなは、ソレをそのまま サラダにぶつけてみることにした。 
「ねぇ、サラダ」
ヒナの呼びかけに サラダは 少し つかれた顔を見せ、ゆっくりと ふり向いた。
「家で 片づけしてた時は、こんなに大変じゃなかったのにどうして今は、こんなに 大変なの?
同じ 【お片づけ】な ハズなのに…」 と、こぼしたひなに

「よく気づいたペンね!
やっぱりヒナちゃんは、すごいペン‼」
先ほどまでの つかれた様子など 吹き飛ばしてしまったように はしゃいだ声を上げるサラダ。
「【家でのお片付けは、なぜカンタンなのか?】 だったペンよねー。
その答えは タララ ラッタ ラー(ドラ⚪もんが道具を出す時の音)
【あらかじめ、お母さんが 片づける場所を 決めておいて くれているから】 だペン。
反対に 今は、その場所を 見直しているから、いつもより大変になっているペン。
でも、一度 その場所を決めてしまえば、あとは その通りに片づけるだけだから カンタンになるペンよ」 と説明してくれた。

その後も…サラダの言うことを信じ、モクモクと作業をつづける。

気づくと、外はスッカリ暗くなっていた。
こんなに お片づけを ガンバったのって、 初めてかもしれない。 
最初のころは、本当にムズカシクって なげだしたくなったけれど、
ダンダン コツがつかめてきたのか? 
終わりちかくは、いちいち サラダに聞かなくても わかるようになっていた。



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