好きだと先に言ったのはあなたなのに?

みみぢあん

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4話 発覚

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 ニーナとリルベルは他の友人たちと一緒に昼食をとり、次の講義のための準備をしていると… 
 普段はあまり話したことのない、顔を真っ赤にして、泣きながら講義室へ入ってきた。


「あの… どうしたのかしら?」
 ニーナとリルベルが少し離れたところから、泣いている子のようすをうかがっていると…


「ケインが… 1年下のエリスと、“秘密の恋人”なんですって!」
 泣きながらその子は、集まった友人たちにうったえた。

「どういう意味…?! だってデイジー、あなたがケインの“秘密の恋人”なのでしょう?」
「でも私… 彼が… ケインがこっそりエリスと会って、キスしているのを見てしまったの!」
「そんな… ひどいわ!」


「・・・っ?!」
「・・・っ?!」
 ニーナとリルベルはその話を聞き、2人そろってハッ… と息をのみ、顔を見合せてぼうぜんとした。


「・・・・・・」
 どういうこと? 泣いている彼女… “秘密の恋人”だったの?! ケインの恋人は私1人ではないの?!
 ウソよ…?! そんなの、ウソよ?!! 信じないわ… 信じない!! 嫌よ… 嫌―――っ!!!!

 心の中で何度も信じられないと、ニーナは悲痛ひつうなさけびをあげた。

 婚約をすすめたいと話したときの、冷たい態度のケインが頭の中をよぎる。

『あのさ、ニーナ? 話はそれだけか?』
『なら、僕は他に用があるから、悪いけどもう行くよ!』
『え?! 待ってケイン…』
『ごめん、急いでいるんだ! じゃあね!』

 心臓がこごえそうなほど冷たくなり、ニーナはガタガタと震え、ギュッ… と自分を抱きしめる。 


「・・・っ」
 勇気を出して婚約の話を、私からしたのに… あの時ケインは、私を置いて誰かに会いに行ってしまった! ケインが会いに行ったのは、エリスという子なの?! その子も私と同じ、ケインの“秘密の恋人”なの?!





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