まったりしたい令嬢はまったりできない!

神桜

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1章

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今日はなんの予定も無い普通の日。この頃普通でまったりができなかったからやっとできるなぁなんて思ってのんびりと庭でローズティーを飲んでいた。その様子はまさに周りから見ると絵になる光景。周りにいた侍女や執事、護衛はポーっと見ていた。そんな穏やかな日常は壊された。

周りが少しざわざわなったと思い見てみたら

「やぁ、愛しの婚約者さん。」
私が振り向いたら片手を軽く挙げて優しい笑みを浮かべている、私の婚約者様。

私の今日のまったりな日々は過ぎていくのね…。さよなら、私のまったり生活。いつの日か会えるのを楽しみにしているわ…。こんなことを考えながらポケーとしていたらルーカスは私の真横に来ていた。それはそれはとてもとっても近い距離だった。

「ひぃっ」
小さいが悲鳴を出してしまった。そうするともっと近づいてきた。もう鼻と鼻がくっつく距離に。さすがにヤバイと思い注意をしようとしたらギューっと抱きついてきた。




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