殿下、ウザイのですが？

オールディとミシェルの幸せな日

あれから、２年が経ったお互いに国王、王妃になる立場上もっと早く結婚したかったが都合上2年経ってやっと結婚式をあげることが出来る。この日は、2年前プロポーズされた日。2人とも結婚式をいつにするか決めた時この日と言った。大切な日そして、大切な結婚日だ。

ちなみに、存在を忘れていた元第二王子は今日だけ来ても良いということになった。兄弟の結婚式を見ないのは可哀想？と思ったからなのかは分からないけど…。

そして、さらには第二王子は処刑された自称ヒロインの妹にあたるアメリシア=ブリッチと結婚をするらしい、平民として。

ヒロインと妹には兄がいる、兄はとても優秀で文官だ。それも、上位な。もちろん、妹も優秀。アメリシアとドナルド元第二王子は相思相愛になったから、結婚。平民としてのんびりと過ごして居酒屋を経営しているみたい。風の噂で聞いたのよ。

そう言えば、ドナルドの性格も穏やかになったらしいわよ。良かったわね。

さらには、兄も結婚を一年前にした。お相手は、伯爵令嬢でとてもほんわかした雰囲気でとても話しやすい。

オールディの兄も結婚をした。実は、体が弱いと思っていたのは仮病で国王になりたくなかったのが理由とか何とか。侯爵令嬢と結婚をして、侯爵家当主となった。




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ゴーンゴーン



教会の鐘が鳴った。そして、パイプオルガンの音が鳴り響く。

赤い絨毯の上を一歩一歩ゆっくりと歩きながら席をそっと見る。

席には涙を浮かべる両親や兄夫婦、従兄弟、はとこ、国王夫妻、オールディのお兄様夫婦、ドナルド夫婦、親戚、親友、友達…。

沢山の人がいる。

この日この時皆の目の前でオールディ様と結婚をする。

ベール越しにでも分かるわ。皆笑顔を浮かばせている。

「オールディ=アレフィセント。生涯ミシェル=アルデェシアを愛すると誓いますか？」

「はい、愛すると誓います。」

「ミシェル=アルデェシア。貴方は、生涯オールディ=アレフィセントを愛すると誓いますか？」

前世のお父さん、お母さん、お兄ちゃん。私、今とても幸せ。今までありがとう。見守ってて…。

「はい。誓います。私は、生涯オールディを愛すことを誓います。」

そう言うと司祭が私たち二人を見て微笑み

「誓のキスを。」

ベールを外す時

「ミシェル、愛してるよ。」

「ええ、私も愛してるわ。」

キスをした。





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5年後



「母上！母上！見てください。クローバーがありました！母上に上げます！」

「あらまぁ、ありがとうね。オルシェ。」

「へへ、母上！大好き。」

「ふふっ、私もよ。」

「俺のことは？」

「もちろん、父上もです！」

「ああ、ありがとうな！オルシェ！」
そういい、オルシェを抱き上げて遊んでいるオールディ。

座っているミシェルの腕には寝ている可愛い女の子オルシェの妹のシェアリーそして、少し膨らんでるお腹には生命が宿っている。


国王、王妃の仕事を結婚日ちょうどに受け継いだ。その仕事もやっているがオールディは貴族や平民の前では本当に国王としての立派な姿で王妃となったミシェルと並んでいるが、家族だけになるとミシェルや、子供たちにデレデレになるお父さんの姿があった。



そして、この姿は、王家で1番の仲が良い家族と後後言われるようになったそう。




終