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第二章
もう直ぐ冬休み
しおりを挟むやっとテストが終わった。
これで楽しいホリディーが過ごせる!
と思った、が、
「殿下達の言動が気になるんです。
マリアベル様、お休みに入る前に皆でサリバン先生にお話しましょう。」
ソフィアがサリバン先生に面会を取ってくれた。
その日の午後、サリバン先生の部屋に行くと、フレディ兄様がいた。
「兄様、お久しぶりです!テストどうでした?」
「それを聞くなよぉ~、俺、地理は得意なんだけど、語学がなぁー」
「私とおんなじですね、」
「やっぱり俺達、兄妹だなぁー」
ウフフ、ハハハ
そうそう、俺、今度から[マリー]って呼ぶよ、だって[マリア]はもういんだしな、紛らわしいだろ!
あのさぁ、お前帰る時、気を付けろよ
ラヴィがマリアの住所聞いて来た。
俺が知る訳ないだろう!と言っておいたけど。
あいつ、なんか企んでるみたいなんだ。
殿下達もまだマリアを諦めていないみたいなんだ。
俺が、「マリアベル様はそんな人ではない」って言っても 悪く悪く取られてしまう。
どうしたらいいのか、と思ってサリバン先生に相談しに来たんだ。
私達はテスト前の喫茶室での出来事をサリバン先生に話した。
私 マリアの時、殿下達が嫌いなんで、いつも逃げて回っていたんですよ!
あの時だって••••
「あの時?」
「殿下がハワード家の養子になれって言って来た時です。」
「ええーーー、そんな事 言って来たの?」
「そーなんですよ!
庶民、庶民て 馬鹿にするからガンガン言ってやりましたよ!
側で聞いてた、食堂のおばちゃん達に 聞いてもらってもいいです。
今でも思い出すと腹が立ちます。」
マリアベルは、あの時の腹立ちを身振り手振りで語った
「取り敢えず、マリアベル様は絶対1人にはならない。
そして、殿下達とは人がいない所では合わない。
絶対、金のカツラはかぶる。マリアにはならない。」
サリバン先生は、この三つは絶対に守る事と年を押した。
「もう、怖くてマリアには、なれませんよぉ~」
私は、情けない声で言う
ソフィアは「わたくしの方より殿下達の横暴を、父に伝えしても宜しいでしょうか。」そう提案した
「殿下達の横暴は王達もご存知ですので言っても構いませんよ。
学園祭のステージで五家が乱闘してましたから••••」
「あれも酷かったらしいなぁ、俺は見ていなかったんだけど、
俺の友達が見ていて、マリアベル様が可哀想だったと言っていたよ。」
フレディが言った。
「そうなのね、」サリバンは頷いた。
(少しづつ味方になってくれる子達も出てきているのね。
逆に考えると、陛下の塗布した「視覚誤認」が弱くなっているって事?
それとも、マリアベル様の本質に気付き始めたって事かしら?
後で陛下と相談してみましょう。)
マリアベルは、絶対1人で行動しないようにと、念押しされ、集まりはお開きになった。
*************
冬休みは短いので王都のタウンハウスで過ごし、王家主催の年越しのパーティーに出席する人も沢山いる。
だが、私はお父様と一緒にクラレンスに帰る事になった。
「マリアベルは初めてだったね。
クラレンスには女神様の洞窟があるのだよ。
昔、年が変わる時間、領主女子はそこで過ごすと言う儀式があったらしい。
クラレンスは直轄地で、もともと王家の女子が継ぐのだが、前クラレンス侯には 女の子が生まれなくて 王家にも女の子がいなくて養子を取れず、絶えてしまったのだ。」
だから、お母様とお父様が継承したのね。
うん、納得、納得!
女神の洞窟かぁ、素敵ね!童話みたいだわ。
「洞窟って言っても入り口が広いからなぁ~
洞穴って感じかな。あまり期待するなよ」
「その洞窟で初代様は妻になる女神様と出会ったと言われているだ。
クラレンスが女子王家継承なのはそんな謂れがあるからだよ。」
ウフフ、御伽噺の中に住んでいるみたいだわ。
年越しが楽しみだわぁ~。
「領地に帰る前にノーザンコートに寄ろう。
お婆様が ズボンの試作品が出来た、見に来て欲しいと言っていたぞ!」
よかったぁ~
あれ、型紙起こしたのはよかったけど、ちっとも意味分かってくれなくて•••••
手縫いで小ちゃいの試作して渡したんだけど•••
三角マチって知らないのかしら?
私が洋裁学校行ってた時は、腕や又に三角マチ付けたものだったのよ
ニット生地が普及して 布が伸びるようになって廃れて来たけど。
伸びない布帛生地で可動域を広げるには必要よね。
変なのが 出来て来てないといいなぁ。
ガブリエルに思う存分に飛び蹴りさせてあげたい!
私は、ワクワクしながら迎えの馬車に向かった。
**************
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