転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール

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第二章

お婆様とズボン

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「皆様ご機嫌よう。」
「また、来年!」

沢山の馬車、お別れの挨拶が聞こえる。
一斉 、帰省だ。
私も皆様にご挨拶をと思い馬車停留所へ向かう。

「ポッーボッ、ポッポー、ポッポッポー」
鳥が鳴いている。
ポッポだ!
ポッポが羽でフレディ兄様を、バシバシと殴っている。

「だから、ポッポお前は家に帰るの!
お前の家は俺んちだろうがぁー」
イテッ、テテ、やめろヨォ

「フレディ兄様どうしたのですか?」

側でアビゲール様が困り顔をしている
アルフレッド様は笑いを堪えてこう言った。

「ポッポはアビーを自分の番だと思っているのさ!」
なぁ、ポッポ!そう言いながらポッポを撫ぜた。
「兄様、わたくし流石に卵は産めませんわ!」
アルフレッドは、吹き出して言った。
「アビー、それは問題がチョット違うよ!」

「ポッポ、お前のお嫁さんは俺が探してやるから、な、今日は帰ろう。」
ランディは頑張って説得している。

「そうだ!フレディ君、今度ウチの領に遊びにおいでよ。ポッポを連れてさ。
ウチは鳩も多いよ。ポッポ、お嫁さん候補も沢山いるぞ
流石の私も、義弟は人間がいいかなぁ~ハハハ」

(アビゲール様のウッドフィールド領は左がハワード領地と接している。)

アビゲール様はポッポに言い聞かせるように言った。
「直ぐまた会えますから。アナタは賢い鳩でしょ。アナタを子供の頃からお世話してくれてたのはハワード様でしょ!ね、思い出して、、、」
アビゲール様は、何か呪文の様な言葉を唱えながらポッポを優しく撫ぜた。

「ポッポッ⤵︎」ポッポは項垂れてランディの肩に乗った。

「フレディ君、済まなかったね、うちの妹はやたら動物に好かれるんだ。
ポッポも一時期の気の迷いさ。」

「いえ、アビゲール嬢は 優しいし (気が)澄んでいるので動物に好かれるのは当たり前だと思います!」

アビゲール様、真っ赤になって 照れ照れであった。


では、また来年、良いお年を~
ウッドフィールド家の馬車は走って行った。

「さて、俺も帰るとするか、」
あれ?兄様、馬車は?

俺はコイツさ!
そう言って隣にいる馬の背中をポンと叩く。
「フレディ兄様、カッコイイ~、」
マカロニウエスタンみたいだわ!

「いいか、お前 本当に気をつけろよ!」
そう言い残し、颯爽と馬に跨がったランディは、親指を立て 白い歯をキラリ⭐︎とさせ帰って行った。

(夕日は出てないけれど)フレディ兄様にはやっぱり夕日が似合うわねぇ~、と私は思った。

「さあ、お嬢様 帰りましょうか。」
ガブリエルに促され私は馬車に乗った。

「お婆様が待っておられるぞ、」
さあ 一路、ノーザンコート邸に 出発進行!

*********

「さあさあ、マリーちゃん、こちらへいらっしゃい!」熱烈歓迎である。

ほら見て、ほら見て、

ズボンが6本並んでいる。
「ガブリエルとわたくしとマリーちゃんの分よ!」
パンタロンタイプとカンフーパンツ風の二種3サイズ。

「ほらほら、マリーちゃんが言ってたスリット入りスカートも試作してみたのよ、」
巻きスカートとスリットタイプの二種
お婆様ノリノリである。

「ズボンって、とっても暖かいのね。知らなかったわ!」
お婆様、カンフーパンツを寝巻きにしていると言う。もう手放せないらしい。

「うーん、でも色気がないなぁ•••」
お祖父様が言うとお婆様反撃に出る
「貴方、色気は愛人に求めてくださいますか?」

えっ、お祖父様 愛人いたの?

「ウソだ、マリー信じるなよ。」
「こう見えても、お祖父様は若い頃はモテモテでしたのよ!その頃にチラホラと、、、
ねぇ、アナタ!」
「何十年前の話をしているんだ、全く孫の前でする話では無いであろうに•••」

「ブッ!」
後ろで 吹き出したような声が聞こえて 振り向いたが誰もいない。
気のせいかな?

「お祖父様、浮気は 一生言われますよ。
言わないで離婚を申し立てられるより良いと思って我慢しましょう。ねっ、お婆様!」

「マリーちゃんは本当に出来た孫だわぁ~」
お婆様、したり顔であった。

ガブリエルが着替えて来た。
「足捌きはどお?」
動き易さはカンフーの方ですが、スカートの下に履くんだったらパンタロンかな?

股マチが短いのかなぁ?

「ちょっとガブリエル脱いでくれる?」
私は股の縫い目を解き、裾の内側にスリットを入れて見た。

「これで動いて見て?」
あっ、足の可動域が増えた、お嬢様凄いです。魔法使いみたいです。

そっかあ、もっとマチをもっと深めに取らなきゃいけないわね。
ズボンは7部丈位のほうが動きいいのかしら?

「もう、ここまで来たらスカート 要らなくないですか?」
ガブリエルが開き直った。
「このパンタロンてやつ、かっこいいですよねぇ、
いっそのこと、これにシャツでもよい様な気がしますが?」

「ダメです!」
すかさずローラが言った。
「ガブリエル、貴方、お婿さんの来てが無くなりますよ。どうするおつもりですか!」

お婿さん?
「ガブリエル、結婚するの???」

ローラが答えた
「ガブリエルにはお兄様がいらしたのですが、他家に婿に行ってしまったのです。
ですので、ガブリエルが跡取りになったのでお婿さんを迎えねばなりません。
なのに、男装ばかりしていては来てがいないではありませんか••••」

ガブリエル、大変ねー
「そーなんですよ、可哀想でしょ!跡なんて、従兄弟でいいのに•••
ホント、面倒臭いですよね」

まぁ、人さまの家庭の事情には口を挟まない、これ基本ね。

「ガブリエル、取り敢えずズボンは直しておくわね。」
「お嬢様、お願いします。スカート なんかスースーして本当は好きじゃないんですよ。
いゃぁ、助かります。」

「ガブリエル!!!全く貴方って子は」
ローラに怒られるていた。

ガブリエルも色々と大変なのね
ちょっと同情してしまった、マリアベルであった。






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