転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール

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第二章

クラレンスで過ごす冬休み

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途中で一泊し、1日と半分かけてクラレンスに到着した。

「ただいま~、懐かしいの我が家」

「お帰りなさいませー!!」リリアンが出迎えてくれた。
リリアンは ワクワク顔で私をみる。
「はい、お土産」
王都で流行っている焼き菓子と[カリントゥ]を渡した。
「お嬢様の新作ですね、やったー」
リリアンは早く食べたいのか急いで荷物を運んで行った。

部屋に移動してワンピースを着替える。
夏はあんなに面倒だと思った着替えも当たり前の様に出来るようになった。

ガブリエルがカツラを外し髪を整えてくれた。

こうして、少しづつ世話をしてもらう事に慣れ 貴族として私は作られていくのだと思った。

「お夕食のお支度が出来ました」
クララが呼びに来てくれた。

綺麗になった髪の毛を見て クララは涙ぐんだ。
「お嬢様が本来の美しさを取り戻されて、私 嬉しいです。」
クララ、大袈裟だよぉ~

「こんな、嬉しい日が来るなんて•••
生きていてよかったです(涙)」
本物のマリアベルも、私も、大切に育てられていたのね。
「クララ、ありがとう。大好きですよ!」

クララ号泣する。「う、う、う、(涙、涙)」
ホント、クララは涙もろいわぁ~


父と2人で夕食の時間を過ごし、部屋に戻る。
私は空が見たくて、屋根裏に戻って行った。

屋根裏部屋には私が戻る事を想定していたらしく、絨毯が敷かれ、ベッドが新しくされ、クッションとフカフカの布団とモコモコの膝掛けが置いてあった。

誕生日にセバスチャから貰ったお仕着せも、ちゃんと壁に掛けてあった。
今なら分かる、襟の刺繍はウレクラの花の刺繍だったのだ!セバスチャンの愛を感じた。

有り難いなぁ~、しみじみと思う

「天の神様、月の女神様、また帰って来ました。三か月間 無事に過ごせました。ありがとうございます。」
神様にお祈りした。

「マリアベル、やはりここか、」
父が訪ねて来た。

「お父様、部屋を暖かくしていただきありがとうございました。
ここは星が綺麗に見えるんでなんだか落ち着くのですよ。」

「ねえ、お父様、お母様ってどんな方でしたか?」

「輝くような銀の髪と、お前と同じ深い海の色の瞳をもった女性であった。
澄んだ鈴の様な美しい声で、細っそりとした腰に、消てしまいそうな佇まいだった。」

「外見がとても美しいのは分かりました。
では、どんな性格だったのですか?」

「とても、優しくて、たおやかな雰囲気の女性だったよ。」

(うーん、外見と雰囲気ばかりが先行していて、性格は二の次なのね。
なんだかお母様 可哀想だわ。)

「お母様の絵などございませんか?」

「残念ながら、コーネリアの絵は残っていないのだよ。」

「そうですか••••、
私よく女神様の夢を見るのです。もしかしたらお母様かなぁと思っていたのですが••••」

「そうかもしれないなぁ、コーネリアは女神の様な美しさだったからなぁ」

「もしかしたらお母様は女神の生まれ代わりかもしれませんね。
そして、私を産んで使命を果たしたから天にお上りになったのかもしれません。」
(男は、天使だとか女神だとか、そんな者に憧ればっかりいだくのね!)
だから、つい、意地悪を言ってみたのだった。

コーネリアは女神の生まれ変わり?
だとしたら••••
マリアベルを産む為に生まれて来た?

父はブツブツと言いながら考え込み、
「ちょっと手紙を書かなけれはならなくなった。失礼するよ。
寒いので寝る時は自分の部屋に帰るようにしなさい。」
おやすみ、と額にキスをして部屋を出て行った。

白衣の天使とか、美しすぎる政治家とか、嫁にしたい芸能人とか•••
男って、顔がいいと性格も良いと思っているのかしら?
あー腹が立って来たわ!
死んだ主人の事思い出しちゃったじゃない。
せっかく忘れていたのにーーー プンプン

もう今日は寝ましょう。
お星様、おやすみなさい。












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