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第二章

新たな仲間

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ーー読者の皆様へーー

いつも朝夜の2話投稿でしたがストックが少なくなりましたので、夜一話更新にさせていただきます。
ただ今、ラストスパートに向けて 書き書きしております。
最後まで完走したいと思っております。
宜しくお願いいたします。

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ドレスに塗布された魔法を見せて欲しいと、フランシス様から要望があった。

ノーザンコートに打診してみたら、OKが出た。
作成者はモーリス伯父

フランシス様に連絡を取り、その日の夕食後私の部屋に来てもらう事になった。

ソフィア様とアビゲール様も、久々に遊びに来てくれる。
アビゲール様はお土産があるそうなのだ!
楽しみだ。

フランシス様は待ち切れなかったようで、早めにやって来た。
「モーリス様の魔法陣、初めて拝見させていただきますのよ!楽しみで昨日はよく眠れませんでしたわ。」
フランシス様大興奮です。

伯父から眼鏡を預かったのでフランシス様にお貸しした。
「まあ、メガネまでお貸ししていただけるなんて光栄ですわ、」

フランシス様曰く、魔法陣は特殊なインクで刻むものなのでそれを見る眼鏡が必要だとか。

ふむふむ、、、

フランシス様は自分の世界に籠ってしまった。

ソフィア様&アビゲール様 登場!
フランシス様にご挨拶していたが、上の空の様であった。
「お姉様は魔術が絡むと別人におなりになるので放っておいても大丈夫ですわよ。」

フランシス様は魔術オタクなのね!

アビゲール様が茶色の物体を持って来てくれた。
「なんですの?これは?」

カカオの実をすり潰したもので、我が領地の南方で取れる物なのです。
「匂いはとても美味しそうなのですが、お味はちょっと苦くて•••
滋養強壮のお薬として珍重されておりますの。」

ソフィア様とお味見をする。
「苦っ、」
「こんなに良い香りなのに卑怯ですわ!騙されましたわ、」
ソフィア様はお口直しに餡子を舐めた。

これ、どう見てもチョコだわよねぇ~
牛乳に溶かしたらどうかしら?
試しに温めた牛乳にティースプーン一杯程入れて溶かし砂糖を追加し味を整えてる。

イケるわ!チョコ牛乳よ!
もう一匙入れる、おお~、ホットチョコレートに近付いて来た。
豆の挽きが荒いので下に粒子が残っている。

上澄みだけ掬ってカップに入れてみた。

アビゲール様、どうかしら?
出来たチョコ牛乳をお出しして見た。

「€€€€€€」
「$$$$$$$」
「美味しい~」

どうよ!若い子は皆んなチョコ好きだものね!

「これ、これ、どうされたのですか!!!」
アビゲール様、顔が近い、目が血走っている。

「わたくし、毎日これが飲みたい!!!」
ソフィア様気に入ってくれたみたい。

あのね、牛乳で溶かしたの、簡単よ!

「お薬だと思っていたので、牛乳に溶かすなんで思いもよりませんでした。」

ソフィア様が「これは普及させた方がよいわ、ノーザンコート伯爵に相談致しましょう!
うちの飲食でも販売させてもらいたいわ!」

これ、豆の焙煎が強いんじゃないのかしら?
だから苦くなるのでなないの?
これもっと細かく挽ければ口当たりが良くなると思うわ!

そうなのですわね!アビゲール様メモを取って言った。

「あら、甘くて良い香り、お菓子かしら?」
フランシス様が下界に降りて来られた。

ええ、カカオの飲み物なのよ!

「カカオ?あのお薬の?うちの祖父も疲れると服用していますわ。」

フランシス様にお出ししてみた。

フランシス様は、飲んでみて、目がテンになった。
ナニコレ、美味しい••••
腰に手を当て一気飲み、「おかわり!」

二杯目も一気飲み
ふと、回りを見回して、オホホ
「研究してると、糖分欲しくなってしまって••••、オホホ、、、ゴメンね」
恥ずかしさに下を向いた。

「私達しかいないので、そうお気になさらずに!」

ガブリエルが追加を作ってくれたので皆でお代わりを飲んだ。

「うーん、モーリス様の魔法陣は凄いなぁ、実に綿密に書かれてある。
そしてその上に悪戯までしてある。遊び心がある。」

「伯父はそんなに凄い人だったのですか?」

「うん、モーリス様は好きで魔道具作っているからね、流通してなくて••••
ほら、メガネを掛けて見てご覧、
ここに、マリーってあって♡模様がビッシリと書いてあるだろう!」

「伯父様、恥ずかしいです。」

「遊び心があって楽しいじゃないですか!
モーリス様は、王とも魔道具を通しての友人なのですよ。」
「王の魔法陣は一流なのですよ、私も一度見せてもらった事がありますの。
王の魔法陣はそれは美しくて流れるように組んであるのですよ!」

「では、これも、そうですね!」

私はカツラを脱いで、フランシス様にお見せした。

「まあ、これは凄い!美しい魔法陣」
フランシス様は見惚れている。

ぎゃー!!!
マリアベル様ーーー
いきなり、シーツを被せられた。

「うん、どうしましたか?」
フランシスはキョトンとした。

「マリアベル様のカツラの下、見られてましたか?」ソフィアが尋ねた。

「カツラの下?頭だろうに、、、」

「お姉様、マリアベル様の髪色の事です!」

「ああ、綺麗な髪だったな、それがどうしたのだ?」

ソフィアは脱力してしまった。
フランシス様とはそーいう人だった。
人の外見は全く気にならない。
その人間の[人と成り]だけしか見ない。
そんな人だった。

ソフィアは思った
ああ、ノーザンコート伯爵は、フランシス様をマリアベル様のお味方に付ける おつもりだったのだ!
きっと、あの手際の良い伯爵の事だ、カーバンクル卿にも話を通しておいてあるのだろう。
後は、子供達で仲良くか•••
本当、食えない大人達だわ!

「フランシス様は魔道具が本当にお好きなのですね!
私はまだ未熟なので魔道具は作ったことはないのです。楽しそうですわね。」
私は羨ましくなりそう言った。

「マリアベル様はミサンガお作りになられるでしょう、あれは立派な魔道具ですよ、
魔法陣だけが魔道具と限らないのです。
そうだ!私にミサンガの作り方教えて下さい。」

ええ、喜んで!

ふらんしす が なかまに なった

****************

「お姉様、言葉使い、乱れていらっしゃるわよ!」

「すまん、すまん、女子だけだからいいじゃないか、ほかじゃ猫被り出来てるし」

「そのうち、ボロが出ますわよ!」

実は、フランシスは女の子の話し方が苦手なのであった。


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