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夏は夜、月の頃はさらなり
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「失礼致します。夕飯のご用意が出来ました」
部屋の扉が開き、宿のスタッフが三人、慌ただしく料理を運んで来た。
二人は大きなテーブルに向かい合わせで座っていて、どんどんと目にも鮮やかな料理に埋め尽くされていく。
何処となく二人の髪形は乱れ、服が少しはだけているが、宿の人達に気付かれないように自然に直した。
それから部屋は二人と豪勢な料理だけとなった。
静かになった途端、二人はクスクスと笑い合った。
「危なかったね」
「お前がギリギリまで俺の事を離さないからだろ?」
「だって。ゆうひ君と…さ。その、楽しかったから」
「まぁ、それは俺も同じだけど」
さっきまで二人は互いの事を求め合っていたので、少し身体も熱い。
「それにしても、凄い料理だね」
「これだけあれば、お前の腹もちゃんと満たされるだろ?」
勇緋の笑みに、夬皇は何度も首を振って喜んでいた。
そして二人は、軽くお酒を嗜みながら大人のディナーを満喫するのだった。
料理が片付けられ再び広々とした部屋で、二人は携帯を眺めていた。
勇緋の携帯に収められているフォトアルバムの写真を一緒に見ていた。
何かを思い出すきっかけとなればと、定期的に想い出の写真を見せては、その時の出来事を話す。
「この写真は、二人で初めて旅行に行った時に撮ったんだ。わかる?」
「…うーん。憶えていない」
夬皇の記憶からはすっぽりと消えているが、そこに映る二人の楽しそうな光景に穏やかな笑みを見せている。
「でも、凄く楽しそう」
「ああ。この時の俺、緊張しちゃってさ。電車の行き先とか間違えちゃって」
「そうなの? ゆうひ君でもそんなミス、するんだね」
「そりゃするよ。隣に好きなヒトが居る+初めてのデートだったんだ。嫌われたらどうしようって」
「俺は嫌ったりしないよ」
夬皇はニコニコしながら、優しく愛でるように勇緋の髪を撫でる。
こういう事をサラッと自然に彼は実行するので、やはり末恐ろしい。
何もかも我慢出来なくなる。
勇緋はすぐに気分を紛らわせようと、次の写真を見せる。
そうやって、クイズ形式のように二人は想い出を遡って行く。
そろそろお腹も満たされ眠くなってくる頃。
「ねぇ、そろそろ露天風呂、行かない?」
「確かに。一回、さっぱりしておくか!」
夬皇の提案に、勇緋は大きく頷くと、二人は立ち上がった。
お湯が流れる音が心地よく響いている。くり抜かれた石で出来たお風呂。
夜空も綺麗で、雲一つなく、星が美しくあちこちで瞬いていた。
「家の風呂もゆっくり出来るけど、露天風呂もたまには最高だな」
「うん。こんなに広いお風呂って入った事ないかも」
「そうか。気に入ってくれてよかったよ」
勇緋は少し寂しそうな顔をしてから、すぐに笑顔を見せた。
(前に旅行で温泉に入った事はまだ思い出していないか…)
外気もそこまで寒く無く、お湯もそこまで熱くないのでいつまでも入って居られた。
「ねぇ、ゆうひ君」
「んっ? どうした…って」
名前を言われたので、勇緋は隣に居る彼の事を覗くと、そこにはトロンとした目でこちらを見つめているのだ。
のぼせて居るのか、それとも。
「夬皇、お前…」
もし誘っているのなら、その目と顔は余りにも殺傷力が高すぎる。
「さっきの続き、したい。ダメ?」
少し掠れたよう声で話しかけて来る。
完全に彼の術中にはまっている。
「駄目な訳、ないだろう。今日は、お前とずっとこうして居たいんだから」
「うん」
それから二人は滑らかな石の風呂の縁に腰掛け、膝までをお湯につける格好で並んで座った。
夜風が火照った身体を良い塩梅に冷やす。
お湯が流れる音と、二人の荒くなる呼吸だけが空間に広がる。
口づけを交わしながら、濡れた身体を触れ合う。
手を伸ばして互いの胸の突起を弄り合うと、奥底から湧き上がる快楽と共に声が漏れ合った。
何度も攻められているのに、毎回感じてしまう。
不思議に思いながらも、二人はその行為を続ける。
そして、互いのだんだんと起立してきた陰部に手を伸ばす。
さらなる快楽を求めて。
空間に響く音が増える。
このままだと果ててしまいそうになる。
まだ、この快楽をもっと味わって居たいのに。
「夬皇、そろそろ部屋に、戻らない?」
「…嫌だ!」
夬皇は彼の言葉を遮る様にして、陰部の刺激を強める。
「ちょ、あっ…」
「離れたくない。ずっとこのまま!」
彼の思いに、勇緋も覚悟を決めた。
なら、お前の言う通りにしよう。
「いいよ。夬皇がそうしたいのなら」
勇緋も彼の陰茎を扱くスピードを速める。
「うあっ…」
だんだんと二人の身体が震え、頭の奥が痺れて来る。
死なば諸共とはよく言ったものだ。
二人は呼吸を乱れさせながら、立ち上がって身体が潰れる程、抱き締め合う。
ヒンヤリとした石床に足が触れると、違った気持ち良さが伝わって来る。
互いに喘ぎながら、陰部が重なり合う。
そしてそのまま刺激を与え続けると、二人は弾けた。
互いの腹部を白く汚す。
膝が震えてしまって、へなへなと二人はそこで跪いてしまった。
「だ、大丈夫か?」
「うん…。ゆうひ君、は?」
勇緋は静かに頷いて大丈夫とだけ呟く。
そして、呼吸を整えながら、フッと笑って言葉を続ける。
「今日は、寝かせないって言ったろ?」
「そうだね。まだまだ足りないよ」
二人は次戦に備えて、再び口づけを交わす。
二人は風呂の外に備え付けられたシャワーで身体を清めた後、部屋に戻る。
少し暗くした部屋で、真新しい布団に夬皇を寝かせた上に勇緋が重なる。
外とは違った空気。布団に触れる肌。
「ゆうひ君」
「夬皇、綺麗だよ」
至近距離で見ても見飽きない大好きな互いの顔。
二回戦の二人に、快楽の箍はすっかり外れていた。
貪れる所は全て味わう。
重ねられる所は全て重ねる。
逃れようとしても逃れられない。
二人だけに絡まる硬く結びついた鎖。
漏れ出る声と吐息。
時間の許す限り、二人の世界は性に塗れていた。
こうして二人の久し振りの旅は互いの事を深く理解し合えたかけがえのない時間となった。
部屋の扉が開き、宿のスタッフが三人、慌ただしく料理を運んで来た。
二人は大きなテーブルに向かい合わせで座っていて、どんどんと目にも鮮やかな料理に埋め尽くされていく。
何処となく二人の髪形は乱れ、服が少しはだけているが、宿の人達に気付かれないように自然に直した。
それから部屋は二人と豪勢な料理だけとなった。
静かになった途端、二人はクスクスと笑い合った。
「危なかったね」
「お前がギリギリまで俺の事を離さないからだろ?」
「だって。ゆうひ君と…さ。その、楽しかったから」
「まぁ、それは俺も同じだけど」
さっきまで二人は互いの事を求め合っていたので、少し身体も熱い。
「それにしても、凄い料理だね」
「これだけあれば、お前の腹もちゃんと満たされるだろ?」
勇緋の笑みに、夬皇は何度も首を振って喜んでいた。
そして二人は、軽くお酒を嗜みながら大人のディナーを満喫するのだった。
料理が片付けられ再び広々とした部屋で、二人は携帯を眺めていた。
勇緋の携帯に収められているフォトアルバムの写真を一緒に見ていた。
何かを思い出すきっかけとなればと、定期的に想い出の写真を見せては、その時の出来事を話す。
「この写真は、二人で初めて旅行に行った時に撮ったんだ。わかる?」
「…うーん。憶えていない」
夬皇の記憶からはすっぽりと消えているが、そこに映る二人の楽しそうな光景に穏やかな笑みを見せている。
「でも、凄く楽しそう」
「ああ。この時の俺、緊張しちゃってさ。電車の行き先とか間違えちゃって」
「そうなの? ゆうひ君でもそんなミス、するんだね」
「そりゃするよ。隣に好きなヒトが居る+初めてのデートだったんだ。嫌われたらどうしようって」
「俺は嫌ったりしないよ」
夬皇はニコニコしながら、優しく愛でるように勇緋の髪を撫でる。
こういう事をサラッと自然に彼は実行するので、やはり末恐ろしい。
何もかも我慢出来なくなる。
勇緋はすぐに気分を紛らわせようと、次の写真を見せる。
そうやって、クイズ形式のように二人は想い出を遡って行く。
そろそろお腹も満たされ眠くなってくる頃。
「ねぇ、そろそろ露天風呂、行かない?」
「確かに。一回、さっぱりしておくか!」
夬皇の提案に、勇緋は大きく頷くと、二人は立ち上がった。
お湯が流れる音が心地よく響いている。くり抜かれた石で出来たお風呂。
夜空も綺麗で、雲一つなく、星が美しくあちこちで瞬いていた。
「家の風呂もゆっくり出来るけど、露天風呂もたまには最高だな」
「うん。こんなに広いお風呂って入った事ないかも」
「そうか。気に入ってくれてよかったよ」
勇緋は少し寂しそうな顔をしてから、すぐに笑顔を見せた。
(前に旅行で温泉に入った事はまだ思い出していないか…)
外気もそこまで寒く無く、お湯もそこまで熱くないのでいつまでも入って居られた。
「ねぇ、ゆうひ君」
「んっ? どうした…って」
名前を言われたので、勇緋は隣に居る彼の事を覗くと、そこにはトロンとした目でこちらを見つめているのだ。
のぼせて居るのか、それとも。
「夬皇、お前…」
もし誘っているのなら、その目と顔は余りにも殺傷力が高すぎる。
「さっきの続き、したい。ダメ?」
少し掠れたよう声で話しかけて来る。
完全に彼の術中にはまっている。
「駄目な訳、ないだろう。今日は、お前とずっとこうして居たいんだから」
「うん」
それから二人は滑らかな石の風呂の縁に腰掛け、膝までをお湯につける格好で並んで座った。
夜風が火照った身体を良い塩梅に冷やす。
お湯が流れる音と、二人の荒くなる呼吸だけが空間に広がる。
口づけを交わしながら、濡れた身体を触れ合う。
手を伸ばして互いの胸の突起を弄り合うと、奥底から湧き上がる快楽と共に声が漏れ合った。
何度も攻められているのに、毎回感じてしまう。
不思議に思いながらも、二人はその行為を続ける。
そして、互いのだんだんと起立してきた陰部に手を伸ばす。
さらなる快楽を求めて。
空間に響く音が増える。
このままだと果ててしまいそうになる。
まだ、この快楽をもっと味わって居たいのに。
「夬皇、そろそろ部屋に、戻らない?」
「…嫌だ!」
夬皇は彼の言葉を遮る様にして、陰部の刺激を強める。
「ちょ、あっ…」
「離れたくない。ずっとこのまま!」
彼の思いに、勇緋も覚悟を決めた。
なら、お前の言う通りにしよう。
「いいよ。夬皇がそうしたいのなら」
勇緋も彼の陰茎を扱くスピードを速める。
「うあっ…」
だんだんと二人の身体が震え、頭の奥が痺れて来る。
死なば諸共とはよく言ったものだ。
二人は呼吸を乱れさせながら、立ち上がって身体が潰れる程、抱き締め合う。
ヒンヤリとした石床に足が触れると、違った気持ち良さが伝わって来る。
互いに喘ぎながら、陰部が重なり合う。
そしてそのまま刺激を与え続けると、二人は弾けた。
互いの腹部を白く汚す。
膝が震えてしまって、へなへなと二人はそこで跪いてしまった。
「だ、大丈夫か?」
「うん…。ゆうひ君、は?」
勇緋は静かに頷いて大丈夫とだけ呟く。
そして、呼吸を整えながら、フッと笑って言葉を続ける。
「今日は、寝かせないって言ったろ?」
「そうだね。まだまだ足りないよ」
二人は次戦に備えて、再び口づけを交わす。
二人は風呂の外に備え付けられたシャワーで身体を清めた後、部屋に戻る。
少し暗くした部屋で、真新しい布団に夬皇を寝かせた上に勇緋が重なる。
外とは違った空気。布団に触れる肌。
「ゆうひ君」
「夬皇、綺麗だよ」
至近距離で見ても見飽きない大好きな互いの顔。
二回戦の二人に、快楽の箍はすっかり外れていた。
貪れる所は全て味わう。
重ねられる所は全て重ねる。
逃れようとしても逃れられない。
二人だけに絡まる硬く結びついた鎖。
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時間の許す限り、二人の世界は性に塗れていた。
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