強面ヤクザに狙われています〜情報屋の災難〜

出会い２〜帝〜

タバコとコーヒーを持ってレジに行く
店員は儚い系美人と世の中は言うんだろう
結構可愛いと思う
店員にタバコとコーヒーを渡す
ピピッ
「856円になります」
綺麗な声だった
財布から1000円取り出す
「144円のお釣りになります」
店員から釣りを受け取る
「ありがとうございました」
笑顔で店員が言う
だが俺には分かる
この笑顔は100パーセント偽物だ
だが何故かその作り笑顔を崩して俺の下で泣かせてやりたいと思った
なぜ自分がそう思ったかは分からない
何も言わない俺を不思議に思ったのか店員が俺の顔を覗き込もうとした時ゴンッと音がした
店員を見てみると頭を抑えてうずくまっていた
ああぶつけたのか
結構痛そうな音がしたからな
痛いのだろう
うずくまっている姿を見ているとなんか可愛く見えてきた
痛いのか頭を抑えてピクピクしている
「ﾌｯすごい音がしたな大丈夫か？」
笑ったのは無意識だった
「今笑いましたよね？」
気分を害したのか店員が不機嫌そうに問う
「いいや笑ってないﾌｯ」
何故か面白くて口元が歪み笑ってしまう
「ありがとうございました！！」
店員は恥ずかしかったのか真っ赤になりながら涙目で睨み商品を押し付けてくる
すげ～可愛いじゃん！
フリーズしているとなにを思ったのかゞ(o｀Д´o) ｼｯｼという仕草をする
ダメだ余計に可愛く見える
「……可愛いなﾎﾞｿ」
店員はまだ押付けてくる
あ～これは惚れたわ可愛すぎる
とりあえずタバコとコーヒーを持ってコンビニを出る
「また来る」
声に出てたのは無意識だ