無慈悲な正義と女難

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第二章 現代編(白亜の洋館)

25 洋館の隠し部屋

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元メイド少女4人全てを地下室から解放して約2ヶ月が過ぎていた。
隆之は旧森下製作所跡地と購入した隣接地の建家を全て撤去させ更地とすると、そこに隆之の本宅と二棟の8階建てマンションを、建設費割増負担で短期建設契約を結んではいるが、それでも建設期間は約7ヶ月だ。建設着工が1ヶ月前なので完成は半年後の予定である。
建設中の地区は駅前から徒歩10分程と言う事もあり商業地域指定され、建蔽率80%、容積率800%と高条件だったので、将来同サイズのマンションをもう一棟建てられる土地を残していた。
旧森下製作所跡地だけでもかなりの敷地面積だったが、購入した隣接地は皇族伏見宮家に連なる旧侯爵家の邸宅と言うだけあって、更にその数倍の敷地面積を誇っていた。
この旧侯爵家邸宅とその庭園について都知事から移設保存を要請されたので、森下製作所が国内に逆進出した際、業績不振で喘いでいた元大手蓄電池メーカーを吸収合併したのだが、旧本社跡地は敷地面積も中途半端で長く遊休地として放置していたが、その土地を都に譲渡し旧侯爵邸を移設する事になった。森下製作所は代替として都が郊外に所有していた旧テーマパーク跡地を譲渡された。後に100%子会社化していた島田電子工業が大幅に業績回復した際に、森下製作所グループからの離脱独立を打診したが、社員の大多数が残留を希望した為、森下製作所本体に合流させ電子部品事業部を発足させた。その事業部半導体製造工場となったのがこの都から譲渡された旧テーマパーク跡地である。
大手下着メーカー"ポワール"から購入した元女子寮はセキュリティ強化以外は余り手を加える必要が無く、一時使用とするには勿体ない良い物件だった。
この女子寮に収容してるのは現在9名、峰元女医から何時でも社会復帰可能との連絡は貰っているが、最低でも島田浩二と取引の有った奴隷販売所は壊滅させた後でないと彼女達を社会復帰させられない。
黒沢さんから凌辱の舞台として使われていた白亜の洋館は、被害少女達のためにも出来るだけ早く壊してしまった方が良いと助言受けていたので、元々メイド少女の4人も元女子寮へ移動させようとしたが、少女達は隆之の自宅別荘じゃ無いと駄目だと、頑として受付無いので、根負けして自宅別荘に住ませる事を承諾させられた。
引越しと言っても、彼女達の私物は古舘綾子が準備した下着や普段着、隆之が偶の外出で買い与えた服と小物類などで1人当たり120サイズの段ボール2箱程度だと思っていたが、1人当たり5~6箱になっていた。何でそんなに荷物が有るのか不思議でならなかったが、下手に問い質し引越しは止めたとでも言い出すと困るので無視する事にした。
少女達は地下室から解放して以降、2階と3階で寝起きさせていたので、荷物を階段で降そうとした時、
「この洋館って天井が高いから階段で荷物を降すのって超大変よね。普通、これくらいの建物なら荷物用エレベーターくらい有っても不思議じゃ無いよね」
安紗美が愚痴を零す。
「何処に乗降口が有るかまでは知らないけど、エレベーターは有るはずよ」
和子が何で知らないのって感じで答えた。
「えっ、何処にあるの?」
「私も知らないわ」
安紗美、早紀子、美里は知らないと言うので、知っているのは和子だけらしい。
「小父さまが地下室に姿を見せる時は、必ず重い鉄扉を開くギィギィッと音がしてから階段を降りる靴音が聞こえたわ。でも、アノ男が地下室に姿を見せる時は地下室の床を歩く足音だけで、確か地下室の右端付近にある大きな柱の陰から出て来たわ」
頭の良い少女だとは解っていたが、監禁され半精神支配のような状況で、良く冷静に観察出来たものだと感心してしまう。
「そう言えば、黒沢さんが地下室の扉には太い鎖がグルグル巻きにされ錠前が掛けられていたと言っていたな。私が来た時には既に錠前が外され、綾子さんが君達の食事を運ぶのに使っていたのでエレベーターの有無など考えてもいなかった」
和子の話が正しいとすれば、一番疑わしいのが書斎だと気付くが、少女達をこれ以上巻込たくなかった隆之は、何も口に出さなかった。
「それじゃ、今日で此の館ともお別れだから、最後にエレベーターを皆んなで探そうよ」
安紗美がウキウキ顔で言った。
「安紗美、否、此処に居る4人全員、もう二度とあの忌まわしい地下室に足を踏み入れる事は私が許さない。後は、私が1人で調べるから荷物を1階に運んだら、運送会社の人達の中に白川って名前のお姉さんが居るから、その人に私の自宅別荘まで送って貰いなさい」
「もう、大好きな小父さまのお手伝いがしたかったのに、プンプン!」
安紗美の頭を優しく撫で
「有難う、私も安紗美達が大好きだ。とても大事な女性だから此処を1秒でも早く離れて欲しい。自宅別荘では詩織と恵から注意事項の説明があるはずだ。それと、別荘ではある限られた場所以外では此の館と島田浩二、そして女子寮について一切関係する話は禁止。少しでも口にすれば自分だけでなく、君達の事を知る周囲の人全員を危険に晒す事になると何時も頭の片隅に置いて言動に注意しなさい」
「うん、分かった。その代わり、探索結果は私達にも教えてね」
「了解した」
しっかり首を縦に振った隆之は、直ぐに残っている衣類などの軽い段ボール箱を少女達に持たせ、自分は浩二の残したパソコンなどを随時1階に運んだ。30分ほどで全ての荷物を玄関前まで運び終えると、浪江に少女達と引越し荷物を託し、少女達と浪江が立ち去るのを確認し館の中に戻った。
書斎で壁際の本棚周辺を探って見ると、本棚の右端に照明スイッチのようなモノが有った。そのスイッチをONにすると小さなモータ音が聞こえゆっくり本棚が左側にスライドし、そこにエレベーターの乗降口が現れた。
エレベーターの行先階ボタンは地上部分だけだったが、その下に浩二が持ち歩いていたキーホルダーの特殊形状キーと良く似た鍵穴が有ったので試しに差し込み右側に回すと、小窓の蓋が開き中にタマゴッチくらいのリモコンが入っていた。
リモコンにはOPと刻印された黄色ボタン、CLと刻印された赤色ボタンがある。小窓の中には、地下入切のドグルスイッチ、その下に三つの小さい照光式押ボタンスイッチがらあり、上から地下1階、地下2階、地下3階と刻印されている。
試しに地下入切ドグルスイッチを入にして、地下1時ボタンを押すとエレベーターが下降を始め停止するとエレベーターの扉は開いたが正面に白い壁が有るだけだった。リモコンにOPと刻印が有ったので試しに黄色ボタンを押すと白い壁が前側に10cmほど動きそれから左にスライドした。エレベーターから出ると、そこは間違い無く少女達が監禁されていた地下室だった。エレベーターに戻り、CLと刻印された赤色ボタンを押すと白壁が右にスライドし、最後に白い壁が、10cm後退する。
つぎに地下2階へエレベーターで降りると、そこはパソコンが設置された机と椅子が置かれた殺風景な部屋だった。
2階を調べるのは後回しとし、そのまま3階まで降りると、何と壁から天井、床まで全てピンク色に塗られ気持ちの悪くなりそうな部屋だった。中央に置かれたベッドにはピンクのシーツと毛布、洋服タンス、机、椅子に当たるまで全てピンクに統一された異常極まりない部屋。
机の上には日記のような物と、4冊のアルバムが置いて有る。アルバムの表紙に記された番号順に開いて見ると、綺麗な女性が赤ちゃんを抱いて微笑んでいる写真から始まり、徐々に子供が大きくなり、幼稚園、小学生と成長する男の子、最後の4冊目は小学校の校門で撮影しただろう卒業写真1枚だけで終わっていた。
写真をじっくり見ると、男の子は島田浩二、一緒に写っている女性と浩二の面影が何となく似ているように見えるので、たぶん浩二の母親だろう。
日記を手に取り椅子に座ろうとした時、キャスター付きの椅子だった為、椅子に座り損ね床で尻餅をついてしまう。起き上がろうとして偶然天井に視線が向くと、そこには浩二の母親と思われる女性の等身大写真が貼られていた。
1枚は異常に巨大な乳房の付け根をきつく絞り上げるように縛られ、おマンコに特大バイブを入れられた写真、もう1枚は1枚目の緊縛写真を背後から撮影したもので、アナルバイブを挿入され牝豚と焼印されたお尻を突き出すようなポーズである。
洋服タンスを開くと、女性用下着が綺麗に並べられていた。上から3段目までは全て女性用下着で、最下段(4段目)7はベビードールや極端に短いネグリジェなどが綺麗に畳まれ入れてある。上段の下着も同様に殆ど傷みは無いものの洗濯された形跡があるので何度か使用された物なのだろう。
洋服タンスの左右に大小サイズ違いの段ボール箱が各1個置かれていた。小さい方の箱には1枚1枚透明のビニール袋に包まれた真新しい下着が多数入っている。その中の1枚は極端に布地が小さくバックとサイドが細い紐状のGストリングと呼ばれるパンティでブラジャーも含め袋の上からでも判る過激なデザインの下着ばかりで、普通の女性が普段身に付ける物では無かった。
そして、大きい段ボール箱には、皮製の拘束具、おそらく人間用の首輪と鎖、口枷などが無造作に入れられていた。ひよっとして島田浩二は実の母親をマゾ調教して近親相姦関係だったのではという思いが頭を霞め、少し嫌になった隆之は、日記には手を付けず地下2階を調べる事にした。
地下2階のパソコンも書斎と同じくパスワードロックされていたが"shizue"と入力しENTERすると書斎と同様解除出来た。
デスクトップ画面にはセーフティボックスと書かれたアイコンのみで、ファイル類を検索しても文章や会計、写真、動画などに該当するファイルは一つもヒットしなかった。半分諦め気味で、デスクトップ唯一のアイコンをクリックすると開閉ボタン画面が表示された。
開ボタンをクリックすると、奥の壁が開き、その後に2個の埋め込み金庫が現れる。ダイヤル式では無く、キーのみのタイプだったので、浩二が持っていた二つの用途不明キーで両方とも開く事が出来た。
一つ目の金庫には分厚いクリアファイルが12冊入っていた。表紙を開くと女の全裸写真が1枚、写真の下に女の職業、身長、体重、スリーサイズ、生年月日、そしてアナルやおマンコ、陰毛の形状なと細かく記載された紙があった。
その裏には、写真の女を奴隷として購入した顧客の素性、女を拉致した経緯、女の調教記録などを詳しく記載した数枚の紙が入っていた。
表紙に奴隷販売所と記載された8冊の内6冊には20歳以上の女性ばかり120名、その中に恵も含まれていた。恵と他18名は顧客のプロフィールが無く、このファイルが作られた時点では売られていなかったのだろう。奴隷販売所と記載されたファイルの内2冊は予備のようで何もファイルされていなかった。
白亜の洋館と記載されたファイル4冊のNo.1~No.2には浩二が自殺サポートサイトで拉致調教後、奴隷販売所に譲った25人とこの館に残っていた少女達13名のファイルが有った。販売所に譲られた少女の内、20人には売買契約書もファイルされている。廃ホテルで浩二は奴隷販売所に譲ったのは18名だと言っていたので、7人も誤魔化していた事になる。
No.3のファイルには何もファイリングされていなかったが、No.4には浩二の母親である島田志津江の名前があり、その購入者が日本電池の広末専務、そして近藤静香、南田渚と記された少女を広末専務と森下製作所の山野専務が共同購入しているのも分かった。2人が購入した少女は浩二が自殺サポートサイトを利用して拉致した少女である。
そのファイルには三田詩織以外に3人の女性がファイリングされていたが、他の女達とは異なり詳しい情報が一切無く、ただ奴隷販売所に移管とだけ記されていた。

次の金庫は上段にクリアファイルと帳簿、下段に大きな金属の箱が入っていた。

1冊目のクリアファイル:
奴隷販売所と白亜の洋館、双方の顧客プロフィールと、その顧客に売られた女の名前が記載された書類がセットで一組ずつファイリングされている。
2冊目のクリアファイル:
売春組織で働く女達のプロフィールと強姦ビデオの原本らしいメモリーカード、一番最後には約250名くらいの氏名と会社名、連絡電話番号が記載された数枚の紙が入っていた。数人女性らしき名が有ったが殆どは男性なので、売春組織の顧客リストだろう。
3冊目のクリアファイル:
奴隷販売所主催で白亜の館で行われた奴隷オークションの招待状、招待客プロフィール、出品奴隷プロフィール、落札者名と落札された奴隷名
4冊目のクリアファイル:
今まで何も情報が得られていなかった快楽島のものだった。快楽島の特別会員リスト、快楽島所属奴隷リスト、快楽島施設紹介パンフレット、快楽島各種イベント企画書、快楽島関連組織の年間活動計画書5年分、快楽島所在地を記した書類は無かったが、黒沢さんに渡瀬は喜んでくれるだろう。

1冊目の帳簿:
奴隷販売所関連帳簿で、オークションや直接奴隷販売で得た収益、調教道具購入費、奴隷維持費(多分、奴隷女性達の食費などの事だろう)、関係者への手当て(調教師、営業員などの給与)、組織対策費(此れが公安や官僚へのリベートなのだろう)
2冊目の帳簿:
白亜の洋館関連の帳簿で奴隷少女販売収支、売春組織収支、奴隷オークション等会場使用料収入等かなりの収益を上げていたのが流し見ただけでわかる。
3冊目の帳簿:
闇金融の帳簿で、貸付相手はホステス、キャパ嬢、ソープ嬢、ヘルス嬢などの水商売女性と人妻だった。その中で返金を怠った女性33人は詳細プロフィールと写真が添付され、浩二が裏オーナーとなっている如何わしい2店で働かせていた。33名中の8名のプロフィールには奴隷販売所移管と赤字印か押されている。

そして、金属の箱を開くと、45冊の通帳と印鑑、全て異なる氏名となので他人名義の隠し預金だろう。株券と証券会社の取引明細、土地の権利書、快楽島所在地、快楽島組織表、快楽島内施設配置及び警備施設と警備員配置計画、闇金融や売春組織の構成及び連絡方法などを詳しく記録したノートなども入っていた。

取り敢えず、エレベーターて地上に戻り少女達が引越しで使わなかった段ボール箱を持って地下2階からファイルと帳簿、通帳などを箱に収め書斎まで運んだ。
書斎の冷蔵庫から冷えた缶ビールを取出し、一気に飲干し心を落ち着かせた隆之は、通帳の残高確認から始めた。通帳の記載が最終残高とすれば、その合計は約60億。土地権利書に記された住所近郊の標準地価をインターネットで調べると、何も一等地でその全てを合計すると約7000億は下らない。
証券の取引明細書は半年前にプリントしたもので、所有者名義はあの闇の政商と呼ばれる磯辺隆三であった。その明細に記された株は何れも安定株と呼ばれる一流企業の株で、四菱商事の所有株数は個人筆頭株主だけあって総発行株数の5%余りである。

一通り地下2階か収得物を調べ終え、黒沢さんに連絡を入れようと携帯を手に取った隆之だが、幾つかの疑問をそのままにして黒沢さんに引き渡していいのか暫く思案を巡らせ、気は進まないが地下3階に置かれた日記を見る事を決め、携帯を書斎机の上に置いた。
浩二と実母の島田志津江との間に何が有り、その志津江をどんな理由で広末専務に売ったのか。浩二と磯辺隆三の関係は、快楽島と呼ばれる得体の知れない組織を纏め上げ公安などの介入を阻止出来るだけの組織力が浩二のような若造に有る訳が無い。それには政財界への大きな発言力と莫大な財力を有する人物、闇の政商と呼ばれる磯辺隆三以外に考えられない。なのに此の洋館に残された書類などから判断すると浩二がどうして磯辺の財産まで手に入れているのか疑問は深まるばかりである。
浩二が、度を越した几帳面な性格を有するのは、既に回収したファイル類から間違い無い。そうなれば、唯一確認していない日記に何かしらの情報が残されているはずと隆之はエレベーターで地下3階に降り日記に目を通した。その日記を見た隆之は丸太ん棒で頭を殴打されたような衝撃を受けた。

清楚でスタイルも良く美人の母親が自慢であり、その母親と二人暮らし出来る幸せに満足していた。ところが、小学校卒業式の翌日からその母親が失踪し、その日の夜、黒塗りの高級車で迎えに来た磯辺隆三から"実の父親だ"と言われ、そのまま磯辺邸で暮らす事になった。
失踪した母親を心配しながらも、小学校を卒業したばかりの浩二が1人で生活出来るはずも無く、有名私立中学校に進学して勉学にいたが、優しい母親との暮らしを忘れる事は無かった。
母親が失踪して3ヶ月後、磯辺隆三に呼び付けられ居間に座らせられた浩二は磯辺から"志津江は変態マゾ奴隷だ"と告げられる。自分の母親が変態マゾ奴隷だと言われても13歳の浩二が信じられる訳も無く呆然としていた。
呆然としている浩二を陰湿な眼差しで睨み付けた磯辺は
"自分の目で確かめるのが一番だな。おい、牝奴隷シズ入って来い"
襖がゆっくり開き全裸の女が居間に入って来た。その女の顔は間違い無く母親であったが、胸が乳牛並みに馬鹿デカく、腰が不自然なくらい細く、浩二の記憶にある母親と余りにも違っていた。そしてその母親と思える女は浩二を視線に捉えても何の反応も示さず磯辺の正面で歩みを止めると、畳の上に正座すると、三つ指を突き深くお辞儀をして頭を畳に押し付けた。
"ご主人様、変態牝奴隷シズをたっぷり虐めてください"と哀願する。
磯辺は浩二の正面に女を立たせると、女は脚を開き腰を突き出した。女の股間には陰毛が無く、剥き出しのおマンコは花弁が反り返り露わになった肉襞が厭らしく蠢き、そこから溢れ出した愛液が内股をベットリ濡らしていた。
白いロープを手にした磯辺が女を縛り始めると、
"おっぱいが千切れるくらい、もっと強く縛って"
口から涎を垂らし、卑猥な喘ぎ声を上げ、女が激しく腰を前後に揺すると溢れ出る愛液が飛沫となって浩二の顔にも降り注ぐ。女は磯辺の方に頭だけ振り向返ると
"ご主人様のおチンチンをしゃぶらせてください"
と必死に哀願する。
磯辺は女の哀願など無視するかのように浩二の背後に周り浩二をその場に立たせると、バンドを外しチャックを下げ、スボンとパンツを足元まで引き下ろした。すると女は嬉しそうな笑みを浮かべ、浩二の前に跪きペニスを口に咥え、グチュグチュと卑猥な音を立てフェラチオを始めた。
例え母親が相手でも若い浩二が濃厚なフェラ奉仕に耐えられるはずも無く、直ぐにフル勃起した迸りを放つと、それを全て口で受け止め、女は美味しそうに喉を鳴らし呑み込んだ。口を大きく開き、全て呑み干した事をアピールした女は、射精を終えた浩二のペニスを再び咥え残りカスまで吸い、ペニスから玉袋まで綺麗に舐めると浩二を見詰め
"私のご主人様は、今日からこの若い男の方ですか?"
と磯辺に尋ねた。磯辺は大きく頷き
"そう、この浩二がお前の新しいご主人様だ。しっかりご奉仕して、何時迄も可愛がって貰えるよう頑張ることだ"
"変態牝奴隷シズは身も心も全てご主人様に捧げ、一生懸命ご奉仕致します。どうぞ、この卑猥な身体を自由にお使いください"
清楚で優しく憧れの女性であった母親を、性欲処理奴隷として所有することになった浩二が次第に性格異常者へと変貌していった過程が日記に綴られていた。
浩二が成長するに連れ優れた経営手腕を秘めている事に気付いた磯辺は、慶應に合格した浩二が裏金融を始められたのは磯辺の資金援助があっての事だった。その頃には従順なだけが取り柄の志津江に飽き飽きし始めていた浩二は、裏金融で見付けた好みの女を監禁し、自らマゾ調教を始めていた。
最初は泣き叫び必死に抵抗していた女が次第に従順な牝へと変貌していく過程を楽しむようになった浩二は志津江の存在が鬱陶しくなり広末専務に売り渡した記されていた。
志津江を相談も無く手放した事に激怒した磯辺が、浩二への資金援助を止めようとした為、浩二は実の父親である磯辺隆三を殺害してしまう。しかし、残された財産はともかく政財界との太いバイプを維持するには若い浩二には難しく、磯辺がまだ生存しているかのように思わせる必要が有ったらしい。

日記を読み終わった隆之は、日記はそのままにして地下3階に置かれた下着と拘束具類の入った段ボール箱を地上に持出し自分の車に載せた後、黒沢さんに追加の資料を手に入れたと連絡した。
「森下会長、直ぐに行くので待っててくれ」
エントランスのソファに腰を下ろし、黒沢さんを待っていると2時間ほどで黒沢さんと配下の黒服が駆け付けてくれたので、この洋館で見付けた帳簿やファイル類を渡すと、黒服と一緒にパラパラと帳簿とファイルを確認し
「森下会長、顧客名簿と帳簿類は頂くが、この女達のファイルとマイクロカードは会長の判断で処分してください。それと、預金類は預かってくれ。会長なら、きっと被害女性達を救い出し、社会復帰させてくれるならだろうから、幾らあっても邪魔にはならないだろうから。株券と土地の権利書は、磯辺隆三と島田浩二名義だと、素人さんに処分は難しいだろうから、こちらで預かり総長と相談してから連絡する」
黒沢さん達が立ち去ると、誰も居なくなった洋館の窓、扉、地下入口を施錠し全てのシャッターを閉じそれらにも南京錠を掛けた。
樹海の中を彷徨い、此の洋館を見付ける事は至難の技なのだが、全部の窓や扉に重厚なシャッターを用意する浩二の徹底振りには程々感心してしまう。
退館準備を終えた隆之は、樹海を抜け車を飛ばし自宅別荘へ向かった。別荘に戻った隆之は、元メイド少女と詩織、恵を書斎に集め、洋館で知り得た情報を差し障りの無い範囲で説明してやった。
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