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4.再びの潜入
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娘の怜を朔人に任せ、沙羅は崚介とマンションに帰った。崚介はナーヴェの人間としてホテルを取っていたため、組織関係者がいないとも限らない。それで沙羅の自宅を選んだ。
リビングに入ると、飲み物を出す間もなく崚介が切り出した。
「突っ込んできたトラック。建設会社のものだったが、藤堂組の孫請け企業だったはずだ」
「藤堂組って」
いわゆるヤクザだ。任侠とは程遠い団体で、武器や麻薬の密売はもちろんかなりあくどい商売をしていると聞いたことがある。
「俺がお伺いに来たジャパニーズ極道だよ。ナーヴェの日本進出に向けて、ナーヴェと藤堂組は同盟を結んだ」
「やはり、ナーヴェに居場所がばれたとみるべきだな。ザックは私を殺そうとしていると思うか」
「今日のことは脅しだと思う。殺すならもっと確実な手段を取るはずだ」
「わざわざ日本に追いかけてくるほどの価値が私にあると?」
「五年も改良できていないドラッグなんだ。セックスドラッグは市場人気が高く利益が見込める。ザックは使えるものはなんでも利用するだろう」
狙われているのは確実だ。しかしどうにも腑に落ちない。体質が狙いだというなら、いつそれが露見したのか。何故五年前すぐに拘束されなかったのか。
「どうしたらいい。家族を巻き込むことになるなんて」
崚介は答えなかった。沙羅もわかっている。ここは日本だ。FBIの保護は期待できない。組織がわざわざ日本にまで捜索の手を伸ばしたということは、沙羅に利用価値があるからだろう。だがその根拠が見えてこない。こんな状況では日本の警察組織も動かない。
「もし私が、もう一度ナーヴェに潜入すると言ったら」
「え?」
「FBIの協力者になってラボを探るのはどうだ」
「馬鹿言うな。一度逃げた君をザックは信用しない。五年前よりも情報を得るのは困難だ」
「私の体質が狙いだというなら、簡単には殺されない。それに研究目的というならきっとラボに潜入できる」
崚介の顔色が変わった。沙羅はそれを見逃さなかった。
「ラボの場所はナーヴェの構成員にとっても極秘だった。第三ラボが壊滅した今、どこでアスモデウスの研究が行われているか、FBIもDEAも掴んでいないんじゃないのか」
「それは……しかし」
「武器商人としての証拠は無理でも、アスモデウスの研究資料が手に入れば証拠になる。それにザックは他人を信用しない。必ず自分でラボを訪れるはずだ。逮捕のチャンスを私が作る」
「証拠の目星がついているわけじゃないこの状況で無謀すぎる。それにザックはまだ君に執着している。今度こそ愛人に……いや、無理やり犯されたっておかしくない」
「構わない。覚悟なら五年前からできている」
そのとき崚介の電話が鳴った。
ディスプレイを見た彼の表情が曇る。沙羅に黙っているように目配せすると、崚介は電話に出た。
「Hi兄弟。今日は休暇をもらっていた筈だが? ああ、東京は美味いものが多くて……え?」
崚介が動揺する。沙羅を見て、それから窓の方へ視線をやった。だがカーテンは閉まっているし、そもそも覗けるような高さのビルは周辺にない。
「ああ、シズカのことは覚えてるよ。妙な色気のある女だったからな。一回くらいヤッてみたかったぜ」
沙羅は思わず目をそらした。崚介は麻薬ブローカーのリチャードを演じている。敢えて悪ぶって話しているとわかっていても、直接性的な言葉を向けられるのは居心地がいいものではない。
それよりも、シズカ――沙羅の偽名が出たということは。
「……彼女が東京に? なんでまた今更彼女を連れ戻すんだ。組織にいたのは短い期間だったし、大した仕事もしてなかっただろ。金かドラッグでも持ち逃げしてたのか?」
軽く問答をしたが、それらしい情報は引き出せなかったようだ。というより、電話の相手も理由を知らないという感じだった。
「……わかったよ。情報送っておいてくれ。あーあ、俺明日も休暇の予定だったんだがなぁ」
いかにも面倒そうだという風に言って、崚介は電話を切った。その横顔から血の気が引いている。沙羅は自分から核心に触れた。
「私の誘拐命令が出た?」
「ああ。正式なナーヴェの人間じゃない俺にまで情報が回ってくるってことは焦ってるのか、それともザックが個人的に動いているからなのか……。ほかに何人この命令を受け取ったかわからない」
「ならもう選択肢もなくなった。崚介、私をナーヴェに連れて行け」
「俺に君を売れというのか」
「暗殺命令じゃないということは、やはり組織は私を殺せない。それならあなたに捕まるのが一番安全だ。それにこれはリチャードの手柄になる。ナーヴェ内で動きやすくなるだろう。拠点に入る前にFBIのコンタクトを取ってくれ。情報の受け渡し方法なんかを決めておきたい」
FBIとしては沙羅の申し出はチャンスのはずだ。しかし崚介は不満そうにする。
「冷静だな」
恐怖心に取り乱せばよかっただろうか。残念ながら沙羅はそんな女ではない。
「そうでもないよ。私に注目が集まっているうちに出国したい。まごついている暇がないだけだ」
「どういう意味だ」
「私がシングルマザーだという情報はあったか?」
「いや、今のところは。このマンションの住所もわかっていないようだ。時間の問題だろうが」
「ならナーヴェの目が娘に向く前に捕まるほうがいい」
言い切ると、崚介は少し納得したように見えた。
「確かに彼女の存在がわかれば、人質として誘拐される可能性は考えるべきか」
「それだけじゃない」
沙羅は少しだけ迷う。これを崚介に話して良いものか。
結局は直感に従った。彼は信用できると。
「娘は、私と同じ体質なんだ」
崚介が目を瞠る。
「私よりは薬も効くけれど、常人よりずっと薬物耐性があるのは間違いない。あの子の医療データは多くないからまだ誤魔化せる。だが私の次に組織が目をつけるのは目に見えている。寧ろ何の知識も力もないあの子の方が狙われるかもしれない」
「君は、だから焦るように潜入すると」
憐れむような視線。迷うような沈黙はそう長くなかった。崚介としても選択肢がないと判断したのだろう。
「わかった。君を連れていく」
「朔人に電話する」
「一般人の彼に事情を話すわけには」
「分かっている。ただこうなった以上、娘にも会っていく訳にいかない。娘のことを頼みたい」
一応は崚介が許可するのを待った。彼は小さく頷いた。
電話をかけると、さほど待たせず朔人は電話に出た。
『はーい、沙羅。怜ならさっき寝たところよ。夜更かしだって怒らないでね。明日のパーティが楽しみみたいで、もう興奮しちゃってなかなか寝なくて』
「朔人。頼みがある」
やや話を遮るように言った沙羅に、朔人は不満そうに声を上げた。
『なによぉ、改まって』
「怜を明日、神崎の実家に連れていってほしい。父さんに『任せる』と伝えて。多分それでわかるはずだ」
『パーティって神崎のおうちだったわよね。アンタは直接実家に行くの?』
「私は行けない」
『ちょっと沙羅? なにがあったの』
流石に異常事態だと気づいたらしい。浮ついたトーンが落ち着いて、声に心配の気配が混じる。
「しばらく戻れない。怜へのプレゼントはリビングに置いておくから、渡してあげてほしい」
家事や育児を手伝ってくれているので、朔人と実家の父がそれぞれマンションの合鍵を持っているのだ。
『ちゃんと説明して』
「すまない。怜を直接父さんに預けて。お願い。もし警察が尋ねてきてもすぐに信用しないで。身元を確認して」
『待ちなさい、沙羅。どういうことなの? あのアメリカ人が関係してるの?』
「ごめん、もう切らなきゃ」
『切らないで、沙』
朔人を遮って電話を切った。これ以上続けたら話してしまいそうになる。本当は怜の側にいたいと。それでも行かなければならない、その理由も。
「『任せる』って、それだけでよかったのか」
崚介が労るように声をかける。沙羅は頷いた。
「父も警察官だった人だ。こんな日が来たときのために話し合ってある。娘の後見人になってもらえるように委任状や遺言書も用意してあるから」
崚介が顔をしかめた。
「用意が良すぎないか」
「五年前、帰国直後に用意したものだ」
沙羅本人になにかあっても、娘の怜だけは守られるように。五年も平穏だったからもう無駄になったと思っていた。まさか役に立つ日が来ようとは。
沙羅の言葉に、崚介が憐れむような視線を向けた。
「用意ができたらすぐ出よう。あの電話の様子だと、天谷氏がここへ来るかもしれない」
「かもしれない、ではなく確実に来るな。合鍵も持っているし」
「急げ」
「準備なんてないよ。私は誘拐されるんだ。身一つじゃないのはおかしいだろう?」
「……そうだな。移動中はそれらしくする。監視カメラにもいくつか映っておこう。脅されて同行させられているという顔をしろよ」
寝室のクローゼットに隠していたプレゼントをリビングに置いて、沙羅は崚介とともにマンションを出た。持っていくのは今身に着けているものだけ。
沙羅はいつも身に着けているカメオネックレスに触れた。母から譲り受けたそれは、すずらんに似た花が彫り込まれている。
まさかまたあの国に行くことになろうとは。五年前は二度と戻らない覚悟で帰国したのに。
リビングに入ると、飲み物を出す間もなく崚介が切り出した。
「突っ込んできたトラック。建設会社のものだったが、藤堂組の孫請け企業だったはずだ」
「藤堂組って」
いわゆるヤクザだ。任侠とは程遠い団体で、武器や麻薬の密売はもちろんかなりあくどい商売をしていると聞いたことがある。
「俺がお伺いに来たジャパニーズ極道だよ。ナーヴェの日本進出に向けて、ナーヴェと藤堂組は同盟を結んだ」
「やはり、ナーヴェに居場所がばれたとみるべきだな。ザックは私を殺そうとしていると思うか」
「今日のことは脅しだと思う。殺すならもっと確実な手段を取るはずだ」
「わざわざ日本に追いかけてくるほどの価値が私にあると?」
「五年も改良できていないドラッグなんだ。セックスドラッグは市場人気が高く利益が見込める。ザックは使えるものはなんでも利用するだろう」
狙われているのは確実だ。しかしどうにも腑に落ちない。体質が狙いだというなら、いつそれが露見したのか。何故五年前すぐに拘束されなかったのか。
「どうしたらいい。家族を巻き込むことになるなんて」
崚介は答えなかった。沙羅もわかっている。ここは日本だ。FBIの保護は期待できない。組織がわざわざ日本にまで捜索の手を伸ばしたということは、沙羅に利用価値があるからだろう。だがその根拠が見えてこない。こんな状況では日本の警察組織も動かない。
「もし私が、もう一度ナーヴェに潜入すると言ったら」
「え?」
「FBIの協力者になってラボを探るのはどうだ」
「馬鹿言うな。一度逃げた君をザックは信用しない。五年前よりも情報を得るのは困難だ」
「私の体質が狙いだというなら、簡単には殺されない。それに研究目的というならきっとラボに潜入できる」
崚介の顔色が変わった。沙羅はそれを見逃さなかった。
「ラボの場所はナーヴェの構成員にとっても極秘だった。第三ラボが壊滅した今、どこでアスモデウスの研究が行われているか、FBIもDEAも掴んでいないんじゃないのか」
「それは……しかし」
「武器商人としての証拠は無理でも、アスモデウスの研究資料が手に入れば証拠になる。それにザックは他人を信用しない。必ず自分でラボを訪れるはずだ。逮捕のチャンスを私が作る」
「証拠の目星がついているわけじゃないこの状況で無謀すぎる。それにザックはまだ君に執着している。今度こそ愛人に……いや、無理やり犯されたっておかしくない」
「構わない。覚悟なら五年前からできている」
そのとき崚介の電話が鳴った。
ディスプレイを見た彼の表情が曇る。沙羅に黙っているように目配せすると、崚介は電話に出た。
「Hi兄弟。今日は休暇をもらっていた筈だが? ああ、東京は美味いものが多くて……え?」
崚介が動揺する。沙羅を見て、それから窓の方へ視線をやった。だがカーテンは閉まっているし、そもそも覗けるような高さのビルは周辺にない。
「ああ、シズカのことは覚えてるよ。妙な色気のある女だったからな。一回くらいヤッてみたかったぜ」
沙羅は思わず目をそらした。崚介は麻薬ブローカーのリチャードを演じている。敢えて悪ぶって話しているとわかっていても、直接性的な言葉を向けられるのは居心地がいいものではない。
それよりも、シズカ――沙羅の偽名が出たということは。
「……彼女が東京に? なんでまた今更彼女を連れ戻すんだ。組織にいたのは短い期間だったし、大した仕事もしてなかっただろ。金かドラッグでも持ち逃げしてたのか?」
軽く問答をしたが、それらしい情報は引き出せなかったようだ。というより、電話の相手も理由を知らないという感じだった。
「……わかったよ。情報送っておいてくれ。あーあ、俺明日も休暇の予定だったんだがなぁ」
いかにも面倒そうだという風に言って、崚介は電話を切った。その横顔から血の気が引いている。沙羅は自分から核心に触れた。
「私の誘拐命令が出た?」
「ああ。正式なナーヴェの人間じゃない俺にまで情報が回ってくるってことは焦ってるのか、それともザックが個人的に動いているからなのか……。ほかに何人この命令を受け取ったかわからない」
「ならもう選択肢もなくなった。崚介、私をナーヴェに連れて行け」
「俺に君を売れというのか」
「暗殺命令じゃないということは、やはり組織は私を殺せない。それならあなたに捕まるのが一番安全だ。それにこれはリチャードの手柄になる。ナーヴェ内で動きやすくなるだろう。拠点に入る前にFBIのコンタクトを取ってくれ。情報の受け渡し方法なんかを決めておきたい」
FBIとしては沙羅の申し出はチャンスのはずだ。しかし崚介は不満そうにする。
「冷静だな」
恐怖心に取り乱せばよかっただろうか。残念ながら沙羅はそんな女ではない。
「そうでもないよ。私に注目が集まっているうちに出国したい。まごついている暇がないだけだ」
「どういう意味だ」
「私がシングルマザーだという情報はあったか?」
「いや、今のところは。このマンションの住所もわかっていないようだ。時間の問題だろうが」
「ならナーヴェの目が娘に向く前に捕まるほうがいい」
言い切ると、崚介は少し納得したように見えた。
「確かに彼女の存在がわかれば、人質として誘拐される可能性は考えるべきか」
「それだけじゃない」
沙羅は少しだけ迷う。これを崚介に話して良いものか。
結局は直感に従った。彼は信用できると。
「娘は、私と同じ体質なんだ」
崚介が目を瞠る。
「私よりは薬も効くけれど、常人よりずっと薬物耐性があるのは間違いない。あの子の医療データは多くないからまだ誤魔化せる。だが私の次に組織が目をつけるのは目に見えている。寧ろ何の知識も力もないあの子の方が狙われるかもしれない」
「君は、だから焦るように潜入すると」
憐れむような視線。迷うような沈黙はそう長くなかった。崚介としても選択肢がないと判断したのだろう。
「わかった。君を連れていく」
「朔人に電話する」
「一般人の彼に事情を話すわけには」
「分かっている。ただこうなった以上、娘にも会っていく訳にいかない。娘のことを頼みたい」
一応は崚介が許可するのを待った。彼は小さく頷いた。
電話をかけると、さほど待たせず朔人は電話に出た。
『はーい、沙羅。怜ならさっき寝たところよ。夜更かしだって怒らないでね。明日のパーティが楽しみみたいで、もう興奮しちゃってなかなか寝なくて』
「朔人。頼みがある」
やや話を遮るように言った沙羅に、朔人は不満そうに声を上げた。
『なによぉ、改まって』
「怜を明日、神崎の実家に連れていってほしい。父さんに『任せる』と伝えて。多分それでわかるはずだ」
『パーティって神崎のおうちだったわよね。アンタは直接実家に行くの?』
「私は行けない」
『ちょっと沙羅? なにがあったの』
流石に異常事態だと気づいたらしい。浮ついたトーンが落ち着いて、声に心配の気配が混じる。
「しばらく戻れない。怜へのプレゼントはリビングに置いておくから、渡してあげてほしい」
家事や育児を手伝ってくれているので、朔人と実家の父がそれぞれマンションの合鍵を持っているのだ。
『ちゃんと説明して』
「すまない。怜を直接父さんに預けて。お願い。もし警察が尋ねてきてもすぐに信用しないで。身元を確認して」
『待ちなさい、沙羅。どういうことなの? あのアメリカ人が関係してるの?』
「ごめん、もう切らなきゃ」
『切らないで、沙』
朔人を遮って電話を切った。これ以上続けたら話してしまいそうになる。本当は怜の側にいたいと。それでも行かなければならない、その理由も。
「『任せる』って、それだけでよかったのか」
崚介が労るように声をかける。沙羅は頷いた。
「父も警察官だった人だ。こんな日が来たときのために話し合ってある。娘の後見人になってもらえるように委任状や遺言書も用意してあるから」
崚介が顔をしかめた。
「用意が良すぎないか」
「五年前、帰国直後に用意したものだ」
沙羅本人になにかあっても、娘の怜だけは守られるように。五年も平穏だったからもう無駄になったと思っていた。まさか役に立つ日が来ようとは。
沙羅の言葉に、崚介が憐れむような視線を向けた。
「用意ができたらすぐ出よう。あの電話の様子だと、天谷氏がここへ来るかもしれない」
「かもしれない、ではなく確実に来るな。合鍵も持っているし」
「急げ」
「準備なんてないよ。私は誘拐されるんだ。身一つじゃないのはおかしいだろう?」
「……そうだな。移動中はそれらしくする。監視カメラにもいくつか映っておこう。脅されて同行させられているという顔をしろよ」
寝室のクローゼットに隠していたプレゼントをリビングに置いて、沙羅は崚介とともにマンションを出た。持っていくのは今身に着けているものだけ。
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