初恋童貞ヤリチン、念願の本命に告白したら過去のツケがまわってきて執着がはじまってしまう

02-侵略戦争

隣人を愛せよ

「で？いつまで狸寝入りしてんの？依澄サン？」


ｰドキーーーッッッ！！！　ｰビクッ！！！ｰ


　ば、ばれてた！！スマホのライトですっかり目が覚めちゃったんだけど…、！駿の腹筋に顔を埋めてるし、寝息も演出してたからバレてないと思ってたのに！

「んんんんん～！！////」

ぎゅーーーーー♡♡


恥ずかしさも相まって、膝枕の延長上で腰にぎゅうぎゅうギチギチに抱きつきにいく。え、ちょ、こうやってこの低さで抱えたら、腰細くない？普段と違って薄着だから？え？男の子ってこんなもん？え、えちー

「ちょ、痛いって、こら。ったく答えてやったのに何すんだ、いい加減、起きてんだから離れろって笑」

「まだねーてーまーすー！！！まだまだ酔ってるのでうーごーけーませーーーーん！！！！」

「うそつけ、先輩すーぐ酔うけど冷めんのも早いの知ってるンスからね、はよ、どけ。」

ｰガタガタｰ

「やだーー！！駿の膝枕まだ味わいたいのにっ！！！」

　膝を態とガタガタ揺らして振り落とそうとする駿に、性懲りも無くうだうだくっついて悪あがきする俺。だってまだ離れられない。
　だってだって今めっちゃ変な顔してる自信ある。もう酔いもさめたよ、冷めてたけど、今違う意味で顔に熱集まってるから！

　ドキドキした！どきどきした！めっーちゃ心臓ドキドキした！！！！

　なに、あの手つき！！あとさ、なに…結局答えてくれんのやさしすぎない？酔ってるとこ介抱してくれるのいつも優しい！これ愛じゃない？？あんなの期待しちゃうじゃん？！俺イケるかもって思っちゃうじゃん？？！思わせぶり？！それでもいいよひざまくら堪能させてくれてありがとうだわ！！！！

　ちょっと落ち着こ…えーなに、あーんなやさしい声でさ～、いつもの敬語もなくてさ～、ちょっとお口もわるくってさぁ～、なでなでスリスリとかされたらさあ～！！！もっと好きになっちゃうぢゃん！！！さらに惚れ込んぢゃうぢゃんか！！！！もうむり、すき、すき、すきだ…♥♥

　ていうかやっぱしゅんってちょっとSっ気あるよね？告白してからずっと駿にいじわるされてる…俺、弄ばれてる…
…やばぁい、こ、これが恋！駆け引き！！こ、ここ、こんなの好きにならないわけがない！！！
　絶対、ぜったいに俺を駿の特別にしてほしいっ！！

　
　その後、俺の引き留めが功を奏し？脚が痺れた駿ちゃんは終電を逃してしまったので、初お泊まりが無事叶ったのは、それはまた別のお話♡♡