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異様な光景ばかりです
とある伯爵令嬢
ルヴィエル公爵家のご嫡子のアレクシスと、その弟であるアルジェード、妹であるリリシェラちゃん、この方々が私の幼馴染みですわ。
私はバードン伯爵家のマリアナ・バードンと申します。まぁ…そこそこ美人な方だと思います。ダークブラウンの長い髪に、ライトブラウンの瞳、睫毛は長い方だと思われます。ちょっと猫目で目尻が上がってますが、クール系の美人になるのでは?
そんな私ですが幼馴染みのアレクシスが大好きなのですの。小さい頃から一緒に遊んだり、お茶会したり、オペラも観に行ったりしております。
アレクシスの異性のお友達の中で、私が1番交流があると思いますわ!!
幼い頃の事でありますが、ルヴィエル公爵婦人とアレクシス、アルジェードが王城のお茶会へ行かれましたの。
私は王城へ行けなかったのですが、そのお茶会でアレクシスに好きな子が出来たとお聞きしましたわ。アレクシスが言うには可愛らしい子で、“メロ”というお名前らしいのです。
その時からアレクシスは口を開けば、“メロは可愛い”、“メロと結婚したい”とずっと言ってましたのよ。
その時には幼い時にある仲良しの女の子だから好きってだけで、恋愛での好きだと思いませんでしたわ。だから全く気にしておりませんでしたの。
それがある時、ルヴィエル公爵家のサロンでお茶をしている時でした。私はアレクシスと結婚して、ずっとアレクシスと居たかったの。
アレクシスはルヴィエル公爵家の嫡子と言うことと、とても見た目が良いので学園に通い始めてから、ずっと異性の貴族令嬢に人気があったのですわ。小等部、中等部、高等部とずっとね。
綺麗な貴族令嬢がアレクシスの周りに居て、危機感を感じた私はお化粧、ドレスやワンピース、香水とかお洒落をする様になったの。
アレクシスが仲良くしている令嬢達に負けない様にって思って、お化粧は少しでも大人に見える様に、そしてドレスやワンピースは、お母様や従姉の着るようなドレスやワンピースを真似したわ。
少しでも色っぽくなってアレクシスに異性として見て貰いたかったから。香水はお母様と一緒にお買い物へ行った時に、店員さんに男性に好まれる人気の香りをお聞きした。そして人気の香水を購入したわ。
お母様や従姉の真似をして、お化粧とワンピース、香水を纏てアレクシスに会う様になったの。そして私からアレクシスに声を掛けたわ。
「ねぇアレク、私と婚約しない?」
「えっ!?マリアナは可愛いね。お兄ちゃんと結婚したいのかい?有難う!!嬉しいよ!!」
そうアレクシスが返事をしてきたのよ。まるで妹がお兄様に言う、“私はお兄様と結婚するわ”って言ったから、“お兄様は嬉しいよ!!有難う!!”みたいなね。
この返事からして私は、アレクシスに異性と見られて居ないと思ったわ。まだまだ女性の魅力が足らないみたい。悲しかったわ。
この事から、もっとお化粧を大人っぽく、着るドレスもワンピースも露出のある色っぽい物を着る様にしたわ。香水も異性に好まれる香りと言われたから、たっぷりと香る様につけたの。
そして数年経った頃だったわ。
ルヴィエル公爵家のアレクシスの婚約者が決まったと聞いたのがね。大好きなアレクシスの婚約者が決まったって聞いて、信じられなかったわ。私が婚約者になるはずなのにって、何度も思ったし。
アレクシスに婚約者は誰なのか聞いても、何も教えてくれなかった。
婚約者が決まったアレクシスは、婚約者が決まる前と変わらずに私とお茶会や、オペラを観に行ったりして過ごしてたわ。
だからアレクシスは、婚約者よりも私が好きなのだと思ったのよね。何も変わらずにアレクシスと楽しく過ごしてたわ。
月日が流れてルヴィエル公爵家、アレクシスの結婚式になったわ。
大聖堂で執り行われたので私も行ったわ。
大聖堂の大きなステンドグラスに神様や天使が描かれていて、それを見た時に本当ならアレクシスと私が結婚するはずだったのにって思った。
私の大好きなアレクシスの結婚相手がどんな女性なのか、それがとても気になったのよ。
アレクシスから婚約者の話題とか聞かなかったし、不細工な人なのだろうって思ってね。
新郎であるアレクシスは白いテールコート、シャツ、アスコットタイ、トラウザーズ、胸元には新婦の髪色を取り入れたチーフにカフスボタン。
やはり私のアレクシスは格好良くて、本当に惚れ惚れするわ。そう思ったわ。
そしてアレクシスの隣に立っている新婦を見てみたわ。
アレクシスの結婚相手である新婦は、純白のマーメイドドレスで、繊細なレースと刺繍が施されており、マリアベールにもドレスと同じく繊細なレースと刺繍が施されている物だった。長く美しい髪の毛は、後れ毛を少し緩く巻き垂らして、その他はアップにして纏めて、大きく真っ白なマーガレットの髪飾りを挿している。
アレクシスの結婚相手は不細工じゃなかったわ。美人だったのよ。
司祭の前でアレクシスと花嫁の誓いの言葉と、誓いの口付けを見たら嫉妬したわ。私のアレクシスなのにって。
誓いの口付けが終わってから、飲食やダンスとかする時間になったわ。
私は直ぐにアレクシスの所へ向かった。
「アレク、寂しいから一緒に居てぇ」
そう上目遣いで瞳をウルウルさせて懇願したの。
渋々だったけれどアレクシスは一緒に来てくれた。
そうして花嫁からアレクシスを離したわ。
アレクシスと食べたり飲んだりして、ダンスも何度も踊ったわ。本当に楽しかったわ。
あの花嫁、1人で良い気味だわ。花嫁の方を見て思ってたら、花嫁の周りにアルジェードとリリシェラが居たのよね。そして楽しそうにお喋りしてるみたい。
アルジェードとリリシェラが、私を見た時に可愛らしい笑顔なのに背筋に汗が流れたわ。まるで肉食獣に睨まれたみたいに…。
ルヴィエル公爵家の公爵夫婦を見たら、綺麗な笑顔なのに寒気がした。何だか怖かった。
ルヴィエル公爵家の方々とかを目に入れない様にしたわ。
結婚式が終わってアレクシスと私は、ルヴィエル公爵家のサロンでお茶をしていたの。
サロンには侍女が控えており、お茶を入れてくれる。美味しいお菓子も出してくれて、そろそろ晩餐の時刻になると思っていたわ。
サロン内に居る侍従と侍女が多く感じて嫌になる。
折角、アレクシスと一緒に居るのに邪魔だわ。
テーブルとソファがあってアレクシスが座って居たソファの向かい側に、私がソファに座っていた。お茶を飲みながら、お菓子を食べたり、お喋りや読書をして過ごしたわ。
私は立ち上がりアレクシスの隣に座ったわ。
そしてアレクシスの方へしなだれかかる。それを見ていた侍従達の表情が変わったわ。でもアレクシスに私はくっ付いたまま。
アレクシスが動こうとしたから、アレクシスに離れるように注意されるかな?って思った。
そこにアルジェードがサロンへ晩餐に呼びに来たみたい。
「お兄様、ちょっと良いですか?」
「ジェードなんだい?」
「アレク、ジェードがきたの?」
いつからかアルジェードとリリシェラは、私とお茶とかしなくなったのよね。私がアレクシスの再婚相手になるんだから、アルジェードとリリシェラとは仲良くしていた方が良いだろなぁ~って思っているのよ。
「お兄様、結婚して早々に不倫ですか?」
「そんな訳ないだろう?なに馬鹿な事を言ってるんだい」
私が話し掛けたのに返事してくれないわ。何も悪いことしていないのに…。アルジェードをお茶に誘ってみようかな?以前みたいに仲良くなれるかも?フフフッ
「あら、ジェード一緒にお茶でもどうかしら?ねぇ、アレク良いでしょう?」
やっぱり無視されてる!?お茶に誘ってあげたのに酷くない?未来の兄嫁に対して冷たいわよね?
「バードン伯爵令嬢が、そんなにくっついていて不貞ではないと?お兄様は既婚者なのですよ?何を考えておられるのですか!!取り敢えず、ジョージはバードン伯爵令嬢をお帰しして、ララーナはお母様へ報告を」
「私はマリアナから離れようとしていたんだが、そこにジェードが来たんだよ。マリアナ離れなさい」
「嫌です!!いつも一緒に隣に座っていたではないですかぁ?それになぜ私が帰らないとならないのですの?まだアレクと仲良くお茶をしてたいわ。それに晩餐の時間になるじゃない。一緒に食べて良いでしょう?」
アルジェードが私を帰そうとするのはなぜ?私は未来の公爵婦人になるのよ。食堂で一緒に食事しても良いじゃない!!
私はアレクシスの腕に腕を絡ませ胸を腕に押し付けてみた。色仕掛けしてみたりして晩餐にご一緒しようと思ったの。
侍女が公爵婦人の所へ連絡に行って帰って来たみたい。私も一緒に晩餐に行って良いかって聞いてくれたのよね?
なぜか侍従が私をアレクシスから離すのよ!?
私はアレクシスの恋人なのよ?
なのに何でアレクシスから引き離すのよ?
「ジョージ、もう馬車を用意してあるので、バードン伯爵令嬢をお送りして。そしてお兄様、晩餐の時間でございますが、お母様より火急の要件で自室へお戻りになって下さい。そう言われております。」
淡々とアルジェードは、私を強制的に帰らせるという指示を従者に言っている。
それに従う様に従者が私を取り囲むようにして、引きずって馬車へと向かって行く。
「イヤよ!!離しなさいよ!!アレク助けてぇ」
そう叫び侍従や従者に抵抗しながら、アレクシスに助けを求めた。
それを冷たい眼でアルジェードが見ている。
「マリアナ、今日は遅いから帰りなさい。私も用事があるからね。そんなにずっと一緒に居られないんだよ」
アレクシスがそう困ったように私に声を掛けてくれた。
でもアレクシスは私のお見送りしてくれなかった。私はアレクシスの大切な恋人のはずよね?
今までアレクシスは、婚約者より私を優先してくれてたもの。
なのに何でお見送りしてくれないの?
今日だって結婚式であってもアレクシスは、花嫁より私を優先にしてくれていたのに…。まさか今日、結婚した相手を好きになってしまったの!?
どんどんイライラと不安ばかりで、平常心でいられなくて侍従や従者に最後まで抵抗をした。
無理矢理、馬車に押し込まれるように従者に乗せられて自宅へ帰されたわ。
*********************
とある公爵邸の結婚式の当日 サロンの様子
本日はご嫡子であるアレクシス様の結婚式でありました。まだ皆様はお戻りになられておりません。お昼が過ぎて夕刻近くになった頃でございます。
ルヴィエル公爵家の先代の公爵ご夫妻と、現公爵ご夫妻、そしてご息子様のアルジェード様、ご息女様のリリシェラ様がお戻りになられました。
そしてアレクシス様のご結婚相手でいらっしゃるメルロム侯爵家のご息女、シャルメローラ様と、メルロム侯爵家の先代の侯爵ご夫妻、現侯爵ご夫妻、そのご息子様とご息女様達、ご一行様がご一緒でございました。
この王都にある公爵邸にメルロム侯爵ご夫妻がお越しになられたのは、数年前とお聞きしております。
現公爵婦人と現侯爵夫人がご友人で、とても仲が良くいらしたとかで現在もご両家での交流があるとお聞きしております。
其れにしてもご両家がお集まりになられますと、美しいご容姿ばかりお揃いで圧倒されてしまいます。
それぞれ皆様はお着替えを済まされたら、庭園の方でお茶会をされるご様子です。その後に食堂にて晩餐をとお聞きしました。
1人だけお見えにならないお方が居られます。それは本日のもう1人の主役であるアレクシス様であります。まだお戻りになられておりません。アレクシス様の奥様になられた、シャルメローラ様はお戻りになられておりますのにです。
皆様が庭園でお茶会をされて暫くしてからの事でした。アレクシス様がお戻りになられました。しかしご一緒にバードン伯爵家のご令嬢であるマリアナ嬢もいらしたのです。
なぜバードン伯爵令嬢がおいでになられたのか?
本日は良き日ではございますが、ご招待を受けておられぬはずの伯爵令嬢が、この公爵邸にいらっしゃるのです。
正直申し上げますと、“貴女様は本日、お呼びじゃまりません!!貴女様のような空気の読めないご令嬢は直ちにお帰り下さい!!”と申し上げたいのでございます。
しかしアレクシス様がバードン伯爵令嬢をサロンへお通し致しましたので、致し方なくではございますが、侍女のララーナと私と数名でサロン内にお控えしておりました。
侍女のララーナも渋々とサロンにお茶と茶菓子を用意して、静かにサロン内にお控えしておりますね。お茶を入れて差し上げたりしてお2人のご様子を観ております。
アレクシス様の事をお考えしてサロンの扉は開けております。そして監視のように数名の侍女と侍従も、サロン内にお控えしてでございます。
始めの内はアレクシス様とバードン伯爵令嬢は、向かい合うようにソファへお座りになられておりました。
そしてお茶をお飲みになったり、茶菓子を摘ままれたりとされ、会話をされておりました。
その後に起きた事でございますが、急にバードン伯爵令嬢がお立ちになられ、アレクシス様の座られているソファへお座りになられたのです。そしてアレクシス様にしなだれかかられており、アレクシス様にすり寄る様にバードン伯爵令嬢はされておられた。
その場にお控えして居たララーナと、他の数名の侍女と侍従達、そして私もバードン伯爵令嬢の行動に眼を見開き冷たく見たのです。
なぜアレクシス様はあの様な令嬢と交流されておられるのか、私には全く理解が出来ません。それ以前に理解をしたいとも思いませんが…。
私は公爵家で侍従をしておりますが、一応は爵位のある家の者でございます。ですのでバードン伯爵令嬢の行動や言動には、貴族令嬢として眼に余る所が多々ございます。
外見もでございますがお下品にしか見えません。何より貴族のご令嬢というよりも娼婦としか見えないのです。
バードン伯爵令嬢は露出の多いドレスを好まれており、胸元や背中が広く開きすぎているドレスを着ておいでです。
それに厚く化粧をされて毒々しくて令嬢とは、とてもとても思えない容姿でございます。香水でございますが、香水臭が強くキツ過ぎて……気持ち悪くなりそうな程です。
サロンの扉をお開けしておりますが、サロン内がバードン伯爵令嬢のおつけになられている、香水臭さが室内中に充満しています。
サロンには公爵邸の庭園で咲いた季節の花をお飾りして、お越しになられたお客様のおもてなしとしております。
そのサロンに飾ってある季節の花の香りが負けております。折角のおもてなしの為の大輪の花も、この悪臭で可哀想でございます。
このサロン内にお控えしている侍従と侍女の数名、私を含め全員がこのドギツイ香水臭で顔を歪めそうになるのを無理矢理に耐えて、いつもの様に笑顔を浮かべております。
ですが若干ですが顔色が悪くなりつつありますね。臭いがドギツ過ぎて気持ち悪くなってきたのでしょう。どれだけ刺激臭の中で耐えられるかという、この場にお控えしております侍従と侍女への罰ゲームのように思われます。
ややララーナもお表情の笑顔も引きつっております。ですが紅茶をお入れして差し上げてて、とても侍女として頑張っております。少し離れた場所でお控えしている侍従と侍女達であっても、この刺激的な悪臭で表情が引きつっているのです。
悪臭の元凶であるバードン伯爵令嬢に1番近くにお控えして、ララーナは紅茶をお入れしているのだから大変だと思います。この激臭で表情が引きつっても致し方ないと思います。
その様な事よりもアレクシス様とバードン伯爵令嬢を離さなくては、そうサロン内にお控えしている侍従と侍女は思いました。行動しようとした時にアルジェード様が、サロンへ来られました。
サロンへ入られた際に、やはりお綺麗な笑顔が引きつった笑顔になられ、手で口元を覆われました。刺激臭からでしょう…。
そんなアルジェード様でおられましたが、どんどん侍従と侍女に指示をお出しになり、バードン伯爵令嬢を侍従と従者でお送りしました。
アレクシス様からバードン伯爵令嬢を引き剥がす時に、激臭の為…私も他の侍従や従者達もギリギリの笑顔でご対応致しました。馬車にバードン伯爵令嬢を無理矢理に乗せ、お見送りをして終わりました。
バードン伯爵令嬢をお見送りして、直ぐにサロン内の窓を開け換気をしました。
アレクシス様……貴方様はバードン伯爵令嬢と交流が何年もおありですから、このドギツイ悪臭に慣れておられるのですか?
顔色もお変わりしておられない様でございますが…。
*********************
とある侯爵令嬢の見た夢 初のお茶会
私が遊んでいたらお母様が声を掛けてきました。何だろう?って不思議でした。でもお母様のお顔が笑顔なので、何か楽しい事なのかなぁ?と思ってました。
「私の可愛いメロ、楽しそうなお茶会があるの。それに行ってみない?」
「お茶会ですか?」
「そう、楽しそうなお茶会よ」
「ここでお茶会してますよ?」
「そうね、それはお母様がお友達を呼んでのお茶会なのよ。今お母様がお話しているお茶会は、ここでのお茶会よりも集まる人が多いの。それにね、このお茶会にお母様のお友達も行くらしいのよ。メロも一緒に行かない?」
「お母様が行くなら行きます」
「お母様はね、お友達にお会いしたいからお茶会に行くわ。可愛いメロも行くならお洋服を頼みましょうね!!」
「はい!!」
お母様と私は、新しい洋服を頼んだの。淡いベビーピンクのフリルが一杯で、ベージュのレースが付いているの。そのお洋服に合わせてレースのリボン。お母様と同じお洋服なの。
お茶会の日になってお母様と私は、馬車に乗ってお茶会に行ったのです。お母様とお揃いのお洋服でね。
お茶会の場所についたら、お母様は私と手を繋いでご挨拶してるの。でもお母様のお友達ではないみたい?
ずっとお母様と一緒にいて、何人くらいご挨拶したのかなぁ…お母様のお友達はどこにいるのかなぁ?
お母様が急に私を抱き上げて、人が集まっている所へ歩いて行くの。私のお母様はとてもおキレイなのよ。でも人が集まっている所にお母様と同じくらいおキレイな人がいたの。お母様は集まっている人たちにご挨拶して、おキレイな人の所へ行ったのよ。
「ルヴィエル公爵婦人、お久しぶりでございます。」
「メルロム侯爵婦人、お久しぶりね。お元気にしてらしたの?」
「お陰様でこの通りでございます。ルヴィエル公爵婦人はお元気でいらしたのですか?」
「私も何事もなく元気でしたわ。メルロム侯爵婦人はご懐妊されてから、領地の方へ行かれたので寂しく思っておりましたのよ」
「私も領地に戻る時に、ルヴィエル公爵婦人とお会い出来なくなると思い、とても寂しくて……」
「でもメルロム侯爵婦人と、またこうしてお会い出来て本当に嬉しいわ。あらっ?可愛らし子ねぇ!!」
お母様がおキレイな人とお話してるので、ずっと静かに見ていたの。多分…このお方がお友達なのかなぁ?
静かに見ていたら眼が合ったの。
「私もルヴィエル公爵婦人と、またお会い出来て本当に嬉しいですわ。娘が産まれましたの。メロ、ご挨拶よ」
お母様がおキレイな人に挨拶をされる前に、私は抱っこじゃなくなったの。だからお母様の隣にいたのよ。お母様にご挨拶と言われたのでドキドキする。
「メロです。よろしくおねがいします」
「メロちゃんっていうのね。こちらこそ宜しくね。今日は私の息子が一緒に来たのよ。でも、どこかで遊んでるみたいね」
「ルヴィエル公爵婦人、まだ娘は自分の名前が上手く言えないのよ。娘の名前はシャルメローラって名前なのです。ご子息がご一緒に来てらっしゃるのね」
「あら、そうだったのねぇ。シャルメローラちゃんね。そう息子と来てるのよ。アレクシスという名前ですわ。シャルメローラ嬢より少し年上だけどね。私も娘が良かったわ!!お揃いも着たいもの!!」
「ルヴィエル公爵婦人のご子息ならお可愛らしいでしょうね。アレクシス君がルヴィエル公爵様に似ても、ルヴィエル公爵婦人に似ても素敵でしょう」
「そうね…見た目だけなら可愛いかしら?」
「そうなのですの?」
「アレクシスは旦那様に似て可愛げがないのよ。親バカと思われるかも知れませんが、頭が良すぎて可愛げがないのですわ。見た目だけなら可愛いけれども…」
「そんなに頭が良ろしいなら、ご嫡子ですし先行き安心ですわね」
お母様は楽しそうにお話してるの。だから静かに聞いてたのよ。分からないことお話してる。お母様が私を見て聞いてきたの。
「ねぇメロ、お母様と一緒にお茶にする?それとも、あそこの子供たちと遊んで来る?」
「お母様と一緒にお茶がいいです!!」
「そう、ならお母様と一緒にお茶したりお菓子を食べましょう」
お母様は優しく笑顔で言ってくれました。
お茶会は広くてキレイなお庭に、テーブルとイスがあります。お母様と楽しそうにお話していた、おキレイな人はバラの咲いているガゼボで一緒にお茶をしてたの。
「メロちゃん、このタルト美味しいわよ。食べてみて」
「ありがとうございます」
おキレイな人は優しくて私にお菓子を取ってくれました。静かにタルトを食べていたの。
そうしたら知らない男の子が来たのよ。
「お母様、何で僕を置いて行ったのです?」
「フフフッ、アレクシスはお友達と遊べて楽しかったでしょう?良かったじゃないの。そんな事よりご挨拶なさいな」
おキレイな人に“お母様”って言ってたから、この男の子が子供なのね。とてもキレイな男の子。
「ルヴィエル公爵家のアレクシスです。宜しくお願いいたします」
「ご挨拶有難うございます。私はメルロム侯爵の妻でございます。宜しくお願いいたしますね」
「見た目だけ可愛いのよね…。まだお友達と遊んでて大丈夫よ。お母様はガゼボでお茶をしておりますから、アレクシスは向こうへお行きなさい」
「僕もガゼボでお茶が良いです。もう遊ぶのは嫌です!!」
「アレクシスが居ると騒がしいから、お友達と遊んで来なさい」
「ふふふっルヴィエル公爵婦人、大丈夫ですわ。私も息子がおりますから騒がしいのも慣れてますのよ。それにメロもお茶してますし、ルヴィエル公爵婦人にご迷惑をお掛けしてますわ」
「メロちゃんが迷惑だなんて思ってないわ。可愛いもの!!このマドレーヌも美味しいわよ」
「有難うございます。とてもおいしいです」
お母様のお友達がマドレーヌも取ってくれました。モグモグ食べてると、キレイな男の子が見てるの。
「アレクシス君も良かったらご一緒にお茶しましょう」
「侯爵婦人、有難うございます」
「メロ、ご挨拶してね」
そうお母様に言われて、お菓子を食べるのをやめたの。このキレイな男の子にご挨拶なのね。
「メロです。よろしくおねがいします」
「僕はアレクシスです。よろしくね」
「メロちゃん、呼び難いでしょう。アレスって呼んだら良いわ」
「アレスくんで良いですか?」
「メロちゃん、アレスで良いよ」
アレスくんのお母様がおキレイだからか、アレスくんもキレイです。
「はい!!わかりました」
「メロちゃん、お菓子おいしいかな?」
「マドレーヌとタルトを食べたらおいしかったですよ。マドレーヌ、アレスくんどーぞ!!」
「メロちゃん有難う!!」
アレスくんは優しくて、一緒におかし食べてました。一緒に食べて、おしゃべりして楽しかったです!!
もうお茶会が終わるので、アレスくんとお別れです。お別れする時にアレスくんが何か私に持たせたの。
「メロちゃん、これあげるね。大好きだよ」
そう言ってアレスくんがくれたのは、蜂蜜色の宝石でした。
「アレスくん、これもらって良いの?」
「良いんだよ!!僕はメロちゃんが大好きだから」
そしてアレスくんとお別れしました。
私はアレスくんが好きになったけれど、会えなくなりました。アレスくんからもらった蜂蜜色の宝石は大切にしてます。
「シャルメローラ様、そろそろ起きて下さいませ」
「もう少しだけ…」
「もうお時間的に無理です。お疲れだと思いますが、晩餐の準備を致しましょう」
そう侍女長に起こされました。折角、懐かしい夢を見ていたのに…。
結婚式が終わったばかりで疲れてたのね…
ラナエが張り切って私を着飾らせてます。
ベビーピンクのフリルが幾重にもあるドレスに、私の髪の毛を編み込んで毛先は緩く巻いてレースのリボンで結ってくれてます。
「シャルメローラ様、宝石はどう致しますか?」
「この蜂蜜色のネックレスだけで良いわ」
「素敵な色のネックレスでございますね」
「大切な人から戴いたプレゼントなのよ!!」
「そうなのですね。綺麗な蜂蜜色でございますね」
ラナエにアレス君に戴いたネックレスをつけてもらい、食堂へ渋々と向かっております。
ブリザードと落雷のありそうな晩餐へ行くのは、とてもとても憂鬱でございます。
晩餐で雰囲気をお悪くした原因は、私の旦那様でございます。旦那様、いつになったら気付いて下さるのでしょうか?
この宝石を見たら気付いて下さいますか?
いい加減、結婚したばかりですが離縁を考えますわよ。
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⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。