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32.古代の力を求めて
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午後になって、私はフィオルさんと一緒に術式開発課に向かった。
内線で確認したらエリオット課長の手も空いてるらしいし、ちょうど古代の魔導書の解析が進んで試してほしい魔法もあるそうで。
事務所に入ると、応接室の方に案内された。
そこにはゼヴォスさんとダリオスさんの二人にカエデもいて、三人で仲良く談笑していた。
「ん? エリオットは?」
「資料を揃えてくると出て行った。もうじき来るだろう」
「ミア、ゼヴォスさんってイケメンで優しいし、耳も尖ってて可愛いし、私の知ってる魔王のイメージと全然違うね!」
イケメンとはなんぞや。
悪いイメージの言葉じゃないってことはなんとなくわかるけど、カエデと話してると時々こうして初めて聞く言葉が飛び出してくることがある。
「俺の知ってる聖女のイメージとも違うけどな……」
ダリオスさんの言わんとしてることは何となく察する。
そうこうしているうちに、エリオット課長が大量の資料を抱えて応接室に入ってきた。
「全員揃っているな。この資料は解析された古代の魔導書から見つかった幾つかの古代魔法のものだ。
正確には、魔法自体は現代でも使われているものだが、付加される等級や術式が違う」
資料を見させてもらうと、魔法大全にはなかった高等魔法の術式の記載がある。
ミリューガ……これは単体で魔法になるものでは無くて、範囲指定の付加みたいに術式に組み込まれるもの。
ただ、どんな術式にも組み込めるわけじゃなくて、それぞれの属性の上級魔法に組み込むっていうルールがあるみたいだ。
「これを組み込んだ術式は、高等魔法以上の効果を発揮する。
その為、私はこれを付加した魔法を最上位高等魔法として位置付けている」
「ミリューガか……。おそらくだが、ゼルナートにいた勇者は、それクラスの魔法を身につけている……」
「私は魔法なんてまともに使えなかったのに、勇者ばっかりズルくない?」
「実は、ゼヴォスさんならミリューガについて何か知ってるかと思っていたんだけど……その様子だと、ご存知ない?」
「少なくとも、現在の魔王城にはそのような魔法の記録は残っていなかった。勇者に敗れたとき、そういったものは全て燃やされてしまったのだろう……」
解析されたミリューガの資料には実例の魔法も書いてあった。
火属性がミリューガ・エンブラル・インフェルノ。
水属性がミリューガ・ミストラル・ブリザード。
風属性がミリューガ・テンペラル・トルネード。
土属性がミリューガ・アストラル・メテオライト。
光と闇と聖と魔の四つの属性はまだ解析されてないんだ。特殊な属性だから難しいのかもね。
「火属性はユリウスに試してもらうとして、水属性はフィオルに試してもらうことはできるかな?」
「いいけど、詠唱が長いな……。俺の魔力量で最後まで詠唱できるのか?」
「無理そうなら途中でやめてくれ。あと、この魔法に関しては無詠唱で試すのはやめた方がいい。
魔力の消費も増えるし、無詠唱だと発動が先になるので拙いと思ってもキャンセルできん」
そっか、無詠唱には魔法の発動をキャンセルできないってデメリットもあるんだ!
エリオット課長は私が伝えた無詠唱を研究して、他にも危険性がないかきちんと調査してくれてたんですね。
「他の四属性についても引き続き調査中だ。
四人とも、解析ができたら検証をお願いしたいんだが、引き受けてくれるかね?」
「無論だ」
「勿論です!」
「勇者を倒すには必須になりそうだからな」
「私も頑張って勇者とゼルナートの王なんてボコボコにしてやるわ!」
勇者と王様をボコボコにしたがる聖女。そんなのたぶん前代未聞だと思う。
「ゼヴォスさんや課長クラスは魔力量的におそらく大丈夫だと思うが、他は魔力の底上げをしないと発動は難しいと予想している。だから、各自で魔力を鍛えておいてくれ」
魔力を上げるにはギリギリまで魔力を減らせばいいんだっけ。
ただ、稼働中は依頼が入ってくる可能性もあるから、やるとしたら終業後に残業でやるしかないか。
その場合、残業代って出るのかしら?
「あと、ゼヴォスさんなら大丈夫だと思うけど念の為。
ミリューガの力を手に入れても、くれぐれもその力で我々人類に敵対しないでくれよ」
「そのようなことは無いから大丈夫だ。ミリューガの知識を後世に残すようなこともしないと約束する」
「ああ、でもゼヴォスさん達に敵対する人類がいたら遠慮なく使ってくれ」
「心遣い感謝する」
これでミリューガに関する説明は終わり。
次はフィオルさんが訓練場で実際に試してみることになるんだけど、その前にエリオット課長に聞きたかったことがあるんだ。
「エリオット課長、ちょっといいですか?」
「なんだい?」
「詠唱がわからなくても効果がわかって、魔法名だけで使っている魔法があるんですけど……例えば、カエデが使っている聖属性魔法がそれで、そういった魔法の詠唱って、逆算して調べたりってできないんですか?」
「それ! 今は初等魔法だけだからいいけど、詠唱があった方が効果が上がるんでしょ?
エリオット課長、なんかいい方法無いですか?」
「逆算か……それなら、テストケース作成の手順が役立つかな?
あれは、効果を発現させるため近い効果の魔法の詠唱を参照して、その魔法用にアレンジしているんだ。
今度時間がある時に、テストケース作成に参加してみてくれ。二人とも薬学開発課だからフィオルの許可もちゃんと取ってからな」
「俺も一緒に来るから大丈夫だよ」
テストケース作成か。私たちがいつも渡されてるスクロールのことだよね?
光属性の新魔法も詠唱が間違ってることなんてそうそう無かったから、かなりの精度で作られてるんだと思う。
たしかにそれなら、詠唱がわからない魔法でもなんとかなるかもしれない。
***
訓練場に移動し、いよいよフィオルさんによるミリューガの試運転が行われる。
「じゃあ、まずは詠唱から始めようか」
長い詠唱って言ってたけど、フィオルさん大丈夫かな……。
「吹雪を巻き起こすんだっけ……発動するかはわからないけど、念の為みんな少し離れていてくれ」
ミリューガ・ミストラル・ブリザードは手のひらから吹雪を放つ魔法。
フィオルさんは手のひらを巨大な岩に向けて構えた。
「行くぞ……。
万象を巡る霜の息吹よ、天より流れ、地を覆え。
蒼穹を舞う氷の刃よ、時の流れを凍てつかせ、生命を抱く大地の鼓動を、無慈悲なる静寂へと導け……」
フィオルさんの青い魔力が溢れてくる。
まだ、ここまでは魔力の方は大丈夫みたい。
「極北の風よ、今こそ目覚め、白銀の嵐となりて万物を覆え……」
続きの詠唱に入ったとき、フィオルさんから緑色の魔力が放出されたかと思ったら、すぐに霧散して消えてしまった。
「ハァッ、ハァッ……」
「フィオルさん、大丈夫ですか!?」
ひどい汗……魔力の消費のこともあるんだろうけど、さっき一瞬だけ放出されたあの魔力は風属性だった。
もしかして、この魔法って……。
「風属性との合成魔法であったか……」
「フィオル、いったん中止だ! 大丈夫か!?」
「俺……風属性の魔法は初等魔法までしか履修してないんだよ……」
「課長! 効果あるかわかんないけど【ハルモニア】!」
カエデの聖魔法でフィオルさんの肩凝りが取れた。
聖魔法の発動を見て、思わず後ずさるゼヴォスさんとダリオスさん。
「風属性も中級魔法までは習得してないと駄目っぽいな……もしかして、他のミリューガも何か別属性との合成魔法なのか?」
フィオルさんの疲労が酷いので、今日の実習はここまでということになった。
これは、私も相当鍛えておかないと、光属性のミリューガの解析ができても実際に唱えるのは難しそうだ。
「フィオルさん、休憩室まで連れて行きますので肩貸しましょうか?」
「ミアだと身長差がありすぎるだろう。余が肩を貸す」
「ゼヴォスさんだと……今度は高すぎる……」
「じゃあ俺が」
結局ダリオスさんがちょうどいいということで、フィオルさんは彼に肩を借りることになった。
その光景を見て、恋人の私と友人のゼヴォスさんはぐぬぬと密かに悔しがっていた。
いくら悔しがっていても、身長は急に伸びたり縮んだりはしない。
今日からミルクをたっぷり飲んで、もっと背が伸びるように努力しようと思う。
内線で確認したらエリオット課長の手も空いてるらしいし、ちょうど古代の魔導書の解析が進んで試してほしい魔法もあるそうで。
事務所に入ると、応接室の方に案内された。
そこにはゼヴォスさんとダリオスさんの二人にカエデもいて、三人で仲良く談笑していた。
「ん? エリオットは?」
「資料を揃えてくると出て行った。もうじき来るだろう」
「ミア、ゼヴォスさんってイケメンで優しいし、耳も尖ってて可愛いし、私の知ってる魔王のイメージと全然違うね!」
イケメンとはなんぞや。
悪いイメージの言葉じゃないってことはなんとなくわかるけど、カエデと話してると時々こうして初めて聞く言葉が飛び出してくることがある。
「俺の知ってる聖女のイメージとも違うけどな……」
ダリオスさんの言わんとしてることは何となく察する。
そうこうしているうちに、エリオット課長が大量の資料を抱えて応接室に入ってきた。
「全員揃っているな。この資料は解析された古代の魔導書から見つかった幾つかの古代魔法のものだ。
正確には、魔法自体は現代でも使われているものだが、付加される等級や術式が違う」
資料を見させてもらうと、魔法大全にはなかった高等魔法の術式の記載がある。
ミリューガ……これは単体で魔法になるものでは無くて、範囲指定の付加みたいに術式に組み込まれるもの。
ただ、どんな術式にも組み込めるわけじゃなくて、それぞれの属性の上級魔法に組み込むっていうルールがあるみたいだ。
「これを組み込んだ術式は、高等魔法以上の効果を発揮する。
その為、私はこれを付加した魔法を最上位高等魔法として位置付けている」
「ミリューガか……。おそらくだが、ゼルナートにいた勇者は、それクラスの魔法を身につけている……」
「私は魔法なんてまともに使えなかったのに、勇者ばっかりズルくない?」
「実は、ゼヴォスさんならミリューガについて何か知ってるかと思っていたんだけど……その様子だと、ご存知ない?」
「少なくとも、現在の魔王城にはそのような魔法の記録は残っていなかった。勇者に敗れたとき、そういったものは全て燃やされてしまったのだろう……」
解析されたミリューガの資料には実例の魔法も書いてあった。
火属性がミリューガ・エンブラル・インフェルノ。
水属性がミリューガ・ミストラル・ブリザード。
風属性がミリューガ・テンペラル・トルネード。
土属性がミリューガ・アストラル・メテオライト。
光と闇と聖と魔の四つの属性はまだ解析されてないんだ。特殊な属性だから難しいのかもね。
「火属性はユリウスに試してもらうとして、水属性はフィオルに試してもらうことはできるかな?」
「いいけど、詠唱が長いな……。俺の魔力量で最後まで詠唱できるのか?」
「無理そうなら途中でやめてくれ。あと、この魔法に関しては無詠唱で試すのはやめた方がいい。
魔力の消費も増えるし、無詠唱だと発動が先になるので拙いと思ってもキャンセルできん」
そっか、無詠唱には魔法の発動をキャンセルできないってデメリットもあるんだ!
エリオット課長は私が伝えた無詠唱を研究して、他にも危険性がないかきちんと調査してくれてたんですね。
「他の四属性についても引き続き調査中だ。
四人とも、解析ができたら検証をお願いしたいんだが、引き受けてくれるかね?」
「無論だ」
「勿論です!」
「勇者を倒すには必須になりそうだからな」
「私も頑張って勇者とゼルナートの王なんてボコボコにしてやるわ!」
勇者と王様をボコボコにしたがる聖女。そんなのたぶん前代未聞だと思う。
「ゼヴォスさんや課長クラスは魔力量的におそらく大丈夫だと思うが、他は魔力の底上げをしないと発動は難しいと予想している。だから、各自で魔力を鍛えておいてくれ」
魔力を上げるにはギリギリまで魔力を減らせばいいんだっけ。
ただ、稼働中は依頼が入ってくる可能性もあるから、やるとしたら終業後に残業でやるしかないか。
その場合、残業代って出るのかしら?
「あと、ゼヴォスさんなら大丈夫だと思うけど念の為。
ミリューガの力を手に入れても、くれぐれもその力で我々人類に敵対しないでくれよ」
「そのようなことは無いから大丈夫だ。ミリューガの知識を後世に残すようなこともしないと約束する」
「ああ、でもゼヴォスさん達に敵対する人類がいたら遠慮なく使ってくれ」
「心遣い感謝する」
これでミリューガに関する説明は終わり。
次はフィオルさんが訓練場で実際に試してみることになるんだけど、その前にエリオット課長に聞きたかったことがあるんだ。
「エリオット課長、ちょっといいですか?」
「なんだい?」
「詠唱がわからなくても効果がわかって、魔法名だけで使っている魔法があるんですけど……例えば、カエデが使っている聖属性魔法がそれで、そういった魔法の詠唱って、逆算して調べたりってできないんですか?」
「それ! 今は初等魔法だけだからいいけど、詠唱があった方が効果が上がるんでしょ?
エリオット課長、なんかいい方法無いですか?」
「逆算か……それなら、テストケース作成の手順が役立つかな?
あれは、効果を発現させるため近い効果の魔法の詠唱を参照して、その魔法用にアレンジしているんだ。
今度時間がある時に、テストケース作成に参加してみてくれ。二人とも薬学開発課だからフィオルの許可もちゃんと取ってからな」
「俺も一緒に来るから大丈夫だよ」
テストケース作成か。私たちがいつも渡されてるスクロールのことだよね?
光属性の新魔法も詠唱が間違ってることなんてそうそう無かったから、かなりの精度で作られてるんだと思う。
たしかにそれなら、詠唱がわからない魔法でもなんとかなるかもしれない。
***
訓練場に移動し、いよいよフィオルさんによるミリューガの試運転が行われる。
「じゃあ、まずは詠唱から始めようか」
長い詠唱って言ってたけど、フィオルさん大丈夫かな……。
「吹雪を巻き起こすんだっけ……発動するかはわからないけど、念の為みんな少し離れていてくれ」
ミリューガ・ミストラル・ブリザードは手のひらから吹雪を放つ魔法。
フィオルさんは手のひらを巨大な岩に向けて構えた。
「行くぞ……。
万象を巡る霜の息吹よ、天より流れ、地を覆え。
蒼穹を舞う氷の刃よ、時の流れを凍てつかせ、生命を抱く大地の鼓動を、無慈悲なる静寂へと導け……」
フィオルさんの青い魔力が溢れてくる。
まだ、ここまでは魔力の方は大丈夫みたい。
「極北の風よ、今こそ目覚め、白銀の嵐となりて万物を覆え……」
続きの詠唱に入ったとき、フィオルさんから緑色の魔力が放出されたかと思ったら、すぐに霧散して消えてしまった。
「ハァッ、ハァッ……」
「フィオルさん、大丈夫ですか!?」
ひどい汗……魔力の消費のこともあるんだろうけど、さっき一瞬だけ放出されたあの魔力は風属性だった。
もしかして、この魔法って……。
「風属性との合成魔法であったか……」
「フィオル、いったん中止だ! 大丈夫か!?」
「俺……風属性の魔法は初等魔法までしか履修してないんだよ……」
「課長! 効果あるかわかんないけど【ハルモニア】!」
カエデの聖魔法でフィオルさんの肩凝りが取れた。
聖魔法の発動を見て、思わず後ずさるゼヴォスさんとダリオスさん。
「風属性も中級魔法までは習得してないと駄目っぽいな……もしかして、他のミリューガも何か別属性との合成魔法なのか?」
フィオルさんの疲労が酷いので、今日の実習はここまでということになった。
これは、私も相当鍛えておかないと、光属性のミリューガの解析ができても実際に唱えるのは難しそうだ。
「フィオルさん、休憩室まで連れて行きますので肩貸しましょうか?」
「ミアだと身長差がありすぎるだろう。余が肩を貸す」
「ゼヴォスさんだと……今度は高すぎる……」
「じゃあ俺が」
結局ダリオスさんがちょうどいいということで、フィオルさんは彼に肩を借りることになった。
その光景を見て、恋人の私と友人のゼヴォスさんはぐぬぬと密かに悔しがっていた。
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