勇者召喚に巻き込まれました。自分無関係ですが…。

保護者（予定）登場。

やっぱエラい人達だった。

白い女とイケメンオッサン以外のずるずるローブ集団と、多分兵士達は全員片膝ついて頭下げてる。
なんか分からんから、とにかく本人に聞いてみるかね？
「あ、お話中失礼」
正確には白い女のコビとイケメンオッサンの言い逃れ大会だったワケだが。
言い募る２人を兄さんは華麗にスルーしてて。
あんちゃんの方は完璧にアウトオブ眼中で圭兄の妹～もう女勇者でいいよな？～に何やら話しかけてる。
自由だな。
なんだかなー？　と思いつつ俺は話が出来そうな兄さんに声を掛ける。
「此処に居る誰１人として自己紹介すらしないワケだが、そーゆー国なワケ？　常識から俺とは違うのか？　そう思われても当然だよな？　他所の国～世界か。
世界から都合良さそうな人間誘拐して平然としてんだから、個人識別なんかイラネって思ってる、ってコトなワケ？」
ちょっと…かなりケンカ売ってみた。
ら、兄さん達のお付き？　の奴らが騒ぎ始めた、「無礼者！」
って。
やっぱこの兄さん達エラいさんか。
兄さんは面白いモンを見たってカンジで俺の事見てる。
ケドあんちゃんの方は、な～。
ダメだ。
女勇者にロックオンしたままだ。