笑顔でナニ言ってんですか?

庭にハニワ

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vs. おじょーサマ。

閑話。ってより間話。

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領主サマの残念過ぎる令嬢がやらかした珍騒動も済んで。

気晴らしも兼ねて、おやじ殿と2人、冒険者として依頼を受けた。
天空魚狩り。
ちょっと山の方へと遠出した。

魚って、海や川や池や湖だけじゃなくて、空のうんと高いトコにも居るんだよね。
そして、水棲のヤツよりも、基本的にデカい。

あと、おじーちゃんも居る。
天空クラーケン。
特にナニをするってコトも無くて、ただ、のーん……と空を泳いで(?)るだけの。
バカデカい……イカかな? あれ?
小山一つに足? が10本……。
その配置具合が、なんとなく長~いおヒゲのおじーちゃんっぽく見えるから、地域によっては本当に空のおじーちゃん呼ばわりされてる。
空飛ぶ大顔面……。
長い眉毛に長い口ヒゲ。
長い、髪の毛に見える足(?)……。

簡単に言うと、謎生物だね、うん。



さて。
今回、私らが狙ってるのは天空マグロ。
美味いんだよねー、コレが。
煮て良し。
焼いて良し。
生で良し。
骨から出汁取って、アラ汁にして……。
余すところ無く、いただきます。

依頼は『天空マグロ3尾。血抜き済み。内臓も必要。完全に解体せず、ワタ抜きのみ』……だったね。
よーするに、血抜きハラワタ抜きしただけの、尾頭付きを3本……ってコトだ。
ちょっと多めに狩って、美味しくいただこうじゃないか。なぁ、おやじ殿?
ふふふふふ。

で。
さすがに山に行って、すぐ狩れるってワケじゃない。
軽く山ごもり状態になるね。
さ~て、狩るか~。



だいたい30日くらい経って。

依頼分よりも多く狩った天空マグロ、各種天空魚介の他に、鳥や獣なんかも狩ってみた今日この頃。
こっそりと、害獣駆除も兼ねてみた。
魔道具の魔法収納袋が限界ギリギリになったので、街に帰ることに。
収納袋に入ってる限り、解体したてのホヤホヤ新鮮、とれとれピチピチなので、今更慌てるコトも無いんだけどね。

この魔法収納袋、持ち主の魔力量によっていろいろ機能が違うらしい。
さすが迷宮出土品。
謎機能の謎道具だ。
まぁ、便利だからいいや。

私の持ってるヤツは、結構な量が入るし、鮮度も落ちない。
生きてるモノは入らないけど。
中には生き物ナマモノドンと来い、な人も居るらしい。
種類が入るか、量が入るかは使用者の魔力量によるからな。
めっちゃ量が入る人は、もれなく国軍が勧誘に来る。
……なんか、イヤんな予想しか無いよね。
完全に、戦争時の……。



さて。

依頼自体は無期限だったので、慌てて納品に行く必要は無い。

「提出するのは、一旦家に帰って2・3日休んでからでもいいよな?」 

と、おやじ殿がノタマウので。
それもそーだな、と、まっすぐに家に帰った。

街中の、こじんまりとした一軒家。
出発前に、状態維持の魔法掛けていったので、一月空けても掃除いらずのキレイなまんま。

いやー、魔法って便利だよね。



とりあえず、今日の晩ごはん。
魔法収納袋から、今日使う分だけのエモノを出して……。
天空ブリの照り焼きとかどーよ?
山の中で匂い撒き散らすとか……無いからね。
ガマンしたんだよ。
この立派な天空ブリ見た時から、頭の中では照り焼き一択だったもん。

料理中、台所の中をウロウロされても正直ジャマなんで、おやじ殿には風呂に入っててもらう。
私は久しぶりに、調味料使いたい放題の料理三昧を楽しんだ。







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