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vs. 双子。
変だよね?
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「あれ……ダリアさん?」
おねーさまに気付いた、姉の方が言った。
そう、おねーさまは、ダリアさんという。
淡い金髪に白い肌。
くっきり二重の緑の目の美人さんだ。
ちなみに、おにーさまはリカルドさんという。
さっぱりとした爽やか系のにーさんだ。
「ダリアさん、コール見ませんでした?」
弟が、おねーさまに聞いている。
姉の方は、キョロキョロとあたりを見回している。
そして、2人揃っておねーさまをじっと見つめる。
「コール? なにあの子、帰って来てたの? 組合に顔も出さないで、何やっているのよ」
そう、しれっとした顔で言ったおねーさまは。
ため息を一つ洩らして双子に視線を向けて。
「で? あなた達は、なんでコールを探してるの? 何か用事でもあるの?」
「「え?」」
おねーさまに問われて、双子はきょとんとした。
かと思えば、さも当然である、と言わんばかりに弟が。
「だってボクら、幼なじみだし」
「そうそう。ワタシ達、こーんな小さい頃からの仲良しだし」
答えになってないし。
姉が、こんな頃、と示したのは、どう考えても年齢一桁のお子ちゃまのモノで。
大人の太ももくらいの高さ、と言えば分かるかな。
「……え?」
おねーさまが、何を言ってるの? この子達? って顔してるのにも気付かずに。
双子は更に続ける。
「この2・3年、コールってば妙に素っ気ないんだよね~」
「妙に意識しちゃって、ね~」
「照れ屋さんだからね~。本当は、ボクらと一緒にいたいクセに、ね~」
「素直になれないお年頃ってヤツだよね~」
「ね~」
双子は、それが事実である……と言わんばかりに、2人だけで納得し合っている。
が。
おねーさまの眉間に、シワがくっきりと……。
私の眉間にも、深々とシワが、な……。
いや本当にナニを言ってんの、コイツら?
私は年齢一桁の頃、あっちこっち旅してたよ?
この街に来たのは、4年前。
11才の頃だし。
組合関係者はもちろん、街の人達だって知ってる事なのに。
……本当に、何の妄想抱いてんのこの双子は。
気持ち悪い事に。
この双子、小さい頃、自分達と私がどれだけ仲良しだったか……を事実のように声高に語っている。
が。
すべて大ウソである。
無いコト無いコト並べたてて、こっちの言葉など聞こうとしない。
本っ当に、気持ち悪い。
もう聞いてらんない、とばかりにおねーさまは、双子のタワゴトをぶった切る。
「……そんなにコールに会いたいのなら、近日中に冒険者組合に来ればいいじゃない。あの子、依頼品の納入に来るし、何よりウチの職員だもの。お休みや依頼の受注してなければ、組合に来れば会えるわよ」
微妙に顔をひきつらせながら、そう言ったおねーさまに、双子は。
「あ、そーか……うん。そーだよね」
「そーね。早くウチの宿の仕事、覚えるように話してあげなきゃねぇ」
「うんうん。大きくなったらボクのお嫁さんになるって言ってたしね」
「ウチの宿、一緒にやってくれるんだもんね、コール」
勝手にナニかを納得して。
近日中に組合に行く、と言って。
双子は来た道を戻って行った。
おねーさまに気付いた、姉の方が言った。
そう、おねーさまは、ダリアさんという。
淡い金髪に白い肌。
くっきり二重の緑の目の美人さんだ。
ちなみに、おにーさまはリカルドさんという。
さっぱりとした爽やか系のにーさんだ。
「ダリアさん、コール見ませんでした?」
弟が、おねーさまに聞いている。
姉の方は、キョロキョロとあたりを見回している。
そして、2人揃っておねーさまをじっと見つめる。
「コール? なにあの子、帰って来てたの? 組合に顔も出さないで、何やっているのよ」
そう、しれっとした顔で言ったおねーさまは。
ため息を一つ洩らして双子に視線を向けて。
「で? あなた達は、なんでコールを探してるの? 何か用事でもあるの?」
「「え?」」
おねーさまに問われて、双子はきょとんとした。
かと思えば、さも当然である、と言わんばかりに弟が。
「だってボクら、幼なじみだし」
「そうそう。ワタシ達、こーんな小さい頃からの仲良しだし」
答えになってないし。
姉が、こんな頃、と示したのは、どう考えても年齢一桁のお子ちゃまのモノで。
大人の太ももくらいの高さ、と言えば分かるかな。
「……え?」
おねーさまが、何を言ってるの? この子達? って顔してるのにも気付かずに。
双子は更に続ける。
「この2・3年、コールってば妙に素っ気ないんだよね~」
「妙に意識しちゃって、ね~」
「照れ屋さんだからね~。本当は、ボクらと一緒にいたいクセに、ね~」
「素直になれないお年頃ってヤツだよね~」
「ね~」
双子は、それが事実である……と言わんばかりに、2人だけで納得し合っている。
が。
おねーさまの眉間に、シワがくっきりと……。
私の眉間にも、深々とシワが、な……。
いや本当にナニを言ってんの、コイツら?
私は年齢一桁の頃、あっちこっち旅してたよ?
この街に来たのは、4年前。
11才の頃だし。
組合関係者はもちろん、街の人達だって知ってる事なのに。
……本当に、何の妄想抱いてんのこの双子は。
気持ち悪い事に。
この双子、小さい頃、自分達と私がどれだけ仲良しだったか……を事実のように声高に語っている。
が。
すべて大ウソである。
無いコト無いコト並べたてて、こっちの言葉など聞こうとしない。
本っ当に、気持ち悪い。
もう聞いてらんない、とばかりにおねーさまは、双子のタワゴトをぶった切る。
「……そんなにコールに会いたいのなら、近日中に冒険者組合に来ればいいじゃない。あの子、依頼品の納入に来るし、何よりウチの職員だもの。お休みや依頼の受注してなければ、組合に来れば会えるわよ」
微妙に顔をひきつらせながら、そう言ったおねーさまに、双子は。
「あ、そーか……うん。そーだよね」
「そーね。早くウチの宿の仕事、覚えるように話してあげなきゃねぇ」
「うんうん。大きくなったらボクのお嫁さんになるって言ってたしね」
「ウチの宿、一緒にやってくれるんだもんね、コール」
勝手にナニかを納得して。
近日中に組合に行く、と言って。
双子は来た道を戻って行った。
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