レイブン領の面倒姫

庭にハニワ

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兄視点。9

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フリードは、苦笑した。

「我々は幼馴染みというヤツでしてね」

おお、騎士団長と魔術師団長の仲は良好、ということか。良いことだよな。こう、国としてさ。

「当時、ギルベルトにさんざん愚痴られました。『何だあのバケモノ。レイブンにはあんなバケモノしかいないのか?…冗談じゃない。オレは絶対に、レイブン領には近付かないぞ。バケモノのそばになんか、居られるか!』だ、そうですよ」

いや、俺ら人間。

見ろ。メイド軍団も、眉間にシワ寄せているぞ。不愉快だぞっていう、あえての意思表示ってヤツだ。

「チビの頃から地道に鍛え上げてるってだけなのに…。心外だ」

それに、ウチには物理特化しかいない、みたいな言い方じゃないか。
ちゃんと魔術特化もいるぞ。
祖父母と孫チームの大人2人っていうのは、物理系と魔術系が1人ずつついて行くからだしな。
連携は大事です。
チビの頃から、しっかり教え込みます。

「ああ見えて、ステラだって近接対人戦闘出来るしな」

魔術だけ、どっかんどっかん吹き飛ばしまくっているってダケじゃないぞ。
乱戦状態になったら、自分の身は自分で守らなきゃ生き残れない。
自分は魔術師だから、物理攻撃など出来ません、なんて言い訳にもならない。
たとえ死んでも、文句なんて言えない。


「フリードよ…お前、以前暴走討伐に興味あるって言ってたよな」
「ええ」

フリードは、真剣だ。
じゃあ俺も、真剣に返す。

「結界張る以外で、自己防衛出来るようになった上でウチのギルドに登録。普通の討伐参加50回、生きて戻ること。これが、レイブンの暴走討伐参加の絶対条件だ。誰が相手だろうと、例外はない」

フリードの目を見据える。

「出来るか?」

アイツは不適に笑った。

「やります」

いい度胸だ。

何処かのヘタレ共とは違うな。

じゃあ、まず始めにーー。

「身体作りからだな」

今更ひょろひょろの魔術師を鍛えてくれるような指導者のツテって…。

「お前、どうやって自己防衛出来るようにするつもりなんだ?ツテはあるのか?」

フリードは…困っていた。

「以前ならギルベルトに頼んだんですが…。今は…」






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