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……で? っていう。
え、マジか。
いろんなしがらみで、王弟殿下との婚約が整えられたケーリッシュ嬢だったんだが、ケーリッシュ嬢当人としては。
「こんな形で願いが叶うとは……!」
って。
決定事項として話が進むのを眺めながら、心の中で狂喜乱舞してたんだとさ。
なんでも?
ケーリッシュ嬢の初恋って、ボンクラ第二王子との初対面の前に偶然出会った王弟殿下だったんだと。
出会って直ぐに結ばれる事は無い、と絶望の底に叩き落とされたそうな。
「素晴らしい王子に会った次の瞬間、貴女の婚約者よ、と対面したのがあのボンクラですわよ」
ケーリッシュ嬢、言っちゃったね。
「仕方ありませんわ。出会った時からとんだボンクラ王子でしたもの。絶望せずにはいられませんでしたわ」
麗しいお顔が歪んでますよ。
まぁ、すぐに花の顏に戻ったんだけど。
絶望の底での唯一の希望が、ボンクラの婚約者ってコトは、近い将来王弟殿下とは親戚になるってコト。
たまには近くでお話する機会もあるかも……と。
それだけを心の支えに、王族教育頑張ったんだとさ。
「その結果があの茶番劇ですわ」
ボンクラはボンクラなので、自分は努力なんか一切してないクセに、優秀なケーリッシュ嬢に嫉妬してたらしい。
ボンクラだからね。
しょうがないね。
おかげで、まさかまさかの逆転劇が起こり、ケーリッシュ嬢の叶わないはずの夢が叶った、と。
「望外の幸せですわ」
周囲に花を散らすかのように、笑み崩れるケーリッシュ嬢。
ぱあ、と華やぐ周囲の雰囲気。
本当に花の一つも降ってきそうな。
嬉しくてしょうがないんだね。
そりゃ、良かったね、以外の何を言えと?
華やかに、茶あしばいてるところに、これまた満面の笑みで公爵家の方々がいらした。
特に、公爵閣下と次期殿──ケーリッシュ嬢の兄君が、めちゃくちゃ良い笑顔。
そうか。
ボンクラ第二王子との縁組、本当に嫌だったんだね。
ボンクラ極まりない小僧より、DのTを拗らせた三十路の方がマシだったのか。
なるほど?
なんでそんな事言うのかって?
情報って、商品になるんだよ?
特に王族の情報とか、ね?
普通に商業ギルドで取り扱われてるよ。
中には、それ何の役に立つの? って聞きたくなるよーなモンも、ね。
宰相の円形脱毛症が進行したとか、王の今日の下着の色とか……。
美熟女の王妃の下着ならともかく、おっさんのパンツの色とかどーでもいいわ。
おっさんのハゲの進行度合いも、な。
でしょう?
「こんな形で願いが叶うとは……!」
って。
決定事項として話が進むのを眺めながら、心の中で狂喜乱舞してたんだとさ。
なんでも?
ケーリッシュ嬢の初恋って、ボンクラ第二王子との初対面の前に偶然出会った王弟殿下だったんだと。
出会って直ぐに結ばれる事は無い、と絶望の底に叩き落とされたそうな。
「素晴らしい王子に会った次の瞬間、貴女の婚約者よ、と対面したのがあのボンクラですわよ」
ケーリッシュ嬢、言っちゃったね。
「仕方ありませんわ。出会った時からとんだボンクラ王子でしたもの。絶望せずにはいられませんでしたわ」
麗しいお顔が歪んでますよ。
まぁ、すぐに花の顏に戻ったんだけど。
絶望の底での唯一の希望が、ボンクラの婚約者ってコトは、近い将来王弟殿下とは親戚になるってコト。
たまには近くでお話する機会もあるかも……と。
それだけを心の支えに、王族教育頑張ったんだとさ。
「その結果があの茶番劇ですわ」
ボンクラはボンクラなので、自分は努力なんか一切してないクセに、優秀なケーリッシュ嬢に嫉妬してたらしい。
ボンクラだからね。
しょうがないね。
おかげで、まさかまさかの逆転劇が起こり、ケーリッシュ嬢の叶わないはずの夢が叶った、と。
「望外の幸せですわ」
周囲に花を散らすかのように、笑み崩れるケーリッシュ嬢。
ぱあ、と華やぐ周囲の雰囲気。
本当に花の一つも降ってきそうな。
嬉しくてしょうがないんだね。
そりゃ、良かったね、以外の何を言えと?
華やかに、茶あしばいてるところに、これまた満面の笑みで公爵家の方々がいらした。
特に、公爵閣下と次期殿──ケーリッシュ嬢の兄君が、めちゃくちゃ良い笑顔。
そうか。
ボンクラ第二王子との縁組、本当に嫌だったんだね。
ボンクラ極まりない小僧より、DのTを拗らせた三十路の方がマシだったのか。
なるほど?
なんでそんな事言うのかって?
情報って、商品になるんだよ?
特に王族の情報とか、ね?
普通に商業ギルドで取り扱われてるよ。
中には、それ何の役に立つの? って聞きたくなるよーなモンも、ね。
宰相の円形脱毛症が進行したとか、王の今日の下着の色とか……。
美熟女の王妃の下着ならともかく、おっさんのパンツの色とかどーでもいいわ。
おっさんのハゲの進行度合いも、な。
でしょう?
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