パートのおばちゃん達が聖女召喚された件

庭にハニワ

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孫が居るんだけど…。

で、聖女ってナニ?

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生理現象を解放して、とりあえず落ち着くおばちゃん達。
落ち着いたら最初の疑問に戻った。

「……で? どーゆーコト!?」

おばちゃん達を代表して、吉田さん、頑張ります。

「まずはワタシ達を召喚した理由と戻れるかどうかを聞かせて貰おうじゃない?」

広間的な所……無駄に豪華な装飾が邪魔してるが、まぁお客様扱いはされているようだ。
テーブルには見慣れない菓子的なモノと、これはすぐ判るお茶的なモノが並べられている。
ティーカップは異世界でも同じ型だ。
菓子的なモノはあまり手は掛けてないらしく、菓子と言うには素材感が……。
水菓子って言えばいいのか、果物切っただけだが。

見慣れないモノに手が出ないおばちゃん達。
片桐さんがお茶に手を出して。

「あら結構美味しいわ」
「え、大丈夫なの?なんかスゴい色してるけど」

枝野さんがカップを覗き込む。

液体なのは確かだが、なんとなく粘度の高そうな群青色のシロモノだ。
現地人達が……偉そうなヤツと森の人、揃いの詰め襟の色違いの服着たヤツらから抜粋された何人かが同じテーブルについている。
現地人達は何処か嬉しそうにカップを手に水菓子をつついている。

「で、こっちの質問には答えてくれないの?」

おばちゃんはグイグイいく。

「ではまずはお名前を聞かせてくれませんか」

森の人が言う。

「要件があるのはそっちなんだから、まずは自己紹介しなさいよ」

吉田さんの発言に、カチンときたのか偉そうなヤツが。

「我々の求めに応じたのはそちらだろう!?」
「いや、言ってる事おかしいから」

がんばる吉田さん。

「あんた最初にワタシらの事聖女呼ばわりしてきたクセに、妙に上からだったし。呼んでくれなんて言ってないよ」

だいたい理由を教えろって言ってるのに話したくないのかな? それとも名乗れないとか?

「まぁ吉田さん、せっかくだからおよばれしましょうよ、結構美味しいわよ」

片桐さん……食べてるのか。
見ると吉田さん以外の3人は、果物に手を出している。
生っポいのに妙な音がしている。

「いやだから説明!!!」

吉田さん、譲らない。

森の人が諦めたように言った。

「聖女様ならご存じのはずでは?」
「いや、知らん」

吉田さん、ザックリしすぎ。

したかなさそうに森の人が言った。

「我が国の象徴、世界樹が枯れ掛けております。なんとかしていただきたくて聖女様方をお呼びしたのです」





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