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第七話
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第七話
いつもの様にチャイムが鳴り、玄関を開ける。いつの間にか、それが習慣になりつつある事に伊織の胸がくすぐったくなる。
「締め切りが近いから、今日は相手してやれねぇぞ」
「全然大丈夫!」
「全然なのか、大丈夫なのか‥‥まぁ、いい。上がれ」
スタスタと仕事部屋に戻る伊織。玄関には、ノア用の新しいスリッパが置いてあった。
「えへへ‥‥」
ニヤニヤとしながら、スリッパを履いて居間に向かう。
「ふう‥‥」
暫くしてペンを置く伊織が時計に目をやると、そろそろ夕飯の時間だった。背中を伸ばしながら立ち上がり、仕事部屋を出る。
(ずっとほったらかしにしたが、アイツは‥‥)
居間を覗くと、ちゃぶ台の上に教科書やノートを広げ、勉強しているノアがいた。
「お前‥‥ちゃんと勉強してんだな」
「ぅえ⁉ ひどくない⁉ 僕一応、大学生なんだけど」
「お前、殆どうちにいるじゃねぇか。勉強してんのなんて、始めて見た」
「僕だって、ちゃんと将来を考えているんだよ? 伊織を養っていけるくらいに稼いで」
「さて、晩飯の用意するか」
ノアの言葉を途中で切り、台所に向かう。
「伊織のいけず~!」
居間から聞こえてきたノアの叫びに、くすりと笑う伊織。
「どこでそんな言葉覚えたんだか」
食後、のんびりとお茶を飲みながらテレビをぼんやりと観ていると、ノアが突然――
「一緒にお風呂入りたい」
「はぁ⁉」
テレビを指差すノア。そこには、温泉を紹介するコーナーが流れていた。
「裸の付き合い!」
「そういうのは、銭湯や温泉の話で‥‥」
「ダメ?」
「‥‥はぁ、分かった(くそっ、俺も随分とコイツに甘くなったな)」
「やった!」
「狭いとか文句言うなよ?」
「えぇ? 狭い方が、色々と良いじゃん」
にっこりと微笑むノアに、首を傾げる伊織。
「ほら、行こう! 前世に急げ!」
「それを言うなら、善は急げ、だ」
ノアに背中を押されながら、脱衣所に入る。
「伊織って、いつも着物だよね」
「ん? ああ、そうだな」
伊織が帯を解き、脱ぎ始める。それを見たノアの喉が鳴る。
「どうした?」
「着物って、エ‥‥エキゾチックだね!」
「なんじゃそら」
肩からするりと着物を滑らせる。
「フンドシ‥‥」
「そんなわけねぇだろ、いつの時代だ! ったく、オッサンの身体なんか見たって楽しくないだろ‥‥」
ブツブツと言いながら、さっさと下着を脱いで風呂場に入る伊織。その後をノアも追いかける。
「伊織、背中流してあげるね!」
「いや、それは‥‥」
「こういうのも、裸の付き合い、でしょう?」
「‥‥分かった、好きにしろ」
伊織が洗いタオルを渡すと、ボディソープを付けて、嬉しそうに泡立て始める。
「痛かったら言ってね」
「おう」
ノアがゆっくりと伊織の背中を洗っていく。伊織の肌に残る泡が滑り落ちるのを見て、ノアの喉が鳴る。
「っ‥‥ノア、もういいだろ‥‥」
「ダメ、まだちゃんと洗ってないよ」
伊織の前に手を伸ばし、ゆっくりと洗い始める。
「おい、前は自分で‥」
「いいから‥‥俺に任せて」
そう耳元で囁くと、伊織の胸や腹に泡を塗り広げるように手を這わせる。
「‥はぁっ、ぁ‥‥」
伊織の背中が僅かに反り、熱い吐息が漏れる。ノアの手が、段々と下へと下がって行く。
「お、おい、風呂場で何する気だっ」
「だって伊織のここ、もう硬くなってるよ‥‥」
「っ、ぁっ‥‥」
伊織の体を背後から包むようにして、泡まみれの手で伊織の猛りを包む。くすぐるような泡の感触に、伊織の喉がひくついた。
「やめ‥‥んっ、ぁ」
ノアを制止しようと口を開くが、声が漏れてしまう。
「大丈夫、ちゃんと綺麗にしてあげる‥‥」
そう言いながら、ノアは泡の手を上下に滑らせる。優しく、けれど徐々に速度を増していく。
「っ、ノア‥‥それ、以上は‥‥っ」
「このヌルヌル、泡だけじゃないよね?」
「このっ、エロガキ‥」
伊織がシャワーの蛇口を捻り、冷たい水が降り注ぐ。
「冷たっ! 酷いよ、伊織~」
「うるせぇ!」
伊織が立ち上がり、自身の身体に付いた泡を流していく。
「ったく、こんなとこで‥‥」
ブツブツと何かを言っている伊織だが、ノアは目の前にあるソレから目を離せない。
泡が流される姿を、舌なめずりをして待つ。伊織が水を止めた瞬間、ノアの舌先が先端をなぞる。熱を帯びた唇が触れ、伊織の体がびくりと跳ねた。
「お前は‥っ‥‥んぁっ‥」
「今度は逃がさないよ」
低く掠れた伊織の声に目を細め、舌を添えてゆっくりと飲み込んでいく。
「‥口、中‥‥熱い‥っ、こんな」
熱と戸惑いの入り混じった声が漏れ、伊織の指がノアの髪をかき乱す。逃げた伊織の腰が壁に当たると同時に、喉の奥まで入れていく。
「ノアっ‥‥ぁ、くっ‥」
ノアの唇の間から漏れる熱い息と、伊織の荒くなった息遣いが、風呂場に響く。喉の奥まで咥え込まれた熱が、ノアの舌の動きに合わせて震える。
「ノアっ‥‥もう、やめ‥‥は、なせ‥」
それでもノアは離れない。むしろその声に応えるように、唇を密着させたまま、舌先で軽く根本を撫でた。
「‥‥ぁ、くっ、そんな‥‥っ!」
伊織の腰が跳ねると同時に、熱がノアの構内へと放たれる。一瞬驚いたように瞬きをしたノアだったが、すぐに喉を鳴らし、唇を離して満足そうに息を吐いた。
「ん‥‥ごちそうさま」
唇を舐め、少しだけ悪戯っぽく微笑む。その姿に、伊織は言葉を失い、ただ紅潮した顔を手で覆うことしかできなかった。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
週一更新予定です。続きも楽しんでいただけると、嬉しいです。
いつもの様にチャイムが鳴り、玄関を開ける。いつの間にか、それが習慣になりつつある事に伊織の胸がくすぐったくなる。
「締め切りが近いから、今日は相手してやれねぇぞ」
「全然大丈夫!」
「全然なのか、大丈夫なのか‥‥まぁ、いい。上がれ」
スタスタと仕事部屋に戻る伊織。玄関には、ノア用の新しいスリッパが置いてあった。
「えへへ‥‥」
ニヤニヤとしながら、スリッパを履いて居間に向かう。
「ふう‥‥」
暫くしてペンを置く伊織が時計に目をやると、そろそろ夕飯の時間だった。背中を伸ばしながら立ち上がり、仕事部屋を出る。
(ずっとほったらかしにしたが、アイツは‥‥)
居間を覗くと、ちゃぶ台の上に教科書やノートを広げ、勉強しているノアがいた。
「お前‥‥ちゃんと勉強してんだな」
「ぅえ⁉ ひどくない⁉ 僕一応、大学生なんだけど」
「お前、殆どうちにいるじゃねぇか。勉強してんのなんて、始めて見た」
「僕だって、ちゃんと将来を考えているんだよ? 伊織を養っていけるくらいに稼いで」
「さて、晩飯の用意するか」
ノアの言葉を途中で切り、台所に向かう。
「伊織のいけず~!」
居間から聞こえてきたノアの叫びに、くすりと笑う伊織。
「どこでそんな言葉覚えたんだか」
食後、のんびりとお茶を飲みながらテレビをぼんやりと観ていると、ノアが突然――
「一緒にお風呂入りたい」
「はぁ⁉」
テレビを指差すノア。そこには、温泉を紹介するコーナーが流れていた。
「裸の付き合い!」
「そういうのは、銭湯や温泉の話で‥‥」
「ダメ?」
「‥‥はぁ、分かった(くそっ、俺も随分とコイツに甘くなったな)」
「やった!」
「狭いとか文句言うなよ?」
「えぇ? 狭い方が、色々と良いじゃん」
にっこりと微笑むノアに、首を傾げる伊織。
「ほら、行こう! 前世に急げ!」
「それを言うなら、善は急げ、だ」
ノアに背中を押されながら、脱衣所に入る。
「伊織って、いつも着物だよね」
「ん? ああ、そうだな」
伊織が帯を解き、脱ぎ始める。それを見たノアの喉が鳴る。
「どうした?」
「着物って、エ‥‥エキゾチックだね!」
「なんじゃそら」
肩からするりと着物を滑らせる。
「フンドシ‥‥」
「そんなわけねぇだろ、いつの時代だ! ったく、オッサンの身体なんか見たって楽しくないだろ‥‥」
ブツブツと言いながら、さっさと下着を脱いで風呂場に入る伊織。その後をノアも追いかける。
「伊織、背中流してあげるね!」
「いや、それは‥‥」
「こういうのも、裸の付き合い、でしょう?」
「‥‥分かった、好きにしろ」
伊織が洗いタオルを渡すと、ボディソープを付けて、嬉しそうに泡立て始める。
「痛かったら言ってね」
「おう」
ノアがゆっくりと伊織の背中を洗っていく。伊織の肌に残る泡が滑り落ちるのを見て、ノアの喉が鳴る。
「っ‥‥ノア、もういいだろ‥‥」
「ダメ、まだちゃんと洗ってないよ」
伊織の前に手を伸ばし、ゆっくりと洗い始める。
「おい、前は自分で‥」
「いいから‥‥俺に任せて」
そう耳元で囁くと、伊織の胸や腹に泡を塗り広げるように手を這わせる。
「‥はぁっ、ぁ‥‥」
伊織の背中が僅かに反り、熱い吐息が漏れる。ノアの手が、段々と下へと下がって行く。
「お、おい、風呂場で何する気だっ」
「だって伊織のここ、もう硬くなってるよ‥‥」
「っ、ぁっ‥‥」
伊織の体を背後から包むようにして、泡まみれの手で伊織の猛りを包む。くすぐるような泡の感触に、伊織の喉がひくついた。
「やめ‥‥んっ、ぁ」
ノアを制止しようと口を開くが、声が漏れてしまう。
「大丈夫、ちゃんと綺麗にしてあげる‥‥」
そう言いながら、ノアは泡の手を上下に滑らせる。優しく、けれど徐々に速度を増していく。
「っ、ノア‥‥それ、以上は‥‥っ」
「このヌルヌル、泡だけじゃないよね?」
「このっ、エロガキ‥」
伊織がシャワーの蛇口を捻り、冷たい水が降り注ぐ。
「冷たっ! 酷いよ、伊織~」
「うるせぇ!」
伊織が立ち上がり、自身の身体に付いた泡を流していく。
「ったく、こんなとこで‥‥」
ブツブツと何かを言っている伊織だが、ノアは目の前にあるソレから目を離せない。
泡が流される姿を、舌なめずりをして待つ。伊織が水を止めた瞬間、ノアの舌先が先端をなぞる。熱を帯びた唇が触れ、伊織の体がびくりと跳ねた。
「お前は‥っ‥‥んぁっ‥」
「今度は逃がさないよ」
低く掠れた伊織の声に目を細め、舌を添えてゆっくりと飲み込んでいく。
「‥口、中‥‥熱い‥っ、こんな」
熱と戸惑いの入り混じった声が漏れ、伊織の指がノアの髪をかき乱す。逃げた伊織の腰が壁に当たると同時に、喉の奥まで入れていく。
「ノアっ‥‥ぁ、くっ‥」
ノアの唇の間から漏れる熱い息と、伊織の荒くなった息遣いが、風呂場に響く。喉の奥まで咥え込まれた熱が、ノアの舌の動きに合わせて震える。
「ノアっ‥‥もう、やめ‥‥は、なせ‥」
それでもノアは離れない。むしろその声に応えるように、唇を密着させたまま、舌先で軽く根本を撫でた。
「‥‥ぁ、くっ、そんな‥‥っ!」
伊織の腰が跳ねると同時に、熱がノアの構内へと放たれる。一瞬驚いたように瞬きをしたノアだったが、すぐに喉を鳴らし、唇を離して満足そうに息を吐いた。
「ん‥‥ごちそうさま」
唇を舐め、少しだけ悪戯っぽく微笑む。その姿に、伊織は言葉を失い、ただ紅潮した顔を手で覆うことしかできなかった。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
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