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第二章
2-2 子どもな大人は、やっぱり男で。
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聳え立つコンクリートの壁は、外からの侵入を防ぐだけのものではないんだと思う。これはきっと彼を守りたかったものなんだ。
存在感を消すようにダークグレーで塗られた片開きのドアを前に右隣を伺う。さっきまでは元気だった理人さんだったが、今は口を噤み頬まである前髪も相まってアンニュイな雰囲気が漂っている。
そういえばちゃんと隣に立つのは初めてかもしれない。おおよそ180センチほどの長身でこの造形だ。外に出たらスカウトされないか心配になってきた。私が守らなければ。
「先に出ますか?」
左手首につけたスマートウォッチを横目に問いかけてみた。なんやかんやしていたら意外と時間が経ってしまっていて、時刻はすでに十六時を過ぎていた。あと一時間もすれば陽が落ちてきてしまう。
理人さんってば重たいからいらないって言うのにタブレットを持っていくって聞かないし、しょうがないから了承したのにそもそも鞄を持ってないなんて信じられる?小脇にタブレット抱えて歩いている人なんていないんだからって説得するのも一苦労だった。
大人だけど子どもだし、子どもっぽいのにちゃんと大人で混乱する。
「先に出てもらえますか?」
ぽつりと、温かいとも冷たいとも言い難い声色で理人さんが言った。
なんでもないドア。でも彼にとっては未知への扉。怖いのだろうか?怖いという感情で合っているのかも私にはわからない。私は大人になるまで決められた箱の中で生きる、という経験をしたことがないから。
「じゃあ、先に出てすぐそこで待っています」
来た時と同じようにドアノブを回し、引いた。なんでだろう。すごく重い。
ゴオォォ。
思い切り引いたドアへと風が吸い込まれていく。セミロングの髪が渦を巻くように顔にぶつかってきてうざったい。背中から風が押してくる感覚に思わず振り返る。
私よりも強く風に押されたであろう理人さんは目を真ん丸くして、長い前髪をかき上げるように額に手を当ててこちらを見ていた。
ふたりともぐちゃぐちゃの髪だ。後ろから押してくる風は少し肌寒くて、でもなんだか嫌じゃない。
「「ふっ」」
思わず笑ってしまったのがまったく同じタイミングで、それもまたなんだか嬉しくて口角が上がってしまう。さっきまで緊張した雰囲気だったのに、それを全部風が吹き飛ばしてくれた気がした。
「なんだか早くいけよって、神様がそう言っているみたいです」
「映画なら感傷的なシーンだと思ったのにな。これがリアルってやつなのかもしれない。思った通りにいかないなんて、経験したことない」
「理人さん。人生というものは紙の上では解けないものばかりです。お勉強は得意かもしれませんが、普通代表として私が人生の世知辛さというものをお教えしますから。さぁ、行きましょう。冒険の始まりです」
「ファンタジーよりもミステリーのほうが好きだ」
「あぁ、もう。ああ言えばこう言う。そういうところは人付き合いにおいてマイナスポイントですよ」
「ふぅん。記憶しておく」
軽口を叩きながら、ドアをくぐる。すぐ後ろから少しかがんで外に出た理人さんは、何か憑き物が落ちたように微笑んでいた。はじめの一歩は悲観的ではなく、きっとこれからもっと楽しいことを知っていく。その表情を近くで見ていたい。許されるのならば。
そこからはもう大変だった。
すべてを話すとほんとうに長編大作ファンタジーの上・下巻まで書けちゃうくらいに。・・・それはちょっと言い過ぎかもしれない。
とにかく、初めてのことで理人さんはドッグランから逃げ出した大型犬のようになってしまった。
初めて見た生の車に触りに行こうとして、信号待ちの車へ向かって突進していくし。すれ違う人を興味深く見すぎて、綺麗なお姉さんが勘違いして連絡先を渡してきた。さらには自動販売機の品ぞろえに感心して「いちごみるく」と言って目をキラキラさせるから買ったのに、「甘い」ってすぐ私に寄こしてくる始末。
大型犬のほうがもっと従順で可愛い。理人さんはもうコントロールの利かない三歳児のようなもんだった。
「待って、理人さん。そこのパン屋さんは現金のみなんです」
興味のむくままにパン屋さんへつまさきを向けている理人さんを追っていた。
パン屋さんに入って「あ、なんか違う」と思っても、一つくらい買わなきゃ申し訳ないから何か買わなきゃ!という現象に名前をつけて欲しい。なんて考えている場合じゃない!
「ちょちょちょおっ」
私の声が届かないから、物理的に止めるしかなかったの。だから私の右手の中には、理人さんの手が握られている。正確にはウインナーパンみたいに私の手から理人さんの指がはみ出している。
「・・・」
歩みを止めた理人さんは黙って結ばれた手を見つめていた。あんまりにもそそっかしくて放っておけないから、友達の子どもの手を握るようにしてしまっていた。さすがに雇い主の手を掴んで止めるなんて失礼だったかもしれない。
「あ、すみません」
ぱっと手を放してから弁明を続ける。
「パン屋さんは今度にしませんか?ちゃんとお金をもってくるので。今日は散歩だけのつもりだったから持ち合わせがないんです」
せっかく理由を説明しているのに、当の本人は自身の手をにぎにぎ、ぐっぱーぐっぱーと動かしながら見つめている。
あっと気付いた時にはパン屋さんから人が出てくるところだった。入口の前でこんなことしていると邪魔だし、何より理人さんは目立つから隅っこにいさせなければならない。気分はまるでSPだ。
「理人さん!こっちです。こっちにきてください」
道の端に行こうと手招きで呼ぶと、三メートル先で掲げられた右手は握手のポーズ。
「・・・」
何も言わない理人さんを見つめる私と、店から出てきて不思議そうに理人さんを見るおばさまの三角形が完成してしまった。
そのポーズは握手なの?引っ張れってこと?疲れたから?ほんとに、子どもが八割で大人が二割だ。
大きく二歩踏み込んで差し出された手を取る。あとは思いっきりひっぱr
「わっ」
引っ張られたのは私のほう。バランスを崩して前のめりになった私の二の腕を掴んで支える手は力強くて大人の手だった。
「触れたことはある。けど手を繋いだことはない」
彼の大きな手の中で、にぎにぎと感覚を確かめるように私の手が揉まれている。
おばさまは「あらやだ」って顔をして去っていった。私は急な至近距離で呼吸が止まっている。
「ちいさい。温かい。こうしていたい」
こう、とは、どう?
手を繋いでいること?それともこの熱が伝わる距離?どちらにしても、上から降ってくる声が低く脳に染み込んでいって痺れる。ごくっと自然と喉がなった。
男性との触れ合いはここ最近は本当にない。子どもっぽい理人さんと、急に顔を出す大人な理人さんのギャップにめまいがする。どっちが本当で、どっちも本当で。調子が狂う。
存在感を消すようにダークグレーで塗られた片開きのドアを前に右隣を伺う。さっきまでは元気だった理人さんだったが、今は口を噤み頬まである前髪も相まってアンニュイな雰囲気が漂っている。
そういえばちゃんと隣に立つのは初めてかもしれない。おおよそ180センチほどの長身でこの造形だ。外に出たらスカウトされないか心配になってきた。私が守らなければ。
「先に出ますか?」
左手首につけたスマートウォッチを横目に問いかけてみた。なんやかんやしていたら意外と時間が経ってしまっていて、時刻はすでに十六時を過ぎていた。あと一時間もすれば陽が落ちてきてしまう。
理人さんってば重たいからいらないって言うのにタブレットを持っていくって聞かないし、しょうがないから了承したのにそもそも鞄を持ってないなんて信じられる?小脇にタブレット抱えて歩いている人なんていないんだからって説得するのも一苦労だった。
大人だけど子どもだし、子どもっぽいのにちゃんと大人で混乱する。
「先に出てもらえますか?」
ぽつりと、温かいとも冷たいとも言い難い声色で理人さんが言った。
なんでもないドア。でも彼にとっては未知への扉。怖いのだろうか?怖いという感情で合っているのかも私にはわからない。私は大人になるまで決められた箱の中で生きる、という経験をしたことがないから。
「じゃあ、先に出てすぐそこで待っています」
来た時と同じようにドアノブを回し、引いた。なんでだろう。すごく重い。
ゴオォォ。
思い切り引いたドアへと風が吸い込まれていく。セミロングの髪が渦を巻くように顔にぶつかってきてうざったい。背中から風が押してくる感覚に思わず振り返る。
私よりも強く風に押されたであろう理人さんは目を真ん丸くして、長い前髪をかき上げるように額に手を当ててこちらを見ていた。
ふたりともぐちゃぐちゃの髪だ。後ろから押してくる風は少し肌寒くて、でもなんだか嫌じゃない。
「「ふっ」」
思わず笑ってしまったのがまったく同じタイミングで、それもまたなんだか嬉しくて口角が上がってしまう。さっきまで緊張した雰囲気だったのに、それを全部風が吹き飛ばしてくれた気がした。
「なんだか早くいけよって、神様がそう言っているみたいです」
「映画なら感傷的なシーンだと思ったのにな。これがリアルってやつなのかもしれない。思った通りにいかないなんて、経験したことない」
「理人さん。人生というものは紙の上では解けないものばかりです。お勉強は得意かもしれませんが、普通代表として私が人生の世知辛さというものをお教えしますから。さぁ、行きましょう。冒険の始まりです」
「ファンタジーよりもミステリーのほうが好きだ」
「あぁ、もう。ああ言えばこう言う。そういうところは人付き合いにおいてマイナスポイントですよ」
「ふぅん。記憶しておく」
軽口を叩きながら、ドアをくぐる。すぐ後ろから少しかがんで外に出た理人さんは、何か憑き物が落ちたように微笑んでいた。はじめの一歩は悲観的ではなく、きっとこれからもっと楽しいことを知っていく。その表情を近くで見ていたい。許されるのならば。
そこからはもう大変だった。
すべてを話すとほんとうに長編大作ファンタジーの上・下巻まで書けちゃうくらいに。・・・それはちょっと言い過ぎかもしれない。
とにかく、初めてのことで理人さんはドッグランから逃げ出した大型犬のようになってしまった。
初めて見た生の車に触りに行こうとして、信号待ちの車へ向かって突進していくし。すれ違う人を興味深く見すぎて、綺麗なお姉さんが勘違いして連絡先を渡してきた。さらには自動販売機の品ぞろえに感心して「いちごみるく」と言って目をキラキラさせるから買ったのに、「甘い」ってすぐ私に寄こしてくる始末。
大型犬のほうがもっと従順で可愛い。理人さんはもうコントロールの利かない三歳児のようなもんだった。
「待って、理人さん。そこのパン屋さんは現金のみなんです」
興味のむくままにパン屋さんへつまさきを向けている理人さんを追っていた。
パン屋さんに入って「あ、なんか違う」と思っても、一つくらい買わなきゃ申し訳ないから何か買わなきゃ!という現象に名前をつけて欲しい。なんて考えている場合じゃない!
「ちょちょちょおっ」
私の声が届かないから、物理的に止めるしかなかったの。だから私の右手の中には、理人さんの手が握られている。正確にはウインナーパンみたいに私の手から理人さんの指がはみ出している。
「・・・」
歩みを止めた理人さんは黙って結ばれた手を見つめていた。あんまりにもそそっかしくて放っておけないから、友達の子どもの手を握るようにしてしまっていた。さすがに雇い主の手を掴んで止めるなんて失礼だったかもしれない。
「あ、すみません」
ぱっと手を放してから弁明を続ける。
「パン屋さんは今度にしませんか?ちゃんとお金をもってくるので。今日は散歩だけのつもりだったから持ち合わせがないんです」
せっかく理由を説明しているのに、当の本人は自身の手をにぎにぎ、ぐっぱーぐっぱーと動かしながら見つめている。
あっと気付いた時にはパン屋さんから人が出てくるところだった。入口の前でこんなことしていると邪魔だし、何より理人さんは目立つから隅っこにいさせなければならない。気分はまるでSPだ。
「理人さん!こっちです。こっちにきてください」
道の端に行こうと手招きで呼ぶと、三メートル先で掲げられた右手は握手のポーズ。
「・・・」
何も言わない理人さんを見つめる私と、店から出てきて不思議そうに理人さんを見るおばさまの三角形が完成してしまった。
そのポーズは握手なの?引っ張れってこと?疲れたから?ほんとに、子どもが八割で大人が二割だ。
大きく二歩踏み込んで差し出された手を取る。あとは思いっきりひっぱr
「わっ」
引っ張られたのは私のほう。バランスを崩して前のめりになった私の二の腕を掴んで支える手は力強くて大人の手だった。
「触れたことはある。けど手を繋いだことはない」
彼の大きな手の中で、にぎにぎと感覚を確かめるように私の手が揉まれている。
おばさまは「あらやだ」って顔をして去っていった。私は急な至近距離で呼吸が止まっている。
「ちいさい。温かい。こうしていたい」
こう、とは、どう?
手を繋いでいること?それともこの熱が伝わる距離?どちらにしても、上から降ってくる声が低く脳に染み込んでいって痺れる。ごくっと自然と喉がなった。
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