Sランクの男は如何でしょうか?【R18】※番外編更新中

キミノ

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第4章

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 ピンポーン

 ソファで呆けていた沙也加は肩を揺らして立ち上がった。細かく瞬きしてからテレビモニターフォンを覗くと、そこには褐色の肌が印象的な青年が映っていた。

「貴方は昨日の・・・」

「覚えていてくださったんですね。よろしければ開けていただけますか?」

 解除ボタンを押すと玄関の方から扉の開く音が聞こえた。よく知りもしない人を入れても大丈夫だったかなと後悔しても後の祭りだった。



 リビングの扉が開くのと同時に甘いバニラの香りがした。
 

「こんにちは。昨日ご挨拶出来なかったので・・・俺は大谷司と言います」

「お、おたに?」

「ははっ、ええ。大谷貴臣の弟です」

「弟さん・・・」

 何だか納得のいくようないかないような、率直に言うと似ていないなと思った。貴臣と匠は似ている気がするが、司だけが異質に感じた。口を開けたまま見上げていると、司が八重歯を見せて無邪気に笑い出した。

「ははははは。沙也加さんはイメージ通りの人ですね。素直で嘘がつけないんですね。顔に書いてありますよ。___”似てない”って」

「あ、いや・・・」

 返す言葉が見つからなくて、否定の為にあげた両手を力なく下ろす事しか出来なかった。

「座りませんか?」





 大きなソファに”他人分”の距離を置いて座った。

「そんな警戒しなくても大丈夫ですよ。今は兄さんも見ていませんから」

 にこにこしてはいるが、匠の様な好意的な感じがしなかった。ソファに触れている太ももの裏側にしっとりと汗をかいた。

「俺は後妻の連れ子なので、兄さんとは一切の血縁関係はありませんよ。似てない理由はそれだと思いますよ。___で、ここでの監禁生活は如何ですか?」

「え?」

「兄さんに無理やりここに閉じ込められているんですよね?」

「あ・・・、いや」

「兄さんに泣かせれた女性たちをたくさん見てきました。あの容姿ですから、わからなくもないですがね」

 反論する間も無かった。ただ感じるのは、貴臣への憎悪だった。

「___今なら逃げられますよ?」

「逃げる?」

「そうです。あの冷酷な人から解放されます」


 いつの間にか立ち上がっていた司に手を握られて、放そうとすると尚更強く握られてしまった。二重の印象的な瞳が沙也加を真っ直ぐ捉えた。


 彼は純粋に、正義感で言っている気がした。




「俺が沙也加さんを守ります」


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