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第5章
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しおりを挟む美しく鍛え上げられた彫刻の様な身体は、手の平を添えるとしっとりと吸いつく。影で凹凸がより一層目立ち、ますます芸術品感が増していた。この人が今日から自分の恋人なのだと、世界中の人も自分でさえも信じられない。
「そんなに腹筋が好きか?」
呆れた声が降ってきて、貴臣のお腹を撫でまわしながらうっとりと意識を飛ばしていた事に気が付いた。肌に触れる冷たい感覚が無くなり、温かな人肌の感覚から貴臣も濡れた服を脱いだのだろうと想像がつく。全身をしっかりと見た事はないが、きっと見たら更に夢かと信じられなくなるかもしれない。
「・・・」
「___無視とはいい度胸だな?」
物思いにふけっていて返事するのを忘れていた。視線を上げた時には冷たい目がこちらを見ていた。
「そのまま無視し続けられるか試してみるか?」
口元だけ器用に弧を描き宣戦布告されると、弱点の首筋に吸い付かれて全身に鳥肌が立った。簡単に喘ぎ声をもらす口を塞ぐように、貴臣の長い指が口内に侵入してくる。舌をまさぐるように刺激されると、口の端からぬるりと唾液が零れた。
「簡単な女だな。もっと私に抗ってみろ」
そんな事を言われても、今までこんな経験を沢山してきたわけではない。そんな沙也加が玄人の貴臣に太刀打ち出来るのは、小さな負けず嫌いの反抗心だけだった。悔しくてにらむ様に見上げると、貴臣が一瞬だけ柔らかな笑みを浮かべているのが見えた。そんな表情もするんだと新たな一面を見て、胸がきゅんとしたのは内緒。
柔らかな胸の先は痛いくらいに吸われて、嫌だと思えば思う程じくじくとした痛みが快感に変わってしまう。ねっとりとしつこい愛撫は年の功なのか、ピンポイントでいいところを刺激してくる。放置された下半身は熱を取り戻し、構ってほしいと甘い疼きを訴えた。
「ここが好きなんだな」
大きく脚を開かされ、全てを見られていた。指先ではじく様に秘豆をいたぶられると、言葉にならないYESを反応で返した。他の女性よりも少し大きなそれはコンプレックスだったが、こんなにも女としての喜びを与えてくれるのならばアドバンテージに変わる気がした。
べろりと熱い舌が全体をひと舐めしただけで、どくどくと脈打ちながら滑った汁を溢した。両手で開かれたそこは、真っ赤に濡れている。
「たかっ・・おみさん、恥ずかしい」
「そうだな。いやらしい。いやらしく濡れて・・ちゅううっ」
「あっあああっ」
「はっ・・・悦んでいるぞ」
貴臣の掠れた低音にぞくぞくと鳥肌が立つ。全身が彼の全てに反応していた。
「あっ・・・そんなにいっぱい」
濡れそぼったそこにぬるりと侵入してきたのは長い指。中からは入りきらなかった愛液が漏れ出していた。
「もっとであろう?」
くちゅくちゅと出し入れされる音がする。沙也加は呆けたまま、与えられる快感に身体を揺らしていた。
「はっあっあぁっ」
至近距離まで貴臣の顔が迫っていた事に気付いた時には、唇を塞がせれていた。いやらしいキスといやらしい手の動きに翻弄されて、沙也加は喘ぎ声しか漏らす事が出来ずにいた。
もう、何も考えられない。
「ここを「ひやあぁっ」・・・突いて欲しいか?」
子宮の手前、奥の奥を指の腹でトントンと叩かれるとこれまで以上の快楽が襲ってくる。
「もっと長いものなら、ここをたくさん刺激してやれるぞ?」
甘い誘惑に抗う気などさらさら無い。
「あっ・・・っください。貴臣さんのこれをください」
「ふん。ふしだらな女だ」
満足そうに鼻を鳴らした貴臣は、入り口に立ち上がった自身を擦り付けた。ぬるぬるのそれはしっかりと潤滑油の役割を果たし、なんの痛みもなくずるりと体内に受け入れた。太く長いものは、指よりもいいところを的確に捉えた。
緩急をつけて出し入れされ、反応の良い所はしつこく刺激された。長く甘い時間だった。腹部には彼の分身の雫がかかり、肩で息をする姿が自分の百倍綺麗で色っぽかった。無表情でも小さな彼の変化を見つけるのが楽しくなっていた。
女神も嫉妬するくらいに貴臣さんは美しい。
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