68 / 150
じゃれ合い
しおりを挟む
今日は森の村の様子、特に最初の信者の祭神役の女の子の一日を追ってみようと思う。
この村の人達の朝は早い。日の出と共に起床する。
女の子の家族も起きたね。自分で起きるのか、偉いな。
俺なんてほぼ毎朝サチに起こされてる気がする。お恥ずかしい。
起きて身なりを整えたら村人達は畑にその日に食べる分だけ取りに行ったり、狩りの道具の手入れをする。
そしてその帰りに女の子の家に多くの人が寄っていく。
家の外に置いてある筒から出ている植物の棒を取り、それを半分に折って隣に置いてある箱の中に横にして入れてる。
中には畑で取れたものを一緒に置いていく人もいる。これはこの家へのお裾分けだろうか。
朝食を済ませると女の子は外に出て村人達が置いていった箱の中の棒を束にして持つ。
向かった先は祭壇。
俺が最初見たときとはもはや完全に別物という程綺麗になってる。
祭壇の横に置いてある壷のような入れ物の中に束にした棒をいれ、下から火を入れる。
・・・今、何も持たずに火を点けた気がするんだけど。気のせいかな。
しばらくすると棒が燻されて白い煙が昇る。
それをみてから女の子は祭壇に祈る。
そして俺のところに願いが届く。
全ての人が幸せになれますように、か。
今日はちゃんと心構えして見たので大丈夫だが、精神が弱ってる時とかにこんなのを見たら俺は泣くかもしれない。
祈りが終わると村に戻り、他の子供達の集まりに加わる。
しばらくするとその子供達の集まりに村の人より少し服が洒落た、草原の街でよく見る格好の人が来る。
子供達はその人の話を真剣な眼差しで聞いている。何を話してるんだろう。
板に何か書いて見せたりしてるな。これあれか、勉強を教えてるのか。
そうか、草原の街との交流が盛んになった事で子供達に勉強を教える人とか来るようになったのか。いい傾向だ。
そう思ってたら広場に移動した子供達が木の棒や板を持って戦い始めた。
結構本気じゃないか?怪我してる子もいるけど・・・あぁ、教師が治癒魔法使えるのね。
少し離れたところで数人の子が別の教師から何か教わってる。女の子もこの中にいる。
え、地面に手置いたら少し先の土が隆起したけどこれって魔法?指先から火出してるし、魔法だな。
そうか、この子達は魔法の素質があるのか。なるほどね、さっきの火入れの謎が解けた。
昼前になると授業は終了し、子供達も各々の家に帰って昼食を取っている。
午後は授業は無く、家の手伝いをするようだ。
女の子の家は父親が狩猟、母親が織細工をして生計を立てている。女の子も織細工を手伝ってるな。
あれから母親も病気という病気もしてないようでよかった。
そういえばあれから結構な時間が経ってるよな。
よくよく見ると女の子も最初見た頃よりかなり女性らしくなってきている。
結構可愛いし男からモテそうな気もするが、そういう気配は今のところない。祭神役だからかな。
しばらく母親を手伝ったら女の子は家から出て各家をまわって何か貰ってくる。
家に戻り、屋根上に上ったら敷いてあるござに貰って来たものを並べて干してる。
それとは別のござには既に干してあったのがあるな。これ、朝村人が半分に折ってた奴か。
ちょっと何なのか詳細画面を出して調べてみる。
ふむ、ダイコンのような野菜の茎か。食べられない事もないが薬膳的な意味合いが強いから基本は食べないのか。
で、それを干して燻すといい香りがすると。なるほど。
朝村人達が半分に折ってたのはあれで祈った事にする略式の祈りみたいなものか。
ただ、それだと信仰で神力は溜まるが祈りはこないからな?願い事がある時はちゃんと願うんだぞ。
棒について調べてる間に女の子は屋根でそのまま昼寝をしてる。寝てる姿はまるで猫だな。
日が傾いてくると父親が帰ってくる。それに気付いて女の子は屋根から下りて棒を筒に入れてから父親を迎える。今日は収穫なしか。残念。
夕食は貰った畑の野菜と保存してた肉で作ったスープとパン。ちょっとうまそう。
食べたら片付けて濡らした布で体を拭く。
あの、サチさん、そんなわざわざ望遠にしなくてもやましい目でみるつもりなかったんですけど。
画面を戻してる間に布団に入ってもう寝息を立ててる。
さっき昼寝してたのに。魔法使うからしょうがないのかな。
ざっと一日を追ってみたがまさか女の子に魔法の素質があるとは思わなかった。
他にも草原の街から教師が来てたり、村人の信仰の仕方とかも新たにわかった。
たまにはこうやって日常単位で観察するのもいいかもしれないな。
「むー・・・」
仕事が終わって片付けながらサチが何かに気付いて悩んでる。
「どうした?」
「いえ、ルミナテースの農園からまた招待がありまして」
「ほう、なんだって?」
「なんでも建ててた建物が形になってきたので一度見に来て欲しいと」
「おーそうなのか。今日の予定が特にないなら行くとしよう」
「えぇ、それはいいのですが・・・」
「どうした?」
「いい加減あのルミナテースの攻撃を防ぐ方法はないかと」
「あー・・・」
あれか・・・。
「何か良い方法はないですか?」
「無い事は無いが諦めて受け入れた方がその後が楽だと思うが」
「むぅ。一応その案を聞きたいです」
「あんまり効果的じゃないと思うけどなぁ」
俺は思いつく案をいくつか提示した。
「例えば弱点を突いてみるとか」
「弱点は無いと思います」
うん、俺も言っててそうじゃないかと思った。
「後はくすぐってみたり、念で虚像を作り出してみたり」
「両方やってみましたが効きませんでした」
色々やってんのね。
「あとは俺が止めるように言うとか」
「それはダメです」
「なんで?一番手っ取り早いぞ?」
「そうかもしれませんが、なんと言うか対等ではなくなる気がします」
「そっか」
そう言うかなと思ってたがあえて聞いてみた。
なんだかんだでサチもルミナを嫌っているわけじゃないからな。
嫌というよりはあれは一種の勝負で、サチはそれにただ勝ちたいだけなんだろう。
「この前の氷の針はいい線行ってたんじゃないか?空気の盾を作ってみるとかどうだ?」
「空気の盾?」
「念で空気を圧縮して見えない盾にするんだよ」
「盾・・・あ、いい方法を思いつきました」
「そうか、じゃあ農園に行くか」
「はい。ふふふ、ルミナテース、今度こそ」
不敵な笑みを浮かべてるが多分今回も突破されるんじゃないかなー。
「サチナリアちゃーーーー・・・おっとっと」
「ふっふっふ、ルミナテース、これなら近寄れないでしょう」
「くっ・・・」
いつものように走ってきたのを止めた上にルミナの攻撃の手も止めた。
これがサチのいい方法かー。そうかー。
「ずるいわよー!ソウ様を盾にするなんてー!」
ルミナが言うように現在俺の後ろにサチがいる。
しかも俺が避けたり逃げたりしないように飛ぶ時みたくがっちり掴んでいる。全く身動きが取れない。
「ふふん、どうですか、参りましたか?」
俺の肩の横から物凄いふてぶてしい笑いを浮かべてるのが見える。あーほっぺた引っ張りたい。
さっき対等がどうのとか言ってたのにこれはいいのか。
俺が何か言いたげな視線を送ってたのに気付いたようだが止める気はないようだ。
じりじりと横にずれながら距離を詰めるルミナ。それに対応して俺をルミナの方に向けるサチ。
一触即発の空気。俺を巻き込まないでもらいたい。
先に動いたのは痺れを切らしたルミナだった。
「ソウ様、すみません。少し我慢してください!」
深く礼をしたと思ったら俺とサチの横に瞬間移動してきた。本気すぎないか?
「えい!」
そのまま俺とサチごと抱きしめるように腕を回して来た。
が、その腕は俺に触れることはなかった。
「え?あぅっ!!」
次の瞬間ルミナが凄い勢いで弾き飛ばされた。
「な、なに?今の」
空中でくるっとまわってふわりと着地しながら今起きた事に少し驚いた様子。
「ルミナテースの事です。どうせソウごと私を狙いに来ると思っていましたので」
サチがやったのは空気圧による弾き飛ばしだ。
俺とサチの周りにさっき俺が言った圧縮した空気の層を作っておいて、ルミナが近付いた瞬間それの範囲を一気に広げたのだ。
さっきから俺のまわりに見えない圧力が掛かってて身動きが取れなかったのが、ルミナが飛んだ後にはその感覚が無くなった事で気付いた。
「むー・・・」
ルミナが頬を膨らまして不貞腐れてる。
「あの、そろそろ移動したいんだが」
二回戦が始まりそうだったのでその前に止める。
「・・・わかりました。サチナリアちゃん、今日のところはこれで勘弁してあげるわー!」
「やりました!完全勝利です!」
ルミナの捨て台詞に満面の笑みで喜ぶサチ。
確かに二段構えで対処したのはいい。
しかし俺を盾にした上に本来の空気圧による弾き飛ばしの隠れ蓑にするという作戦はどうかと思う。
「嬉しそうだな、サチ。でも次回から俺を盾にするの禁止な。今度やったらルミナに差し出すから」
「えぇ!?そんな!」
当たり前だ。何度もこんなのに付き合うつもりはない。
仲がいいのはいいことだが、勝負に俺を巻き込むのは勘弁して欲しい。
この村の人達の朝は早い。日の出と共に起床する。
女の子の家族も起きたね。自分で起きるのか、偉いな。
俺なんてほぼ毎朝サチに起こされてる気がする。お恥ずかしい。
起きて身なりを整えたら村人達は畑にその日に食べる分だけ取りに行ったり、狩りの道具の手入れをする。
そしてその帰りに女の子の家に多くの人が寄っていく。
家の外に置いてある筒から出ている植物の棒を取り、それを半分に折って隣に置いてある箱の中に横にして入れてる。
中には畑で取れたものを一緒に置いていく人もいる。これはこの家へのお裾分けだろうか。
朝食を済ませると女の子は外に出て村人達が置いていった箱の中の棒を束にして持つ。
向かった先は祭壇。
俺が最初見たときとはもはや完全に別物という程綺麗になってる。
祭壇の横に置いてある壷のような入れ物の中に束にした棒をいれ、下から火を入れる。
・・・今、何も持たずに火を点けた気がするんだけど。気のせいかな。
しばらくすると棒が燻されて白い煙が昇る。
それをみてから女の子は祭壇に祈る。
そして俺のところに願いが届く。
全ての人が幸せになれますように、か。
今日はちゃんと心構えして見たので大丈夫だが、精神が弱ってる時とかにこんなのを見たら俺は泣くかもしれない。
祈りが終わると村に戻り、他の子供達の集まりに加わる。
しばらくするとその子供達の集まりに村の人より少し服が洒落た、草原の街でよく見る格好の人が来る。
子供達はその人の話を真剣な眼差しで聞いている。何を話してるんだろう。
板に何か書いて見せたりしてるな。これあれか、勉強を教えてるのか。
そうか、草原の街との交流が盛んになった事で子供達に勉強を教える人とか来るようになったのか。いい傾向だ。
そう思ってたら広場に移動した子供達が木の棒や板を持って戦い始めた。
結構本気じゃないか?怪我してる子もいるけど・・・あぁ、教師が治癒魔法使えるのね。
少し離れたところで数人の子が別の教師から何か教わってる。女の子もこの中にいる。
え、地面に手置いたら少し先の土が隆起したけどこれって魔法?指先から火出してるし、魔法だな。
そうか、この子達は魔法の素質があるのか。なるほどね、さっきの火入れの謎が解けた。
昼前になると授業は終了し、子供達も各々の家に帰って昼食を取っている。
午後は授業は無く、家の手伝いをするようだ。
女の子の家は父親が狩猟、母親が織細工をして生計を立てている。女の子も織細工を手伝ってるな。
あれから母親も病気という病気もしてないようでよかった。
そういえばあれから結構な時間が経ってるよな。
よくよく見ると女の子も最初見た頃よりかなり女性らしくなってきている。
結構可愛いし男からモテそうな気もするが、そういう気配は今のところない。祭神役だからかな。
しばらく母親を手伝ったら女の子は家から出て各家をまわって何か貰ってくる。
家に戻り、屋根上に上ったら敷いてあるござに貰って来たものを並べて干してる。
それとは別のござには既に干してあったのがあるな。これ、朝村人が半分に折ってた奴か。
ちょっと何なのか詳細画面を出して調べてみる。
ふむ、ダイコンのような野菜の茎か。食べられない事もないが薬膳的な意味合いが強いから基本は食べないのか。
で、それを干して燻すといい香りがすると。なるほど。
朝村人達が半分に折ってたのはあれで祈った事にする略式の祈りみたいなものか。
ただ、それだと信仰で神力は溜まるが祈りはこないからな?願い事がある時はちゃんと願うんだぞ。
棒について調べてる間に女の子は屋根でそのまま昼寝をしてる。寝てる姿はまるで猫だな。
日が傾いてくると父親が帰ってくる。それに気付いて女の子は屋根から下りて棒を筒に入れてから父親を迎える。今日は収穫なしか。残念。
夕食は貰った畑の野菜と保存してた肉で作ったスープとパン。ちょっとうまそう。
食べたら片付けて濡らした布で体を拭く。
あの、サチさん、そんなわざわざ望遠にしなくてもやましい目でみるつもりなかったんですけど。
画面を戻してる間に布団に入ってもう寝息を立ててる。
さっき昼寝してたのに。魔法使うからしょうがないのかな。
ざっと一日を追ってみたがまさか女の子に魔法の素質があるとは思わなかった。
他にも草原の街から教師が来てたり、村人の信仰の仕方とかも新たにわかった。
たまにはこうやって日常単位で観察するのもいいかもしれないな。
「むー・・・」
仕事が終わって片付けながらサチが何かに気付いて悩んでる。
「どうした?」
「いえ、ルミナテースの農園からまた招待がありまして」
「ほう、なんだって?」
「なんでも建ててた建物が形になってきたので一度見に来て欲しいと」
「おーそうなのか。今日の予定が特にないなら行くとしよう」
「えぇ、それはいいのですが・・・」
「どうした?」
「いい加減あのルミナテースの攻撃を防ぐ方法はないかと」
「あー・・・」
あれか・・・。
「何か良い方法はないですか?」
「無い事は無いが諦めて受け入れた方がその後が楽だと思うが」
「むぅ。一応その案を聞きたいです」
「あんまり効果的じゃないと思うけどなぁ」
俺は思いつく案をいくつか提示した。
「例えば弱点を突いてみるとか」
「弱点は無いと思います」
うん、俺も言っててそうじゃないかと思った。
「後はくすぐってみたり、念で虚像を作り出してみたり」
「両方やってみましたが効きませんでした」
色々やってんのね。
「あとは俺が止めるように言うとか」
「それはダメです」
「なんで?一番手っ取り早いぞ?」
「そうかもしれませんが、なんと言うか対等ではなくなる気がします」
「そっか」
そう言うかなと思ってたがあえて聞いてみた。
なんだかんだでサチもルミナを嫌っているわけじゃないからな。
嫌というよりはあれは一種の勝負で、サチはそれにただ勝ちたいだけなんだろう。
「この前の氷の針はいい線行ってたんじゃないか?空気の盾を作ってみるとかどうだ?」
「空気の盾?」
「念で空気を圧縮して見えない盾にするんだよ」
「盾・・・あ、いい方法を思いつきました」
「そうか、じゃあ農園に行くか」
「はい。ふふふ、ルミナテース、今度こそ」
不敵な笑みを浮かべてるが多分今回も突破されるんじゃないかなー。
「サチナリアちゃーーーー・・・おっとっと」
「ふっふっふ、ルミナテース、これなら近寄れないでしょう」
「くっ・・・」
いつものように走ってきたのを止めた上にルミナの攻撃の手も止めた。
これがサチのいい方法かー。そうかー。
「ずるいわよー!ソウ様を盾にするなんてー!」
ルミナが言うように現在俺の後ろにサチがいる。
しかも俺が避けたり逃げたりしないように飛ぶ時みたくがっちり掴んでいる。全く身動きが取れない。
「ふふん、どうですか、参りましたか?」
俺の肩の横から物凄いふてぶてしい笑いを浮かべてるのが見える。あーほっぺた引っ張りたい。
さっき対等がどうのとか言ってたのにこれはいいのか。
俺が何か言いたげな視線を送ってたのに気付いたようだが止める気はないようだ。
じりじりと横にずれながら距離を詰めるルミナ。それに対応して俺をルミナの方に向けるサチ。
一触即発の空気。俺を巻き込まないでもらいたい。
先に動いたのは痺れを切らしたルミナだった。
「ソウ様、すみません。少し我慢してください!」
深く礼をしたと思ったら俺とサチの横に瞬間移動してきた。本気すぎないか?
「えい!」
そのまま俺とサチごと抱きしめるように腕を回して来た。
が、その腕は俺に触れることはなかった。
「え?あぅっ!!」
次の瞬間ルミナが凄い勢いで弾き飛ばされた。
「な、なに?今の」
空中でくるっとまわってふわりと着地しながら今起きた事に少し驚いた様子。
「ルミナテースの事です。どうせソウごと私を狙いに来ると思っていましたので」
サチがやったのは空気圧による弾き飛ばしだ。
俺とサチの周りにさっき俺が言った圧縮した空気の層を作っておいて、ルミナが近付いた瞬間それの範囲を一気に広げたのだ。
さっきから俺のまわりに見えない圧力が掛かってて身動きが取れなかったのが、ルミナが飛んだ後にはその感覚が無くなった事で気付いた。
「むー・・・」
ルミナが頬を膨らまして不貞腐れてる。
「あの、そろそろ移動したいんだが」
二回戦が始まりそうだったのでその前に止める。
「・・・わかりました。サチナリアちゃん、今日のところはこれで勘弁してあげるわー!」
「やりました!完全勝利です!」
ルミナの捨て台詞に満面の笑みで喜ぶサチ。
確かに二段構えで対処したのはいい。
しかし俺を盾にした上に本来の空気圧による弾き飛ばしの隠れ蓑にするという作戦はどうかと思う。
「嬉しそうだな、サチ。でも次回から俺を盾にするの禁止な。今度やったらルミナに差し出すから」
「えぇ!?そんな!」
当たり前だ。何度もこんなのに付き合うつもりはない。
仲がいいのはいいことだが、勝負に俺を巻き込むのは勘弁して欲しい。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる