新人神様のまったり天界生活

源 玄輝

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風の精と遊ぶ

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最近行商人の兄妹がメキメキと力を付けて来ている。

月光族の商館の女主人に気に入られたというのもあるが、それも商人としての能力の一つだろう。

今は商館の下に入り、草原の街と月光族の港町の双方の街を行き来して交渉する仕事を担っているようだ。

流石商館の女主人だけあって、この二人の特性を上手く利用した采配だと思う。

とはいえそんな客人に近い商人にこんな重要な仕事を任せていいのかなぁ。

女主人の絶対的自信なのか、それともちゃんと何かあっても大丈夫なようにしてあるのか。

両方かな。抜け目無さそうだし。

そんな兄妹の二人だが、この日は女主人やその部下と共に港町の西へ馬車で出かけている。

こっちとしても消えていた視野が回復するのでありがたいのだが、何しに行くのだろうか。

港町の西にある月光族の村に到着すると女主人と共に色々なものを見てまわっている。

なるほど、目利きか。

女主人は相当彼らを気に入ってるな。

普通トップが出向いてわざわざ客人に自分の技術を見せたりしないと思うんだが。

何か思惑があるのかな。

それはそれとして、久しぶりに見たこの村で少し気になる事がある。

「サチ、ちょっとこの村が見えなかった間の情報を集めてくれ。主に訪問者について」

「わかりました」

相変わらず村の雰囲気はのどかなのだが、以前より港町にいるような屈強な戦士が増えたように感じる。

女主人を見かけると挨拶をしているところを見ると彼女の手の者なのかな。

「ソウ、情報です」

「ん、あんがと」

集めて貰った情報を見る。

「どう思いますか?」

サチの言ってる事は、情報を集めた結果、この村に魔族が訪問している事についてどう思うかという意味だ。

「特に被害が出ているという事も無いようだし、村の雰囲気を見るとただ立ち寄っただけに感じる」

「それですと港町からの月光族の増加の説明が出来ませんが」

「うん。この訪問した魔族が何者かだったかがわかればよかったんだが」

「すみません、そこまではわかりませんでした」

「気にするな。村人達はただの客人と思っただけなんだろう」

「そのようですね」

恐らくこの訪れた魔族が何者かわかったのは女主人だけだろうな。

そして、その人物に警戒して部下をこの村に派遣したのではないかと推測する。

という事は今回の女主人のこの村の訪問は、建前上は商人兄妹へのこの村の案内としているが、本質は村の様子を実際見るというのが目的だったのかもしれない。

商館の女主人が警戒する魔族か。

少し気になるな。

視野範囲が持続する間、俺も気にしておこうかな。



今日はサチが出かけていないので、庭仕事道具を持って島内を散歩中。

どこか土弄り出来るところないかと思いながら見てまわったが、造島師がしっかり作り上げたこの島にそんな場所は無かった。

うーむ、暇になってしまったな。

そう思って芝生に座ってぼんやりしてたら風の精の母が飛んできた。

最近毎日来てるよね。

来るなとは言わないけど、小屋で遊んだらちゃんと片付けて欲しいんだけど。

この前花まみれになってたし。

今度から気をつける?うん、聞き分けはいいね。

暇なら付き合え?いいけど、俺じゃ何も出来ないぞ?いいから?なんだなんだ、引っ張るなって。

何処に俺を連れて行くのかと思ったら、立て掛けてあった釣竿まで俺を引っ張って来た。

釣りをして欲しい?あぁ、前のアレが楽しかったわけね。わかったわかった。

今回は先に餌も付けず、島の端から垂らすだけ。

少しすると反応があったので竿にグッと力を入れると勢い良く風の精が釣り上げられる。

釣り上げられた風の精は地面にぶつかる前に風の精の母が抱き留めてた。

なるほど、こういう遊びか。

どんどんやってくれ?いいけど、うちに来る風の精なんてそんな多く・・・何か島の下に一杯居る。

子供達を連れて来た?ふむ、様子を見るに俺が気付かなかっただけで、前からうち来る時に一緒に連れてきてただろ。怒ってない怒ってない。ただ今度からちゃんと片付けような。うん。

一人二人と釣り上げていくと風の精達も慣れてきたのか、垂らした瞬間に掴むようになり、入れ食い状態になった。

時には二人同時という時もあったが、風の精の母は難なくキャッチしてた。なかなかに華麗だぞ。

「なにやら楽しそうですね」

風の精達と遊んでいるとサチが帰ってきた。

低空で俺の横まで飛んできてふわりと着地する。

天使の飛ぶ姿は優雅だな。少し羨ましい。

ルミナはもっと荒々しいがあれはあれでカッコいいので羨ましい。

「おかえり。サチもやるか?風の精釣り」

「いいのですか?ではお言葉に甘えて」

そういうといつも風呂でやっているように俺の前に座る。

羽仕舞ってくれないかな。凄くワサワサするんだけど。

うん、肌触りはいいんだけど、こそばゆいから仕舞って。

わかったわかった、自慢なのはわかったから、後でじっくり見るから。ほら、風の精達が早くしろって言ってるから。うん。

その後二人で力を合わせて釣るようになったおかげか、五人同時まで引っ張り上げる事が出来た。

その度に踊るようにキャッチする風の精の母が見事だった。

なかなか楽しかったな。またやろう。



夕食後。

「じゃ、羽出して」

「突然何を言い出すのですか」

「さっきじっくり見るって言っただろう」

「あぁそういえば。・・・これでいいですか?」

目を閉じて姿勢を正すと一瞬で大きな羽がサチの背に現れる。

「うん。実は余りじっくり見たこと無かったんだよね」

「てっきり興味が無いのかと思っていました」

「興味ないことは無いが、見る機会が無かったからな。大体羽を出している時は俺の後ろにいるから」

「言われて見ればそうですね」

「そんなわけで折角の機会だから見せてくれ」

「いいですよ」

許可が出たので羽に触れる。

「んっ」

「あ、すまん」

「いえ、大丈夫です。普段余り触られる事がないので敏感になっていたようです」

「そうか」

ちゃんと触覚があるんだな。

手触りは非常に滑らかで羽根の一枚一枚を触っても鳥の羽根のような芯がない。

上の方が羽根の密度が濃いな。

撫でるといい手触り。

こういういい手触りだと無意識に撫で続けたくなるのだが、サチがさっきから耐えてるようなのでやめる。

「大丈夫か?」

「は、はい。なんとか」

顔が上気していて妙に色っぽい。

「そんなに感度が良いと普段出してる時大変じゃないのか?」

「いえ、普段はこんな風にはなりません。ソウの触り方がその、なんと言うか・・・」

「そうなのか?」

上の方を優しく撫でてみる。

「ひぅっ!ちょ、ちょっと、それです!」

「なるほど」

サチの反応が可愛いので、もう少し続けたいところだが、機嫌を損ねて観察させてもらえないのも困るので、今はこれぐらいにしといてあげる。

視線を羽の根元、背中との接点に移すとあることに気付く。

「羽と背中は付いてないんだな」

背中と羽の間には指一本分ぐらいの隙間がある。

俺の指を通しても特に邪魔するものは無い。不思議だ。

「そもそも天使の羽はある種のエネルギー体のようなものですので」

「そうなのか」

「羽根も抜ければ一定時間後に消滅しますよ」

「つまり身体の一部というよりは、専用の道具みたいなものなのか」

「そうですね、認識としてはそれでいいかもしれません」

なるほど。なかなか奥が深いな、天使の羽。

「こうやって具現化させる意味はあるのか?」

「ありますよ。出現させる事で飛ぶ時の体勢を安定させたり、マナの巡りがよくなったりします」

「へー。じゃあ羽出して念を使う方が精度が上がったりするのか?」

「その通りです。小さいうちは羽を出して念の練習をしたりします。ある程度技術が熟練してくると邪魔になるので出さなくなりますが」

「なるほどなー」

この世界の天使の羽は俺の思ってたものとは大分違うみたいだな。

飛ぶのに必要なものではなく、飛ぶ際の効率を良くさせるためのものなんだな。勉強になった。

「しかしこんな綺麗で柔らかな羽を皆持ってるのか・・・いいなぁ」

「あの、ですから、その撫で方は、んぅっ」

いいな、うん。とてもいい。

そんな感じで調子に乗って撫で回してたら、羽ビンタを食らって吹き飛ばされた。

羽根を硬くする事もできるんだな。

そう思ってたら息を粗くしたサチがのしかかって来た。

我慢できなくなったのね。

はいはい、お礼はちゃんとしますよ。
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