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第1章 オーク豚の百合嵐風煮込み
第2話風 下味を付けろ!下腹部に力を入れて
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【男友達アベル=ベネックス視点】
ドドドンッ!
胸に乗った――だと? もはや両乳入れてトータル3つの玉、成程そうか、あれが伝説の3種の神器か。俺、アベル=ベネックスの眼前では今正に奇跡が起きていた。あのシャルロット=デイオールに実った果実Gカップに金の豚……違った、金の玉が乗っている。
俺は隣に座る親友セドリックに視線を戻す。流石の親友は他の女子達に見られる事を恐れ、エロい表情を通常モードに戻していた。しかも微動だにせず。
(な――なんだと!?)
俺は気付いた。
セドリック……奴は瞬きをしていない! 観戦モードから保存モードに切り替えたのか。
(し、しまった!)
俺はまだ脳に保存出来ていない! この数秒が命取りとなり、シャルロットは自分の胸に挟まった玉を指で掴みあげてしまった。玉は彼女の人差し指と親指で掴まれ垂れ下がっている。
俺はその姿に聖母を見た……醜い姿の哀れなキモ豚をも愛す、そんな慈愛を感じさせる。隣のセドリックはまだ瞬きをしていない――あまりの乾燥に眼が純血の悪魔レッドアイ、そんな感じだ。男らしいぜ、セドリック。
「フフンッ シャルロットさん? 貴方にはお似合いの姿ですわ」
超上から目線でイジメっ子、セレナがシャルロットに突っかかった。元はといえばお前の金の玉だろうが(語弊があるが)、でも俺はコイツにちょっと感謝している節も有り、黙る。
「セレナさん飛んできたよ? これ返すね――」
「ちょちょちょ待って! 返さないで!?」
シャルロットはキョトンとしている。
あっそうか! そんな顔をしてゴソゴソどこから出してきたのか、バジルとシソの葉、ローズマリーやらをテーブルに置き、素手で粉々に千切った。
「これ学校に生えてたんだぁ。ちょっとまってね」
「な、なんですの?」
俺にも良く分からん。セレナも無論解らないらしく、キョドっている。
「こういう臓物っぽいのはね?」
そのまま粉々にしたハーブを金の玉にまぶし、グイグイこね出した。
イデデデデデ――いてぇぇぇぇ! 俺は股間を抱えて倒れこんだ。 自分の息子が握り潰されたかと思うほどの激痛? 違和感を感じる。ヤメてくれシャルロット! これ以上先輩をこねくり回すのはヤメてくれぇぇ! 例のごとく倒れこみながらセドリックを見る。
(ま、まさか!)
奴はまだ脳内ディスク保存を続けていた。眼が充血を通り越して血の涙となっていた――しかも顔は幸せに満ちている。バカな!? 奴は下半身を完全に支配下に置いているというのか? 奴は股間と精神を完全に分けていた。
「これで臭くないよ? セレナさん」
「ありがとう……ございます。シャルロットさん」
「匂いが苦手がったんだよね? もう大丈夫だと思うけど……」
そうこうしているうちに仕上がった様だ。セレナが素直に受け取った金の玉は、緑一色ではあったが清々しい香りに包まれ、更にシャルロットによってこねられた影響で少々ヘタリ、胡麻の葉寿司みたいになっていた。
(これはなんですの?……ちょっと美味しそう)
ゴクリっ――セレナが生唾を飲む。
【女友達テッサ=ベル視点】
アレ? セレナのやつがメスの顔してる。オークのゴールデンボール見て発情でもしたか? ゴシップネタが好きな娘だとは思ってたけど、本当に痴女なのだろうか。しかし先程のシャルロットの手際……あれは相当使い込んでいる。
アタシの女子出力系が数字を叩き出した。
シャルロットの女子力=24,800ルーン――高い! 単位はルンルンをルーンで表す。
これは給食のオバちゃんに匹敵する女子力、既に女を捨てている手際だった。
合コンで――
「得意料理は?」
「えっと~冷奴!」
これに匹敵する。
『ある意味凄い女Lv3』
シャルロット――恐ろしい娘。
アタシの心は震えていた……流石よアンタ、それでこそ親友、それでこそアタシのライバルだ。
セレナのやつがシャルによってお皿に盛りつけられた、下処理済み金の玉に手を伸ばす。何か吐息がおかしいなあの子……はぁはぁ言ってる。
ビー! どうしたの!? アタシの女子出力計に反応――これはセレナから?
セレナの女子力=42,200ルーン――シャルを上回っている? ど、どうして!? これは体育館裏に呼び出されて嬉しいんだけど……
「悪ぃ…俺、お前好きやねんけど」
「それ、お母さんにでも言ってあげれば?」
これに匹敵する。
『落としてから咥える女Lv4』
バッシーン! お皿は天高く舞い、金の玉は窓から外に吹き飛んでいった。
バカなっ! シャルが負けた!?
なんて高い女子力……ちなみにアタシの女子力は5。
【巨乳生徒シャルロット=デイオール目点】
わわわ勿体無い~玉が窓から飛んでカラスが咥えていっちゃった。
でもでもきっとボクが悪いんだよね……何か勘違いしちゃったんだ。
「シャルロットさん? その程度ではこのセレナを懐柔しようだなんて、ちゃんちゃら可笑しいですわ」
「え…ええと……ごめんなさい」
あ、今まで楽しそうにしていたリーザ先生がこっちに来た。
「汝ら~あの金の玉ないと単位とれないよ?」
「なっ!?」
セレナさんが青い顔になりました。リーザ先生は続けます。
「ちなみにいくらするか知ってる?――1G也」
「モヤシ1000袋分!?」
超大金だ――思わずボクも声を上げる。
通過単位1G=1万円とか誰かが言ってました。
セレナさん固まってる。そうだよね? 大金だもんね、可哀想……元はといえば、ボクが余計な事をしちゃったんだから。ボクは叫んだ!
「ボクが探してくるよ!」
「え?」
「ほう……汝、良い心がけっぽい」
いまいちキャラの安定しないリーザ先生。セレナさんは驚いた顔からすぐにいつもの顔に戻りました。
「ウッフフ? そうね? 文字通り貴方の巻いた種! ワタクシの玉を新しく用意しなさいな!」
セレナさんは上手い事言った、そんな顔をしています――全然わからない!
「うんっ任せて! ボク頑張る」
「ちょっとちょっとシャル! 解ってんの? オークのあそこなのよ!」
ボクにテッサちゃんが駆け寄ってくれます。
「全然わからない!――何それ!?」
ボクは答えました。
こうしてボク達は次の休日、オークを探しに行くことになりました。
【男友達セドリック=ブラーヌ目点】
目が、目が見えません。
ドドドンッ!
胸に乗った――だと? もはや両乳入れてトータル3つの玉、成程そうか、あれが伝説の3種の神器か。俺、アベル=ベネックスの眼前では今正に奇跡が起きていた。あのシャルロット=デイオールに実った果実Gカップに金の豚……違った、金の玉が乗っている。
俺は隣に座る親友セドリックに視線を戻す。流石の親友は他の女子達に見られる事を恐れ、エロい表情を通常モードに戻していた。しかも微動だにせず。
(な――なんだと!?)
俺は気付いた。
セドリック……奴は瞬きをしていない! 観戦モードから保存モードに切り替えたのか。
(し、しまった!)
俺はまだ脳に保存出来ていない! この数秒が命取りとなり、シャルロットは自分の胸に挟まった玉を指で掴みあげてしまった。玉は彼女の人差し指と親指で掴まれ垂れ下がっている。
俺はその姿に聖母を見た……醜い姿の哀れなキモ豚をも愛す、そんな慈愛を感じさせる。隣のセドリックはまだ瞬きをしていない――あまりの乾燥に眼が純血の悪魔レッドアイ、そんな感じだ。男らしいぜ、セドリック。
「フフンッ シャルロットさん? 貴方にはお似合いの姿ですわ」
超上から目線でイジメっ子、セレナがシャルロットに突っかかった。元はといえばお前の金の玉だろうが(語弊があるが)、でも俺はコイツにちょっと感謝している節も有り、黙る。
「セレナさん飛んできたよ? これ返すね――」
「ちょちょちょ待って! 返さないで!?」
シャルロットはキョトンとしている。
あっそうか! そんな顔をしてゴソゴソどこから出してきたのか、バジルとシソの葉、ローズマリーやらをテーブルに置き、素手で粉々に千切った。
「これ学校に生えてたんだぁ。ちょっとまってね」
「な、なんですの?」
俺にも良く分からん。セレナも無論解らないらしく、キョドっている。
「こういう臓物っぽいのはね?」
そのまま粉々にしたハーブを金の玉にまぶし、グイグイこね出した。
イデデデデデ――いてぇぇぇぇ! 俺は股間を抱えて倒れこんだ。 自分の息子が握り潰されたかと思うほどの激痛? 違和感を感じる。ヤメてくれシャルロット! これ以上先輩をこねくり回すのはヤメてくれぇぇ! 例のごとく倒れこみながらセドリックを見る。
(ま、まさか!)
奴はまだ脳内ディスク保存を続けていた。眼が充血を通り越して血の涙となっていた――しかも顔は幸せに満ちている。バカな!? 奴は下半身を完全に支配下に置いているというのか? 奴は股間と精神を完全に分けていた。
「これで臭くないよ? セレナさん」
「ありがとう……ございます。シャルロットさん」
「匂いが苦手がったんだよね? もう大丈夫だと思うけど……」
そうこうしているうちに仕上がった様だ。セレナが素直に受け取った金の玉は、緑一色ではあったが清々しい香りに包まれ、更にシャルロットによってこねられた影響で少々ヘタリ、胡麻の葉寿司みたいになっていた。
(これはなんですの?……ちょっと美味しそう)
ゴクリっ――セレナが生唾を飲む。
【女友達テッサ=ベル視点】
アレ? セレナのやつがメスの顔してる。オークのゴールデンボール見て発情でもしたか? ゴシップネタが好きな娘だとは思ってたけど、本当に痴女なのだろうか。しかし先程のシャルロットの手際……あれは相当使い込んでいる。
アタシの女子出力系が数字を叩き出した。
シャルロットの女子力=24,800ルーン――高い! 単位はルンルンをルーンで表す。
これは給食のオバちゃんに匹敵する女子力、既に女を捨てている手際だった。
合コンで――
「得意料理は?」
「えっと~冷奴!」
これに匹敵する。
『ある意味凄い女Lv3』
シャルロット――恐ろしい娘。
アタシの心は震えていた……流石よアンタ、それでこそ親友、それでこそアタシのライバルだ。
セレナのやつがシャルによってお皿に盛りつけられた、下処理済み金の玉に手を伸ばす。何か吐息がおかしいなあの子……はぁはぁ言ってる。
ビー! どうしたの!? アタシの女子出力計に反応――これはセレナから?
セレナの女子力=42,200ルーン――シャルを上回っている? ど、どうして!? これは体育館裏に呼び出されて嬉しいんだけど……
「悪ぃ…俺、お前好きやねんけど」
「それ、お母さんにでも言ってあげれば?」
これに匹敵する。
『落としてから咥える女Lv4』
バッシーン! お皿は天高く舞い、金の玉は窓から外に吹き飛んでいった。
バカなっ! シャルが負けた!?
なんて高い女子力……ちなみにアタシの女子力は5。
【巨乳生徒シャルロット=デイオール目点】
わわわ勿体無い~玉が窓から飛んでカラスが咥えていっちゃった。
でもでもきっとボクが悪いんだよね……何か勘違いしちゃったんだ。
「シャルロットさん? その程度ではこのセレナを懐柔しようだなんて、ちゃんちゃら可笑しいですわ」
「え…ええと……ごめんなさい」
あ、今まで楽しそうにしていたリーザ先生がこっちに来た。
「汝ら~あの金の玉ないと単位とれないよ?」
「なっ!?」
セレナさんが青い顔になりました。リーザ先生は続けます。
「ちなみにいくらするか知ってる?――1G也」
「モヤシ1000袋分!?」
超大金だ――思わずボクも声を上げる。
通過単位1G=1万円とか誰かが言ってました。
セレナさん固まってる。そうだよね? 大金だもんね、可哀想……元はといえば、ボクが余計な事をしちゃったんだから。ボクは叫んだ!
「ボクが探してくるよ!」
「え?」
「ほう……汝、良い心がけっぽい」
いまいちキャラの安定しないリーザ先生。セレナさんは驚いた顔からすぐにいつもの顔に戻りました。
「ウッフフ? そうね? 文字通り貴方の巻いた種! ワタクシの玉を新しく用意しなさいな!」
セレナさんは上手い事言った、そんな顔をしています――全然わからない!
「うんっ任せて! ボク頑張る」
「ちょっとちょっとシャル! 解ってんの? オークのあそこなのよ!」
ボクにテッサちゃんが駆け寄ってくれます。
「全然わからない!――何それ!?」
ボクは答えました。
こうしてボク達は次の休日、オークを探しに行くことになりました。
【男友達セドリック=ブラーヌ目点】
目が、目が見えません。
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