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燕飛ぶのは帰るため 二*
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「んっ……うぁ……」
組み敷くザクロの息が熱い。いつもの勝気さは潜んで、目は俺だけを映している。ぼうと眠たそうにも見えるが今彼を覆っているのは眠気じゃなく快楽と欲だ。
この顔も見たかった。しばらく御無沙汰でようやくだ。肌も、中も余さず触れて、潤ませて身を入れた。居心地が良すぎて溶けそうで、激しくしたいのを我慢する。そういうのもいいけど、ザクロとはこっちのほうがもっといい。
満たしてゆっくり動いていると物欲しそうな眼をする。欲しいと口で言わせたいが、そこまで粘ると怒るし俺も限界だ。それに、今はともかく後で何度も聞けるだろう。
「あ、あ……」
腹と、反り返った物を撫でると身震いする。体が小さく細く、ここまで子供のように小さく毛も薄いから、何やら童相手にいけないことをしているような気にもなる。腹だってそうだ。俺の物が奥まで届く。最初は絶対入らないと思ったくらいだが、ザクロは譲らなかった。初めてのときには、まず年上が抱くもんだろう、覚悟はしてあるんだぞさっさとやれと啖呵を切られ――覚悟とは、と丁寧に、聞いた。身綺麗にして新しい服を着て布団の上で座して待ち、見たことないほど赤い顔をして想い人が言うのだから、できないと言ったら男じゃなかった。
あの頃はよく泣き顔を見た。ひんひんと泣いて洟を啜るまで、腹の中を柔く捏ねて、しっかり気持ちがよくなるよう鍛えた。早くと急かすからもっと愛しくなってしまっていつも時間をかけた。それでこういう癖がついた気がする。
あれから三年ほどか。もうここはすっかり形を覚えてよく嵌る。
「マキ、いれて」
腰を掴む俺の手を握り、ねだる。その声が本当に子供のような響きになると頃合いだ。
「はいってるよ」
もう全部入っている。でも、奥が招いているのが分かる。吸いついて俺が入れるのを待っている。
「全部、奥まで」
……今日はちょっと早いな。言い出さないでいただけで、昨日から欲しかったのかも知れない。昨夜はさすがに疲れていたようで、たらふく食ったら眠りこけてしまった。俺も安心してよく寝れた。その分、今日は二人とも元気だ。
燕乗は飛んで帰ってきた日の次の日は休みと決まっていて、俺も元々休みだった。だから正直期待をした。やっぱりザクロもそのつもりで、起きたと思ったら朝風呂に誘われ、身綺麗にするだけして、後は他のこともしないうちに寝台に戻ってきて互いに触れた。家事なんて全部後回しだ。居ない間やっていたんだから。
「ん……」
熱い締めつけに声が漏れる。締めつけて、ザクロの体が俺を呼んでいる。
「奥まで欲しい、ちゃんといれろよ……」
ザクロが繰り返す。そうしないと満足できないようにしたのは俺だ。焦らして、何度も言われると焼けつきそうな思いがする。
むずがるように腰を揺らし、求めて、でも自分じゃできないと怯んで俺を見上げる濡れた黒い目。吸い込まれて落っこちそうな色。可愛い。愛しい。俺のザクロ。腹を撫でればまた震えて、期待しているのが分かる。
「じゃあするから、入れてくれ」
「んっ、く――」
乞うて突きつけると中がうねった。ぐぷりと抜け、より奥に入った感触がある。そのまま容赦せず押し込み、一番深く突く。ザクロの身が跳ねた。
「っああ、あ……!」
嵌め込み奥を満たして押し上げる。先走りと精でもうぐっしょりと濡れたのを握って揺すり、先を擦ってやると眉根を寄せて多分また気をやった。
突き上げながら、身を寄せて口を吸った。絡んでくる熱を捏ねて腰を押さえる。全身使って押しつける。
「ぅ、ふあっ……あ! んんっ――」
舌も歯も小さくて愛らしい。口づけは下手糞だ。こういうときにするとあんまり余裕もないから、俺にされるがまま。
苦しくなって口を離すまで。息継ぎしてもう一度。中もよく締まって一物を扱くので、俺の意識もじき痺れてくる。そのまま奥へと欲の果てを撒いて息を吐く。熱くて、きもちよくて、満ち足りる。
「まき、まき――」
譫言めいたその声のなんて愛らしい。
腰に回された足が強張って、ぎゅうと俺を引き寄せる。燕乗にこうされては振り解けまい。俺もまだ、離すつもりはなかった。
「今日はずっとこうしていような」
「ん……」
耳に囁いてやると中まで応えた。きついが柔らかい。甘えて寄せてくる唇を重ねて、その喜びに浸った。
組み敷くザクロの息が熱い。いつもの勝気さは潜んで、目は俺だけを映している。ぼうと眠たそうにも見えるが今彼を覆っているのは眠気じゃなく快楽と欲だ。
この顔も見たかった。しばらく御無沙汰でようやくだ。肌も、中も余さず触れて、潤ませて身を入れた。居心地が良すぎて溶けそうで、激しくしたいのを我慢する。そういうのもいいけど、ザクロとはこっちのほうがもっといい。
満たしてゆっくり動いていると物欲しそうな眼をする。欲しいと口で言わせたいが、そこまで粘ると怒るし俺も限界だ。それに、今はともかく後で何度も聞けるだろう。
「あ、あ……」
腹と、反り返った物を撫でると身震いする。体が小さく細く、ここまで子供のように小さく毛も薄いから、何やら童相手にいけないことをしているような気にもなる。腹だってそうだ。俺の物が奥まで届く。最初は絶対入らないと思ったくらいだが、ザクロは譲らなかった。初めてのときには、まず年上が抱くもんだろう、覚悟はしてあるんだぞさっさとやれと啖呵を切られ――覚悟とは、と丁寧に、聞いた。身綺麗にして新しい服を着て布団の上で座して待ち、見たことないほど赤い顔をして想い人が言うのだから、できないと言ったら男じゃなかった。
あの頃はよく泣き顔を見た。ひんひんと泣いて洟を啜るまで、腹の中を柔く捏ねて、しっかり気持ちがよくなるよう鍛えた。早くと急かすからもっと愛しくなってしまっていつも時間をかけた。それでこういう癖がついた気がする。
あれから三年ほどか。もうここはすっかり形を覚えてよく嵌る。
「マキ、いれて」
腰を掴む俺の手を握り、ねだる。その声が本当に子供のような響きになると頃合いだ。
「はいってるよ」
もう全部入っている。でも、奥が招いているのが分かる。吸いついて俺が入れるのを待っている。
「全部、奥まで」
……今日はちょっと早いな。言い出さないでいただけで、昨日から欲しかったのかも知れない。昨夜はさすがに疲れていたようで、たらふく食ったら眠りこけてしまった。俺も安心してよく寝れた。その分、今日は二人とも元気だ。
燕乗は飛んで帰ってきた日の次の日は休みと決まっていて、俺も元々休みだった。だから正直期待をした。やっぱりザクロもそのつもりで、起きたと思ったら朝風呂に誘われ、身綺麗にするだけして、後は他のこともしないうちに寝台に戻ってきて互いに触れた。家事なんて全部後回しだ。居ない間やっていたんだから。
「ん……」
熱い締めつけに声が漏れる。締めつけて、ザクロの体が俺を呼んでいる。
「奥まで欲しい、ちゃんといれろよ……」
ザクロが繰り返す。そうしないと満足できないようにしたのは俺だ。焦らして、何度も言われると焼けつきそうな思いがする。
むずがるように腰を揺らし、求めて、でも自分じゃできないと怯んで俺を見上げる濡れた黒い目。吸い込まれて落っこちそうな色。可愛い。愛しい。俺のザクロ。腹を撫でればまた震えて、期待しているのが分かる。
「じゃあするから、入れてくれ」
「んっ、く――」
乞うて突きつけると中がうねった。ぐぷりと抜け、より奥に入った感触がある。そのまま容赦せず押し込み、一番深く突く。ザクロの身が跳ねた。
「っああ、あ……!」
嵌め込み奥を満たして押し上げる。先走りと精でもうぐっしょりと濡れたのを握って揺すり、先を擦ってやると眉根を寄せて多分また気をやった。
突き上げながら、身を寄せて口を吸った。絡んでくる熱を捏ねて腰を押さえる。全身使って押しつける。
「ぅ、ふあっ……あ! んんっ――」
舌も歯も小さくて愛らしい。口づけは下手糞だ。こういうときにするとあんまり余裕もないから、俺にされるがまま。
苦しくなって口を離すまで。息継ぎしてもう一度。中もよく締まって一物を扱くので、俺の意識もじき痺れてくる。そのまま奥へと欲の果てを撒いて息を吐く。熱くて、きもちよくて、満ち足りる。
「まき、まき――」
譫言めいたその声のなんて愛らしい。
腰に回された足が強張って、ぎゅうと俺を引き寄せる。燕乗にこうされては振り解けまい。俺もまだ、離すつもりはなかった。
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「ん……」
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