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カラオケボックス
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クラスメイト10人でぞろぞろと駅前へ向かった。
男子5人と女子5人。
男の子はサッカー部の知多疾風くん、千歳の彼氏の一色数馬くん、野球部の坂井銀河くん、美術部の筑紫由月くん、帰宅部の辻八雲くん。
女の子はわたし、千歳、サッカー部マネージャーの常盤理央さん、ギャルっぽい辺見新菜さん、美術部の末広絵馬さん。
知多くんと坂井くんがしきりにわたしに話しかけてくるので、適当に受け答えをした。常盤さんは知多くんと話そうとし、辺見さんは坂井くんに声をかけている。千歳と一色くんは仲睦まじくおしゃべりをし、筑紫くんと辻くんと末広さんの3人は楽しそうに最近売れている漫画の話をしていた。
なんとなく人間関係がわかってきた。わたしはあまり人づきあいが得意ではないので、うまく立ち回れるかどうかわからない。でもせっかく美少女に変身したのだから、たくさんの男の子とお近づきになって、バリバリ発電したいと思っている。発電のために、人見知りを克服したい。
河城駅東口商店街にあるカラオケ店に入り、知多くんが受付に行って、手続きを済ませてくれた。
わたしはカラオケボックスに入るのは初めてだ。恋愛小説や少女漫画を読むのが趣味で、音楽のことはよく知らないし、歌なんてたぶん歌えない。
でも1学期から気になっていた知多くんからのお誘いなので、断らなかった。歌わずに聴いているつもりだ。
「広い部屋が取れた。行くぞー」
知多くんの後ろについて廊下を歩き、105号室と表示してある部屋に入る。
カラオケの機器があり、長いテーブルとその周りを囲むソファがあった。
千歳と一色くんが隣り合って座り、わたしはもうひとつ空いている千歳の隣に腰掛けた。
知多くんがさっと私の隣に座り、その横を常盤さんが取る。
坂井くんはわたしの対面に陣取り、その隣に辺見さん。
筑紫くん、辻くん、末広さんがかたまって座る。
人間関係がほの見える位置取り。
面倒だなあと思った。でもこんなのにも慣れていかなくちゃね。
「とりあえず1時間部屋を取った。ソフトドリンク飲み放題を頼んだから、みんななにか飲み物を選んでくれ」
仕切り役は知多くん。てきぱきと指示してくれて、頼もしい。
カラオケボックスって歌うだけではなくて、飲み放題なんてあるんだな。わたしはそんなことも知らなかった。
クラスメイトがドリンクメニューを見て、好みの飲み物を選んでいく。わたしはオレンジジュースを飲むことにした。
知多くんがドアの横についている電話でみんなの飲み物を注文した。
「じゃあ俺から歌うぜ。みんな、選曲しといてくれよな」
知多くんがリモコンを操作してすばやく曲を入れ、マイクを持って立ち上がった。前奏が流れ、彼は親しみやすいメロディラインの明るいポップソングを歌った。歌はうまくないなんて言っていたのに、すごく上手だった。
彼が歌い終えると、みんなが拍手をした。そういうものなのかと思って、わたしも少し遅れて拍手した。
知多くんに「歌うまいね」と伝えた。彼は笑って、「俺なんか下手だよ。本当に歌が上手なのは坂井だよ」と答えた。
その言葉は本当で、坂井くんはアップテンポでむずかしそうな歌を、体を揺らして踊りながら、見事に歌っていた。みんなが手拍手をした。辺見さんはひと際大きく手を叩き、「坂井くんすごいー」と叫んでいた。
クラスメイトが次々に歌っていく。千歳は一色くんと一緒に、わたしでも知っている女性アイドルグループの歌を熱唱した。少し音程が狂っていたが、彼氏と視線を絡ませながら歌っていて、うれしそうだった。
「相生さん、歌わないの?」と知多くんがわたしの耳元でささやいた。
顔がめちゃくちゃ近い。わたしはトトトトトトトトと発電した。
「聴いているだけで楽しいよ」
「歌いなよ。相生さんの歌が聴きたい」
「歌える歌がないの」
「そっか。じゃあ話をしようよ。相生さんの趣味を教えて」
「読書かな。恋愛小説が好きなの」
「俺はほとんど本なんて読まないなあ。読むのは漫画くらいだよ」
「漫画も好きだよ」
「どんな漫画が好きなの?」
「恋愛漫画。わたし、恋愛脳なんだ」と冗談めかして言うと、「俺も恋愛脳」と知多くんがわたしの目を舐めるように見つめながら答えた。
強い視線だった。知多くんの睫毛は長かった。わたしはドドッ、ドドドドッと激しく発電した。
常盤さんが明らかに嫉妬を込めた目でわたしを見ていた。
わたしは彼女を気にしないように努めた。
トイレに行きたくなって席をはずした。
用を足して、105号室に戻る。
部屋の前に知多くんが立っていた。
「相生さん、連絡先を教えてくれない?」
彼は単刀直入だった。そのストレートさを好ましいと思った。そのときわたしはもちろん発電していた。
チャットアプリの連絡先を交換した。
その後、知多くんは常盤さんや坂井くん、末広さんともおしゃべりし、歌い、みんなのドリンクのおかわりを注文したり、カラオケの時間を延長したりして、場を盛り上げた。
わたしとは適度に話し、もう顔を過度に接近させたりはしなかった。おそらく知多くんの今日の目的は、わたしの連絡先を手に入れることだったのだろう。目的を達成した後は、カラオケボックス内でクラスメイト全員と仲良くしていた。人間関係を円滑にするやり方を知っている非常にスマートな人間。
陽キャだ。わたしとはタイプが真逆だが、魅力的な男性。
1学期中はわたしを無視していたが、わたしが美少女になると急接近してきた恋愛脳。
坂井くんもよくわたしに話しかけてきたが、連絡先は訊かれなかった。
男として知多くんの方が上だ、と思った。
彼が歌うと、わたしの発電機は高鳴った。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド。
百人級発電ユニットがフル回転。鳴り止まない。
わたしはついに1曲も歌わなかったが、知多くんのことを想って大いに発電できたので、誘いに乗ったのは正解だった。
彼のことをもっと知りたい。
その日帰宅して、わたしは百人級蓄電機をフルチャージしていたことを知った。
「百人級でも満杯になったのね。すごいわ、奏多!」
お母さんが驚き、喜んでいた。
夕食後、知多くんからチャットが届いた。
『今日はすごく楽しかった。今度はふたりで遊びに行かない?』
直截で積極的な男子だ。
『わたしも楽しかった。誘ってくれてありがとう。ぜひ行きたいな』と返信した。
『今度の土曜日は暇かな?』
『うん。予定はないよ』
『映画でも見にいこうよ。相生さんの好きそうな恋愛映画とか』
『いいね。行こう』
知多くんは待ち合わせ場所と時間を指定してきた。
行動に淀みがない。明らかにわたしの攻略にかかっているが、落とされてもいいと思えた。
次の土曜日のデートが楽しみだ。
美容整形した効果が2学期最初の日にいきなり出た。
知多くんは1学期にはわたしに話しかけてもこなかったのだ。
顔が良いと、すごくモテる。
男子5人と女子5人。
男の子はサッカー部の知多疾風くん、千歳の彼氏の一色数馬くん、野球部の坂井銀河くん、美術部の筑紫由月くん、帰宅部の辻八雲くん。
女の子はわたし、千歳、サッカー部マネージャーの常盤理央さん、ギャルっぽい辺見新菜さん、美術部の末広絵馬さん。
知多くんと坂井くんがしきりにわたしに話しかけてくるので、適当に受け答えをした。常盤さんは知多くんと話そうとし、辺見さんは坂井くんに声をかけている。千歳と一色くんは仲睦まじくおしゃべりをし、筑紫くんと辻くんと末広さんの3人は楽しそうに最近売れている漫画の話をしていた。
なんとなく人間関係がわかってきた。わたしはあまり人づきあいが得意ではないので、うまく立ち回れるかどうかわからない。でもせっかく美少女に変身したのだから、たくさんの男の子とお近づきになって、バリバリ発電したいと思っている。発電のために、人見知りを克服したい。
河城駅東口商店街にあるカラオケ店に入り、知多くんが受付に行って、手続きを済ませてくれた。
わたしはカラオケボックスに入るのは初めてだ。恋愛小説や少女漫画を読むのが趣味で、音楽のことはよく知らないし、歌なんてたぶん歌えない。
でも1学期から気になっていた知多くんからのお誘いなので、断らなかった。歌わずに聴いているつもりだ。
「広い部屋が取れた。行くぞー」
知多くんの後ろについて廊下を歩き、105号室と表示してある部屋に入る。
カラオケの機器があり、長いテーブルとその周りを囲むソファがあった。
千歳と一色くんが隣り合って座り、わたしはもうひとつ空いている千歳の隣に腰掛けた。
知多くんがさっと私の隣に座り、その横を常盤さんが取る。
坂井くんはわたしの対面に陣取り、その隣に辺見さん。
筑紫くん、辻くん、末広さんがかたまって座る。
人間関係がほの見える位置取り。
面倒だなあと思った。でもこんなのにも慣れていかなくちゃね。
「とりあえず1時間部屋を取った。ソフトドリンク飲み放題を頼んだから、みんななにか飲み物を選んでくれ」
仕切り役は知多くん。てきぱきと指示してくれて、頼もしい。
カラオケボックスって歌うだけではなくて、飲み放題なんてあるんだな。わたしはそんなことも知らなかった。
クラスメイトがドリンクメニューを見て、好みの飲み物を選んでいく。わたしはオレンジジュースを飲むことにした。
知多くんがドアの横についている電話でみんなの飲み物を注文した。
「じゃあ俺から歌うぜ。みんな、選曲しといてくれよな」
知多くんがリモコンを操作してすばやく曲を入れ、マイクを持って立ち上がった。前奏が流れ、彼は親しみやすいメロディラインの明るいポップソングを歌った。歌はうまくないなんて言っていたのに、すごく上手だった。
彼が歌い終えると、みんなが拍手をした。そういうものなのかと思って、わたしも少し遅れて拍手した。
知多くんに「歌うまいね」と伝えた。彼は笑って、「俺なんか下手だよ。本当に歌が上手なのは坂井だよ」と答えた。
その言葉は本当で、坂井くんはアップテンポでむずかしそうな歌を、体を揺らして踊りながら、見事に歌っていた。みんなが手拍手をした。辺見さんはひと際大きく手を叩き、「坂井くんすごいー」と叫んでいた。
クラスメイトが次々に歌っていく。千歳は一色くんと一緒に、わたしでも知っている女性アイドルグループの歌を熱唱した。少し音程が狂っていたが、彼氏と視線を絡ませながら歌っていて、うれしそうだった。
「相生さん、歌わないの?」と知多くんがわたしの耳元でささやいた。
顔がめちゃくちゃ近い。わたしはトトトトトトトトと発電した。
「聴いているだけで楽しいよ」
「歌いなよ。相生さんの歌が聴きたい」
「歌える歌がないの」
「そっか。じゃあ話をしようよ。相生さんの趣味を教えて」
「読書かな。恋愛小説が好きなの」
「俺はほとんど本なんて読まないなあ。読むのは漫画くらいだよ」
「漫画も好きだよ」
「どんな漫画が好きなの?」
「恋愛漫画。わたし、恋愛脳なんだ」と冗談めかして言うと、「俺も恋愛脳」と知多くんがわたしの目を舐めるように見つめながら答えた。
強い視線だった。知多くんの睫毛は長かった。わたしはドドッ、ドドドドッと激しく発電した。
常盤さんが明らかに嫉妬を込めた目でわたしを見ていた。
わたしは彼女を気にしないように努めた。
トイレに行きたくなって席をはずした。
用を足して、105号室に戻る。
部屋の前に知多くんが立っていた。
「相生さん、連絡先を教えてくれない?」
彼は単刀直入だった。そのストレートさを好ましいと思った。そのときわたしはもちろん発電していた。
チャットアプリの連絡先を交換した。
その後、知多くんは常盤さんや坂井くん、末広さんともおしゃべりし、歌い、みんなのドリンクのおかわりを注文したり、カラオケの時間を延長したりして、場を盛り上げた。
わたしとは適度に話し、もう顔を過度に接近させたりはしなかった。おそらく知多くんの今日の目的は、わたしの連絡先を手に入れることだったのだろう。目的を達成した後は、カラオケボックス内でクラスメイト全員と仲良くしていた。人間関係を円滑にするやり方を知っている非常にスマートな人間。
陽キャだ。わたしとはタイプが真逆だが、魅力的な男性。
1学期中はわたしを無視していたが、わたしが美少女になると急接近してきた恋愛脳。
坂井くんもよくわたしに話しかけてきたが、連絡先は訊かれなかった。
男として知多くんの方が上だ、と思った。
彼が歌うと、わたしの発電機は高鳴った。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド。
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わたしはついに1曲も歌わなかったが、知多くんのことを想って大いに発電できたので、誘いに乗ったのは正解だった。
彼のことをもっと知りたい。
その日帰宅して、わたしは百人級蓄電機をフルチャージしていたことを知った。
「百人級でも満杯になったのね。すごいわ、奏多!」
お母さんが驚き、喜んでいた。
夕食後、知多くんからチャットが届いた。
『今日はすごく楽しかった。今度はふたりで遊びに行かない?』
直截で積極的な男子だ。
『わたしも楽しかった。誘ってくれてありがとう。ぜひ行きたいな』と返信した。
『今度の土曜日は暇かな?』
『うん。予定はないよ』
『映画でも見にいこうよ。相生さんの好きそうな恋愛映画とか』
『いいね。行こう』
知多くんは待ち合わせ場所と時間を指定してきた。
行動に淀みがない。明らかにわたしの攻略にかかっているが、落とされてもいいと思えた。
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