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私の全身は小関の“家”のモノ。
お父さんだってそうやって、お母さんを協力させる為にも“身体”を・・・おんちんちんを使った。
当時の小関の“主”の奥様は自分が離れた方が良いと考えていたから。
だからどうしても“妹”からの支えが必要だった。
“主”の奥様を励まし、支える存在が。
どうしても言うことを聞かない“妹”を使いこなす為に、1度だけソコまで使って良いと許されているその力まで使った。
お父さんにとってはその案件こそが、自分の秘書生命を懸けるべき案件だと判断したから。
そして、お兄ちゃんも・・・。
お兄ちゃんも1度だけおちんちんを使った。
一美さんの好きな相手、その相手が少しでも一美さんの相手として近付ける存在になれる為に、その相手の妹におちんちんを使った。
“普通”以下の中華料理屋だったその男の子が、一美さんの婚約者の候補になれる希望が少しだけ出てきた時、それまでは良い情報源だったあの妹の存在はその妨げになった。
まだまだ小さな希望だったのにお兄ちゃんはその妹におちんちんを使った。
お兄ちゃんにとってその案件こそが秘書生命を懸けるべき案件だと判断した。
お兄ちゃんにとって一美さんの幸せが何よりも1番大切な案件で。
一美さんが幸せになれる希望が少しでもあるならと、その希望に秘書生命を懸けた。
秘書のアソコは普通のアソコではない。
このアソコは遣える“家”の人間の幸せの為に使うべきモノ。
結婚をする相手に使う以外で1度だけ、もう1人だけ、その相手を選ぶことが許されている。
2度目はない。
それは自分自身で厳しく禁止するよう私達は育てられてきた。
それを破った時、自分の秘書としての人生が終わると育てられてきた。
遣える“家”の人間にアソコを使ってしまった時と同じく、その時には秘書としての人生が終わる、と。
三山社長の顔が私の唇に近付いてくる。
その動きはやけにスローモーションに見える。
“ただ、キスをするだけ。”
唇と唇が付くだけ。
そしてそれを、可哀想だけど奥様に報告をするだけ。
だから、大丈夫。
だから、大丈夫。
昔から分かっていたから大丈夫。
私は一平さんとキスも出来ないと、ちゃんと分かっていた。
でも私の身体は全て小関の“家”のモノ。
だからどんなに汚れてもきっと大丈夫。
この身体は私自身の身体ではないからきっと大丈夫。
私もなりたい。
私も一平さんのことを幸せに出来る秘書になりたい。
そう強く強く思いながら、近付いてくる三山社長の顔に重ねた。
青さんの顔を・・・。
一平さんとはそんなことを考えたこともなければ妄想したこともない。
でも、青さんとは何度も何度も妄想してしまった。
青さんがあまりにも詳細を鎌田さんに話すから、私だって妄想してしまう。
良かった、青さんには男きょうだいしかいないから女のことを良くわかっていないくて。
良かった、青さんに鎌田さんという相談出来るヤリ◯ンがいて。
だから青さんの顔を重ねられる。
何度も何度も、何度も妄想したから簡単に重ねられる。
きっと嬉しい。
私は青さんとキスが出来たらきっと嬉しい。
自分に何度も何度も言い聞かせるけれど、私の胸は不快な音を響かせる。
大きく大きく、響かせる。
“やだ・・・。”
三山社長の唇が私の唇に触れる瞬間、そう思った。
そう思って・・・
そう思ったから・・・
“助けて・・・・・・・っっっっ!!!”
言葉にはならなかったけれど、強く強くそう願った。
その、瞬間・・・
誰かが私の手を引き、明るくて可愛い声を上げた。
「望じゃ~ん♪
こんな所で会えるなんてラッキー♪
丁度聞いて欲しい話があってさ、私今また美容院クビになったんだけど!!
あれ!あそこ!!すぐそこのあの美容院!!
・・・・・・て、あ・・・お取り込み中だった?
マジでごめん・・・。」
.
お父さんだってそうやって、お母さんを協力させる為にも“身体”を・・・おんちんちんを使った。
当時の小関の“主”の奥様は自分が離れた方が良いと考えていたから。
だからどうしても“妹”からの支えが必要だった。
“主”の奥様を励まし、支える存在が。
どうしても言うことを聞かない“妹”を使いこなす為に、1度だけソコまで使って良いと許されているその力まで使った。
お父さんにとってはその案件こそが、自分の秘書生命を懸けるべき案件だと判断したから。
そして、お兄ちゃんも・・・。
お兄ちゃんも1度だけおちんちんを使った。
一美さんの好きな相手、その相手が少しでも一美さんの相手として近付ける存在になれる為に、その相手の妹におちんちんを使った。
“普通”以下の中華料理屋だったその男の子が、一美さんの婚約者の候補になれる希望が少しだけ出てきた時、それまでは良い情報源だったあの妹の存在はその妨げになった。
まだまだ小さな希望だったのにお兄ちゃんはその妹におちんちんを使った。
お兄ちゃんにとってその案件こそが秘書生命を懸けるべき案件だと判断した。
お兄ちゃんにとって一美さんの幸せが何よりも1番大切な案件で。
一美さんが幸せになれる希望が少しでもあるならと、その希望に秘書生命を懸けた。
秘書のアソコは普通のアソコではない。
このアソコは遣える“家”の人間の幸せの為に使うべきモノ。
結婚をする相手に使う以外で1度だけ、もう1人だけ、その相手を選ぶことが許されている。
2度目はない。
それは自分自身で厳しく禁止するよう私達は育てられてきた。
それを破った時、自分の秘書としての人生が終わると育てられてきた。
遣える“家”の人間にアソコを使ってしまった時と同じく、その時には秘書としての人生が終わる、と。
三山社長の顔が私の唇に近付いてくる。
その動きはやけにスローモーションに見える。
“ただ、キスをするだけ。”
唇と唇が付くだけ。
そしてそれを、可哀想だけど奥様に報告をするだけ。
だから、大丈夫。
だから、大丈夫。
昔から分かっていたから大丈夫。
私は一平さんとキスも出来ないと、ちゃんと分かっていた。
でも私の身体は全て小関の“家”のモノ。
だからどんなに汚れてもきっと大丈夫。
この身体は私自身の身体ではないからきっと大丈夫。
私もなりたい。
私も一平さんのことを幸せに出来る秘書になりたい。
そう強く強く思いながら、近付いてくる三山社長の顔に重ねた。
青さんの顔を・・・。
一平さんとはそんなことを考えたこともなければ妄想したこともない。
でも、青さんとは何度も何度も妄想してしまった。
青さんがあまりにも詳細を鎌田さんに話すから、私だって妄想してしまう。
良かった、青さんには男きょうだいしかいないから女のことを良くわかっていないくて。
良かった、青さんに鎌田さんという相談出来るヤリ◯ンがいて。
だから青さんの顔を重ねられる。
何度も何度も、何度も妄想したから簡単に重ねられる。
きっと嬉しい。
私は青さんとキスが出来たらきっと嬉しい。
自分に何度も何度も言い聞かせるけれど、私の胸は不快な音を響かせる。
大きく大きく、響かせる。
“やだ・・・。”
三山社長の唇が私の唇に触れる瞬間、そう思った。
そう思って・・・
そう思ったから・・・
“助けて・・・・・・・っっっっ!!!”
言葉にはならなかったけれど、強く強くそう願った。
その、瞬間・・・
誰かが私の手を引き、明るくて可愛い声を上げた。
「望じゃ~ん♪
こんな所で会えるなんてラッキー♪
丁度聞いて欲しい話があってさ、私今また美容院クビになったんだけど!!
あれ!あそこ!!すぐそこのあの美容院!!
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マジでごめん・・・。」
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