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「俺は家系ラーメンを食いから、今日はラーメン屋。」
「それなら最初から家系ラーメンが食べたいって言えば良いじゃん。
私にわざわざ何食べたいか聞いてこないでよ。」
「・・・それ、俺が元カノ達によく言ってた台詞。
女って何食いたいか何処行きたいか自分の中で決まってるのにわざわざ聞いてきて、俺が答えると毎回微妙な反応してくるんだよ。
それで今度はこっちが聞き返すと明確な返事があってさ。
女心ってマジで理解出来なかったけど、俺でも今ちょっと分かった。」
社長キャラを保ちつつ、小さな声の青さんが会社の廊下を歩いていく。
「相手のことが好きだから、気持ち的には相手の希望を叶えてやりたいのかも。
でも自分は全然そんな気分じゃなかったという結果。
どうだ、こんな感じだろ?」
「彼氏も“普通”に作れない私にそんなこと聞いてこないでよ。」
「処女マ◯コどころか彼氏もいなかったとか、俺マジでツボだわ。
喜んでラーメン屋にも付き合ってくれそうだし。」
「え、私ラーメン屋行かないよ?
私はお魚食べに行くから青さんはラーメン屋行ってきなよ。」
「・・・・・・・・・・・分かった、俺も魚食うよ・・・、食えば良いんだろ?」
「そんな無理に合わせなくて良いのに。」
「無理に合わせてるとかじゃねーよ。
俺が望とデートしたいってことだろ・・・。」
「ラーメン屋でデート?」
「どの元カノにも却下されてたから、俺の初めてのラーメン屋デートなんだよ。
あのとんかつ屋でのデートも初めてだったし、ラーメン屋での初めてのデートも俺は望としたい。
めちゃくちゃ美味い家系ラーメンが食えるラーメン屋を教えて貰ってからは、家系ラーメンが食いたい時はもうそのラーメン屋でしか食えなくなったくらい、マジで美味いラーメン。
デートなんてマ◯コにチ◯コを挿れる為の礼儀くらいにしか思ってなかったけど、望と再会してからは望とデートしたい所が沢山ある。」
大きくて綺麗なオフィスビルのワンフロア、こんな凄い所に移転することが出来た会社の社長である青さんが、エレベーターのボタンに大きな大きな手を伸ばしていく。
「望がラーメンを食いたくなった時は、その時はそのラーメン屋でデートな?
だから今日は焼き魚か煮魚に俺が付き合う。
・・・刺身があったら俺は刺身だけどな。」
私が大好きな、青さんの大きな大きな手を眺めながら口を開いた。
「ラーメンの話をされたら、ラーメンが食べたくなってきたかも・・・。」
“あんなに沢山の彼女がいた青さんの、初めてのラーメン屋でのデートに私が付き合いたい。”
その言葉は必死に我慢をして青さんのことを見上げた。
「今日は私がラーメン屋さんに付き合います。」
·
「それなら最初から家系ラーメンが食べたいって言えば良いじゃん。
私にわざわざ何食べたいか聞いてこないでよ。」
「・・・それ、俺が元カノ達によく言ってた台詞。
女って何食いたいか何処行きたいか自分の中で決まってるのにわざわざ聞いてきて、俺が答えると毎回微妙な反応してくるんだよ。
それで今度はこっちが聞き返すと明確な返事があってさ。
女心ってマジで理解出来なかったけど、俺でも今ちょっと分かった。」
社長キャラを保ちつつ、小さな声の青さんが会社の廊下を歩いていく。
「相手のことが好きだから、気持ち的には相手の希望を叶えてやりたいのかも。
でも自分は全然そんな気分じゃなかったという結果。
どうだ、こんな感じだろ?」
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「・・・・・・・・・・・分かった、俺も魚食うよ・・・、食えば良いんだろ?」
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「無理に合わせてるとかじゃねーよ。
俺が望とデートしたいってことだろ・・・。」
「ラーメン屋でデート?」
「どの元カノにも却下されてたから、俺の初めてのラーメン屋デートなんだよ。
あのとんかつ屋でのデートも初めてだったし、ラーメン屋での初めてのデートも俺は望としたい。
めちゃくちゃ美味い家系ラーメンが食えるラーメン屋を教えて貰ってからは、家系ラーメンが食いたい時はもうそのラーメン屋でしか食えなくなったくらい、マジで美味いラーメン。
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