【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha

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私の言葉に2人が頷いた姿を眺め、必死に笑いながらまた口を開く。



「そう思わせてくるのが凄くムカつく。」



昨日、あのまま青さんのことを嫌いになれれば良かったのに。



”青さんなんて大嫌い”と何度も思いながら朝を迎えたのに、”今日顔ブスじゃね?"と意地悪な顔で言われたらめちゃくちゃムカついて。



”昨日青さんが私からの”愛してる"を受け取ってくれなかったから泣いたんだよ!!"
そう本当のことを叫んでしまった。



それには青さんが爆笑して。



”俺が受け取ってても絶対泣いてただろ!!"
と、その通りなことを言われた。



私はやっぱり、青さんにしか渡せない”愛してる"を渡して欲しいとも思ってしまう。



そんな普通ではない愛を私に渡そうと本気で行動してくれる人だと私は知っているから、私は青さんのことがこんなに好きで・・・。



こんなに、大好きで・・・。



だから、こんなに傷付いてもいて・・・。



私は”ダメ秘書"だから"普通"の女の子の部分もたぶん残ってしまっていて。



私はどうしても思ってしまう。



”青さんに私の愛を受け取って欲しい"と、どうしてもこの気持ちも溢れ出てしまう。



だから、苦しい・・・。



だから悲しい・・・。



だから、虚しい・・・。



私がこの見た目のままで”普通"の女の子だったとしたら、青さんからは見向きもされない女だったと分かってしまうことも、こんなにも私のことを苦しめる。



頑張らなくてはいけないのに・・・。



私は頑張って歩き続けなくてはいけないのに・・・。



私にも頑張りたいと思える理由が沢山あるはずなのに・・・。



私の愛を青さんが受け取ってくれなかったという事実がこんなにも苦しい。



青さんから私の愛を”くだらない"と言われたことがこんなにも悲しい。



”どうしよう、虚しい・・・。"



”どうしよう、泣きそう・・・。"



”どうしよう、私・・・"



”私、歩けないかも・・・。"



”もう、歩けないかも・・・。"



”受け取ってくれないことは分かってた・・・。
でも、私の愛を”くだらない"って・・・。
青さん、私の愛を”くだらない"って言ってた・・・。
必死に渡そうとしたのに・・・。
清掃員の加藤望としてではなく、秘書の加藤望として必死に・・・必死に、渡そうとしていたのに・・・。"



「このままずっと社長の所にいれば良いんじゃない?」



佐藤君がそんな提案を私にしてくる・・・。



「小関一平さんの所に戻らずに、色んな言い訳を並べて社長のオ◯ニーに付き合い続けるのもアリだと俺は思っちゃうな。」



「でも佐藤先輩、青さんだったら増田財閥の体制を本当にぶっ壊せますよね。
増田元気がもっと力を持つ前だとしても、俺は青さんならぶっ壊せると思ってますけど。
そしたら小関一平さんだって普通の女になった加藤さんのことを放ってはおかないですよね。」



「うん、だからさ・・・」



佐藤君が言葉を切った後、ボイスレコーダーのスイッチを切った。



そして、言った。



「青さんが増田財閥の体制をぶっ壊そうとしているのを、俺らが裏で阻止し続ければ良いよね。
そしたら加藤さんは青さんの弱みを握り続ける為にずっと青さんと一緒にいられる。」



そう、言った・・・。
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