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軽い気持ちで残ったけれど、目の前に置かれた晃孝堂のお饅頭を私だけが1人でパクパクと食べていく。
お昼ご飯もまだ食べていなかったから次々と食べていってしまう。
「大月部長、大月ホテルにしか置いていない晃孝堂の饅頭をわざわざ持ってきてくださっということは、お約束はございませんでしたが僕に何かご用でしたか?」
「いえ、そういうわけでは。
この近くで用がありまして、例の旅館の事業譲渡の進捗のご報告をと思い立ちまして。
突然伺いまして申し訳ございません。
それもお昼時に・・・。」
金色の髪の毛、水色のビー玉みたいな目をしている外国人にしか見えない大月旦が、ニコニコとした顔で私のことを見る。
「亀さんから写真も見せて貰いお話も聞いたことがありましたが、本当に普通の可愛い女の子ですね。
・・・いや、申し訳ございません、女性ですね。」
「私の写真も見て話も聞いてたんだ?」
「すみません、大月部長。
この子に今日から敬語をキチッと教えますので。」
「全然大丈夫ですよ。
お昼休み中ですしね、こんな時間に来てこっちこそごめんね?
お饅頭美味しい?」
「うん、美味しいよ。
皇子は食べないの?」
「大月部長、本当にすみません!!!
この子、こういう子なんですよ!!!!
増田の分家の昔ながらの秘書とも違う、最近の秘書達とも違う、新種みたいな増田財閥の分家の秘書でして!!!!」
「全然大丈夫ですよ。
それにキミ、小関一美さんの所の子だしね。
校舎は男女で分かれていたけど小関一美さんは僕の1学年下の後輩だから知っているよ。
実は僕、昔キミのことを1度見掛けたことがあるんだよね。」
「私も皇子のことを見たことがあるよ、高校の文化祭で。
一美さんの婚約者っていう噂が出ちゃってたし、一美さんから男子校の方の入場券を3枚貰って"友達”にも協力して貰って皇子を見に行っちゃった。
あの入場券、普通のルートじゃ3枚も貰えないけど流石うちのお嬢様だったよ。」
「うん、僕もそう、その時。
キミもキミの友達もよく目立っていたからね、すぐに気付いたよ。」
「私の"友達”、マナリーとソっちゃんと一緒に行ったんだぁ。」
隣に座る青さんのことを見ると、青さんは"社長”の顔で"早く帰れよ”と絶対に心の中で言っている。
「大月部長、例の旅館の件でしたら僕の方でもこまめに進捗の確認をしておりますのでご安心ください。
わざわざお越しいただき本当にありがとうございました。」
"ほら、やっぱりそう思ってる。”
終わらせようとしている青さんにはお饅頭を食べながら苦笑いをし、大月旦にもお饅頭を1つ差し出した。
「皇子も食べる?」
「ありがとう。」
大月旦はニコニコとした顔でお饅頭を受け取り、お饅頭をお上品に食べ始めた。
私はその姿を眺め続ける。
青さんも一応食べ終わるのを黙って待っていて、でも絶対に心の中で"早く食えよ!!そんなの一口で食えよ!!!”と言っている。
だから・・・
「お茶も飲んでね。
結構ちゃんとした所のお茶らしいから皇子様でも結構美味しく飲めると思うよ?」
お茶も飲むように言うと、明らかに隣に座る青さんから不機嫌な空気を感じた。
お昼ご飯もまだ食べていなかったから次々と食べていってしまう。
「大月部長、大月ホテルにしか置いていない晃孝堂の饅頭をわざわざ持ってきてくださっということは、お約束はございませんでしたが僕に何かご用でしたか?」
「いえ、そういうわけでは。
この近くで用がありまして、例の旅館の事業譲渡の進捗のご報告をと思い立ちまして。
突然伺いまして申し訳ございません。
それもお昼時に・・・。」
金色の髪の毛、水色のビー玉みたいな目をしている外国人にしか見えない大月旦が、ニコニコとした顔で私のことを見る。
「亀さんから写真も見せて貰いお話も聞いたことがありましたが、本当に普通の可愛い女の子ですね。
・・・いや、申し訳ございません、女性ですね。」
「私の写真も見て話も聞いてたんだ?」
「すみません、大月部長。
この子に今日から敬語をキチッと教えますので。」
「全然大丈夫ですよ。
お昼休み中ですしね、こんな時間に来てこっちこそごめんね?
お饅頭美味しい?」
「うん、美味しいよ。
皇子は食べないの?」
「大月部長、本当にすみません!!!
この子、こういう子なんですよ!!!!
増田の分家の昔ながらの秘書とも違う、最近の秘書達とも違う、新種みたいな増田財閥の分家の秘書でして!!!!」
「全然大丈夫ですよ。
それにキミ、小関一美さんの所の子だしね。
校舎は男女で分かれていたけど小関一美さんは僕の1学年下の後輩だから知っているよ。
実は僕、昔キミのことを1度見掛けたことがあるんだよね。」
「私も皇子のことを見たことがあるよ、高校の文化祭で。
一美さんの婚約者っていう噂が出ちゃってたし、一美さんから男子校の方の入場券を3枚貰って"友達”にも協力して貰って皇子を見に行っちゃった。
あの入場券、普通のルートじゃ3枚も貰えないけど流石うちのお嬢様だったよ。」
「うん、僕もそう、その時。
キミもキミの友達もよく目立っていたからね、すぐに気付いたよ。」
「私の"友達”、マナリーとソっちゃんと一緒に行ったんだぁ。」
隣に座る青さんのことを見ると、青さんは"社長”の顔で"早く帰れよ”と絶対に心の中で言っている。
「大月部長、例の旅館の件でしたら僕の方でもこまめに進捗の確認をしておりますのでご安心ください。
わざわざお越しいただき本当にありがとうございました。」
"ほら、やっぱりそう思ってる。”
終わらせようとしている青さんにはお饅頭を食べながら苦笑いをし、大月旦にもお饅頭を1つ差し出した。
「皇子も食べる?」
「ありがとう。」
大月旦はニコニコとした顔でお饅頭を受け取り、お饅頭をお上品に食べ始めた。
私はその姿を眺め続ける。
青さんも一応食べ終わるのを黙って待っていて、でも絶対に心の中で"早く食えよ!!そんなの一口で食えよ!!!”と言っている。
だから・・・
「お茶も飲んでね。
結構ちゃんとした所のお茶らしいから皇子様でも結構美味しく飲めると思うよ?」
お茶も飲むように言うと、明らかに隣に座る青さんから不機嫌な空気を感じた。
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