【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました！

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金曜日　夕方



「庄司さんっ♪」



会議室から出てきた庄司さんのことを捕まえると、結構険しい顔をしていた庄司さんの顔が一瞬で元の顔に戻った。



庄司さんのスケジュールでは"面談“となっていて、1時間の間に部下数人と面談をしていた庄司さんが私のことを見下ろし微笑んできた。



「今日の"庄司さんのお疲れ様会“、私行けないんだぁ。
日曜日に青さんの所にいるネコちゃん達がいなくなっちゃうからね、今日もすぐに帰りたいなって思って。」



私が飲み会に行くことを青さんは認めてくれない感じだけど、私の口からはそう言った。



「俺は“お疲れ"じゃないから大丈夫だよ。」



「疲れてないんだ？
でも庄司さんのことを働かせすぎじゃない？
今さっきなんて結構険しい顔してたよ？」



そう言ってから、すぐ近くにあった自動販売機でオロナミンCを買ってあげた。



「ありがとう。
加藤さんは何を飲みたい？」



「ミルクティ～♪」



「・・・・・・・はい。」



「ありがとう♪」



甘いミルクティーを一口飲んでから、私の“友達"であるソっちゃんの姿を思い浮かべる。



庄司さんの心を私が割ることが出来るか分からないけれど、庄司さんの心を少しでも突っつくことが出来れば・・・。



そう思いながら、ミルクティーをよく飲んでいるソっちゃんの姿を思い浮かべる。



"ソっちゃん、私に力を貸して・・・。"



甘いミルクティーをもう一口だけ飲んでから、私はソっちゃんの笑顔で庄司さんのことを見上げた。



「女の子、あんまり得意じゃない感じ？」



たった数日だけど庄司さんのことを観察した私が、そう言った。