【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha

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数日後



「うちの父親の病院、行ってみる?」



私のことを心配した青さんが勝手にマナリーに連絡をし、マナリー経由でソっちゃんに話が行き、青さんの会社の近くのカフェで定時後にソっちゃんと会うこととなった。



ソっちゃんからは”黒いネコに会いにおいで“とも言われたけれど、私はそれを断った。



だって、会えない。



私はもう、会ったらいけない。



”あの子達“にはもう新しいパパもママもいて、新しい家族がいる。



「望。」



ソっちゃんからの言葉に何も答えなかった私に、ソっちゃんは優しい優しい声で私のことを呼んだ。



「うん。」



「最近眠れてる?」



「うん。」



「ご飯は食べられてる?」



「うん。」



「本当に?
少し痩せたよね?」



「そうかな。」



そう答えた後にソっちゃんのことを眺めた。



「ソっちゃんは髪の毛をもっと短くしたんだ?」



私の言葉にソっちゃんは普通に笑いながら片手で自分の髪の毛に触れた。



「どう?」



「似合ってるよ。」



”凄く格好良く見える。“



髪型だけではなく今日は服装まで格好良いソっちゃんに対して、その言葉は必死に我慢した。



それくらいは出来るのだと、自分に安心もしながら。



「うちの残念な兄が原因で、今は経理部の砂川(さがわ)課長っていう人の家でルームシェアさせて貰ってるんだ。」



私のことをジッと見ているようにも見えるソっちゃんに、私は笑顔を作りながら頷いた。



「増田生命の財務部にいた人だよね。
お父さんの方の”家“が地主の人。」



一美さんの婚約者候補として本当に一瞬だけ挙がった人なので私も知っている。



そして昔、ソっちゃんから聞いていたので私は元々知っていた。



ソっちゃんから名前が出てきたことはないけれど、加藤の”家“の調査報告書を見た時、ソっちゃんが話していた人はこの人だろうなと思った。



だから、鎌田さんの時と同じように私が大騒ぎをして大反対した。
昔、砂川さんはソっちゃんのことを凄く傷付けた人だから。



そんな人とソっちゃんは今ルームシェアをしているらしい。



それには聞きたいことも沢山あるような気がしたけれど、今日の私は頭が全然動かなくて。



いつもよりも全然、動いてくれなくて・・・



「望は青さんと一緒に暮らしてどんな感じ?」



ミルクティーを一口飲んだソっちゃんが私にそう聞いてきたから・・・



「エッチしまくってた。」



過去形で話した後・・・



「”元気が出ない“って言い訳をして、最近もまたエッチしまくって貰ってる。」



その事実をこの口から出し、またどうしようもなく胸がザワザワと動き出した。



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