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数日後
「今日お休み多いですね?」
リクルートスーツのジャケットを脱ぎながら聞くと、女の先輩が総務部を見渡してから教えてくれた。
「お盆で夏休み取ってる人が多いからね。
国光さんは8月入社だから今年は夏休み取れないけど、来年は取れるからね。」
「来年ですか・・・。」
元気さんとのことがあるけれど退職したいとかは考えていない。
でも来年も元気さんとここで会うのかと思うと・・・
「元気さん、来年は総務部じゃないんじゃないですか?」
あれから“普通”に会話はしている元気さんに話し掛けると、元気さんは漫画を見下ろしたまま口を開いた。
「え~、次どこだろー。」
「元気君、取締役とかじゃない?」
先輩が面白そうに笑いながら元気さんに言った。
それに元気さんは吹き出しながら爆笑している。
「何もしてないのにそうなったらラッキー!!
役員報酬いくら貰えるかな!?」
元気さんが爆笑しながらそう言っているので私は言ってみた。
「部長じゃないですか?」
私がそう言うと元気さんや先輩、他の人達まで私の方を見てきた。
それには慌てながらキョロキョロとしてしまう。
「俺、総務部の部長?
いや、総務部ではないんだっけ?」
「分かりませんけど、そうなんじゃないですか?」
「マジか・・・なんの部長だろう。
俺部長とかやりたくないんだけど。
国光ちゃんは天気予報より天気予報だからな~。」
明るい茶色い髪の毛に真っ白な肌の元気さんがそう言って笑うと、他のみんなも笑った。
小関部長もいなくて今日は和やかな雰囲気だった。
「今日お休み多いですね?」
リクルートスーツのジャケットを脱ぎながら聞くと、女の先輩が総務部を見渡してから教えてくれた。
「お盆で夏休み取ってる人が多いからね。
国光さんは8月入社だから今年は夏休み取れないけど、来年は取れるからね。」
「来年ですか・・・。」
元気さんとのことがあるけれど退職したいとかは考えていない。
でも来年も元気さんとここで会うのかと思うと・・・
「元気さん、来年は総務部じゃないんじゃないですか?」
あれから“普通”に会話はしている元気さんに話し掛けると、元気さんは漫画を見下ろしたまま口を開いた。
「え~、次どこだろー。」
「元気君、取締役とかじゃない?」
先輩が面白そうに笑いながら元気さんに言った。
それに元気さんは吹き出しながら爆笑している。
「何もしてないのにそうなったらラッキー!!
役員報酬いくら貰えるかな!?」
元気さんが爆笑しながらそう言っているので私は言ってみた。
「部長じゃないですか?」
私がそう言うと元気さんや先輩、他の人達まで私の方を見てきた。
それには慌てながらキョロキョロとしてしまう。
「俺、総務部の部長?
いや、総務部ではないんだっけ?」
「分かりませんけど、そうなんじゃないですか?」
「マジか・・・なんの部長だろう。
俺部長とかやりたくないんだけど。
国光ちゃんは天気予報より天気予報だからな~。」
明るい茶色い髪の毛に真っ白な肌の元気さんがそう言って笑うと、他のみんなも笑った。
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