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「元気君も相手を選ばないとね、こんなに真面目そうな小動物みたいに可愛い女の子とかダメだよね。」
「しかも国光さんの娘さんって考えると流石に許せなくなってきちゃう。」
「分かる~!国光さんって本当に良い人だったからその娘さんをって考えると辛い!
しかもこんなに可愛い女の子だしね!」
先輩達が盛り上ってしまい私は慌てながら色々と言ったけれど、私の言葉は先輩達の声にかき消されてしまう。
「元気君、8月に入ってから毎日急いで帰ってるのって好きな女の子に会いに行ってるからなんでしょ?」
「そうらしいね、でも上手くいってないみたいだけどね。」
「それはそうでしょ~。
いくら楽しくてノリが良くても、親の脛かじって放浪の旅に行ってたり今もお給料貰えるとかさ~。」
「お金持ちの家に生まれたら人生勝ち組だよね!!」
先輩達のその言葉には無意識に口が動いた。
「元気さんはお金持ちの家の人じゃありませんよ。」
私の発言に先輩達が不思議そうな顔で見てきた。
「元気さんは“ゆきのうえ商店街”の増田一家の次男ですよ。」
「ゆきのうえ商店街?
元気君って本家に養子で入ったとか?」
「そういうのは知りませんけど、元気さんはお金持ちの家の人じゃないとは本人から聞いています。
服も買うお金もなくてボロボロのお下がりを着ていたらしいです。」
この言葉には先輩達がお互いに顔を見合わせた。
そして「明るく見えるけど大変な家だったのかな?」と言い合っていた。
「しかも国光さんの娘さんって考えると流石に許せなくなってきちゃう。」
「分かる~!国光さんって本当に良い人だったからその娘さんをって考えると辛い!
しかもこんなに可愛い女の子だしね!」
先輩達が盛り上ってしまい私は慌てながら色々と言ったけれど、私の言葉は先輩達の声にかき消されてしまう。
「元気君、8月に入ってから毎日急いで帰ってるのって好きな女の子に会いに行ってるからなんでしょ?」
「そうらしいね、でも上手くいってないみたいだけどね。」
「それはそうでしょ~。
いくら楽しくてノリが良くても、親の脛かじって放浪の旅に行ってたり今もお給料貰えるとかさ~。」
「お金持ちの家に生まれたら人生勝ち組だよね!!」
先輩達のその言葉には無意識に口が動いた。
「元気さんはお金持ちの家の人じゃありませんよ。」
私の発言に先輩達が不思議そうな顔で見てきた。
「元気さんは“ゆきのうえ商店街”の増田一家の次男ですよ。」
「ゆきのうえ商店街?
元気君って本家に養子で入ったとか?」
「そういうのは知りませんけど、元気さんはお金持ちの家の人じゃないとは本人から聞いています。
服も買うお金もなくてボロボロのお下がりを着ていたらしいです。」
この言葉には先輩達がお互いに顔を見合わせた。
そして「明るく見えるけど大変な家だったのかな?」と言い合っていた。
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