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私の言葉に元気さんはゆっくりと、ゆっくり過ぎるくらいにゆっくりと振り返った。



「よかった、また会えた。」



元気さんは笑っていたけれど、その顔は凄く疲れた顔をしている。



「凄く疲れてますね?」



「やっぱり分かる?
マジで疲れてる、ヤバい、マジでヤバい。
ほら、俺って末っ子だし。」



「どんな理由ですか?」



笑いながら聞くと、元気さんは拝殿の階段を下り私の前に立った。
それから私の顔をマジマジと見下ろしてくる。



「父さんも母さんも兄ちゃんも最強って感じの人達だしさ。
“ゆきのうえ商店街”のみんなも強~!!って感じで。
そのみんなから世話して貰ってたような奴だから、今はマジでしんどいんですけど!!」



「そんなにしんどいのに自分のお願いはしなかったんですか?」



私が聞くと元気さんは少しだけ無言になり、それから爆笑しながら頷いた。



「今日も兄ちゃんと同僚のことについてのお願いをした!
生まれてから2回目の苦境だけど、家族や幼馴染み達や神様の助けじゃなくて自分の力で乗り越えたいからさ!!」



疲れた顔をしながらも力強くそう言う元気さんに、私は声を出した。



「上手くいきますよ。」
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