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境内に入る前から拝殿の前に人がいるのが分かった。
私の足が勝手にその人の方へと向かっていく感覚で、その人が去年も会った男の人なのだと強く分かる。



ティーシャツにハーフパンツ、サンダルを履いている男の人、元気さん。
すぐ隣には今年もキャリーケースを置いている。



元気さんが身動きせずに両手を合わせ続ける後ろ姿を見て、私は声を出した。



「また5円玉を無駄にしたんですか?」
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