【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

Bu-cha

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この世界は、厳しくて・・・。
私みたいな女には、厳しい世界で・・・。
人と接するのが苦手な私には、とても厳しい世界で・・・。



苦しくて、苦しくて、どんどんご飯が食べられなくなった。
そしたら、どんどん痩せてしまった。



そして、変わらないアフロのような髪型。



鏡の中に映る自分の姿。
そして、社宅の男の子から会うたびに酷いことを言われた。



そしたら、急に・・・目が見えなくなった。



私は、見ることを拒絶した。
自分の姿も、この世界も。
何も見たくないと、拒絶をした。



そんな時に現れたのが、小太郎君だった。



他の男の子達と同じようなことを言ったのに、心に重なったのは・・・温かい、大きな大きな笑いだった。



私には、分かる・・・。



私には、分かる・・・。



目が見えなくなってから数日経ち、ある日急に分かるようになった。



何が分かるのかと聞かれたら上手く説明は出来ない。



でも、分かる。



その人が発した言葉に、その人の感情がのるから。
言葉には、重みがあるのだと知った。
その重みが、私の心に重なる。
そうすると、その言葉の感情の重みが、私の心と重なる。



そして、重みのない言葉・・・。
感情と真逆の言葉を発すると、私の耳が痛くなった。
本当に痛いわけではないけど、痛いような感覚になった。



最初はなんでこんなことが分かるようになったのか、怖かった。
お母さんにも言えないくらい、怖かった。



誰かが発する言葉は、私をもっと傷付け・・・この世界をもっと怖くさせる感情ばかりだったから。



でも、小太郎君と出会った瞬間に分かった。



小太郎君の言葉に、不器用な小太郎君の言葉に・・・その中に大きな優しさがあるのだと分かるために。



私にこのよく分からないモノが身に付いたのだと分かった。



目の代わりに、目の代わりに・・・。



私は、分かる・・・。



見えなくても、分かる・・・。



分かってしまう。



分かってしまう。
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