【完】花火の音が終わるまで抱き締めて(カットページのラブシーンも掲載済2023.4.23、詳細ページは内容欄に記載)

Bu-cha

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「お兄さんと少し話せるかな?」



大塚先生が来てくれたけど、私は玄関から出て廊下で首を横に振って笑った。



「この状況への適応障害でもあるので、これ以上負担は掛けない方が良さそうです。」



「分かったわ・・・。
これ、月曜日に渡そうと思っていたもの。
お母さん、障害者手帳は持っているの?」



「お父さんが言ったら、お母さんが嫌がってしまって申請していません。」



「でも、元木さんならきっと大丈夫。」



「私は説得とか得意じゃないからな~・・・。」



「お母さんに助けてもらうの、元木さんが。
これから1人で頑張らないといけない元木さんのために、お母さんに助けてもらうの。
この手帳を持っていると多くの支援が受けられる。」



大塚先生がそう言って、印刷された多くの資料・・・。
そこにマーカーや付箋で色々とメモを書いてくれている。



「手続き、先生も一緒に行くから。」



それには笑い、首を横に振った。



「ここまでやってもらったのでもう大丈夫です!!
先生、ありがとう!!」



そう言った私に大塚先生が驚きながらも笑った。



「良い葉っぱが育ってるわね。」



「葉っぱ?」



「みんな心に種を持って生まれてくるの。
その種から葉っぱを伸ばし育てていくと先生は思ってる。
元木さんは良い葉っぱが育ってる。」



そんなことを言われ、私は胸の間に手をのせてみた。



そしたら・・・



鳴っていた・・・。




「どんなに大好きな家族でも、私には私の花火の音が鳴っているから。」




自分の花火の音を確認しながら大塚先生に笑いかける。




「しっかりする。今は、しっかりする。
葛西先生が教えてくれたから。」
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