上 下
236 / 262
13

13-14

しおりを挟む
「今でも、全て1つだけよ。」



「今でも・・・?」



「智は今でも、心のどこかでは諦めているの。
誰かと・・・私と、一緒にいることを。
今でも、心のどこかでは諦めているのよ。」




お父さんが、声を上げて泣いた・・・。




「今さら泣いても、後悔しても、遅いわよ。」



「そうだろうな・・・」



「でも、教えなさいよ。」




お兄さんが私を見詰める。




「まだ、この人に・・・智に話していないことがあるでしょ?」



「・・・何故そう思う?」



「なんとなくよ。」




即答した私にお兄さんが驚いた後、笑った。




そして、立ち上がった。




「別室で話そう、2人で。」




立ち上がったお兄さんを、見上げる。





「座りなさい。」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

東と林

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

月が導く異世界道中

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:58,326pt お気に入り:53,913

転生幼女はお詫びチートで異世界ごーいんぐまいうぇい

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:8,161pt お気に入り:23,938

瞬くたびに

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:22

突然の契約結婚は……楽、でした。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:85,668pt お気に入り:2,494

処理中です...