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キミヨが大きく笑いながらそう答えると、私の隣の席に座っていた女性2人組のお客様が身を乗り出してきた。
「キミヨさんのそういう話、初めて聞きました!」
「うちらにも聞かせてください!
うちら2人とも、この前プロポーズされて!
妊娠しても出産してもうちらは仕事辞めなくないよねって話してたところなんです!」
真剣な顔でキミヨのことを見ていて、それにキミヨは困った顔で笑った。
「何の参考にもならいよ!!
だって話し合いはいつも平行線のままで、私が勝手に夜中もお店に立ってるんだもん!!
流石に毎日じゃないし、サトシも怒りながらだけど私のシフトも見てくれて、なるべくその日は夜に入らないように調整してくれてるけど!!
最低な妻で母親だなって思うけど、自分の店だからね、ここ。
この店も私の子どもみたいなものだから。」
「旦那さんから“離婚だ!”とか言われないんですか?」
「今のところ言われてないけど、いつか言われる日が来るのかなとは考えちゃう。
いつか子どもからも、“ずっと寂しかった”って言われる日が来るのかなとも思っちゃう。
夫にどんなに感謝の気持ちを伝えたり、子どもに大好きって伝えても、そんな言葉よりも“もっと妻として”とか“もっと母親として”が出来てない時点で、既に自分ダメだなってよく考えるよ。」
キミヨから聞く初めての話に、気持ちに、私は驚くしかなかった。
「“結婚する前にちゃんと決めてないから”とか“妊娠する前にちゃんと決めてないから”とか、絶対に思われるし言われるだろうから言ったことなかった!!」
「私が独身だったら言ってたかも!」
「うん、今だったら多少は分かってくれるかなと思って言ってみた!!
内容は違うだろうけど、どこの夫婦だって結婚前や妊娠前に決めてないことだらけだもん、絶対!!
その時々で状況も事情も変わっていくから事前に決めてても思い通りにならないことだって多いし!!
結局、その都度話し合って、平行線だとしてもお互いの気持ちは知って、臨機応変に対応していくしかないんだと思うよ。」
キミヨが力強く話すことに、女性2人は真剣な顔で何度も頷いていた。
その2人の様子にも自然と笑いながら私は言った。
「宝田から聞いたけど、“理解出来ないことも納得出来ないことも、キミヨのことが好きだから旦那として一緒に乗り越えていきたい”って言ってたらしいよ?」
「キミヨさんのそういう話、初めて聞きました!」
「うちらにも聞かせてください!
うちら2人とも、この前プロポーズされて!
妊娠しても出産してもうちらは仕事辞めなくないよねって話してたところなんです!」
真剣な顔でキミヨのことを見ていて、それにキミヨは困った顔で笑った。
「何の参考にもならいよ!!
だって話し合いはいつも平行線のままで、私が勝手に夜中もお店に立ってるんだもん!!
流石に毎日じゃないし、サトシも怒りながらだけど私のシフトも見てくれて、なるべくその日は夜に入らないように調整してくれてるけど!!
最低な妻で母親だなって思うけど、自分の店だからね、ここ。
この店も私の子どもみたいなものだから。」
「旦那さんから“離婚だ!”とか言われないんですか?」
「今のところ言われてないけど、いつか言われる日が来るのかなとは考えちゃう。
いつか子どもからも、“ずっと寂しかった”って言われる日が来るのかなとも思っちゃう。
夫にどんなに感謝の気持ちを伝えたり、子どもに大好きって伝えても、そんな言葉よりも“もっと妻として”とか“もっと母親として”が出来てない時点で、既に自分ダメだなってよく考えるよ。」
キミヨから聞く初めての話に、気持ちに、私は驚くしかなかった。
「“結婚する前にちゃんと決めてないから”とか“妊娠する前にちゃんと決めてないから”とか、絶対に思われるし言われるだろうから言ったことなかった!!」
「私が独身だったら言ってたかも!」
「うん、今だったら多少は分かってくれるかなと思って言ってみた!!
内容は違うだろうけど、どこの夫婦だって結婚前や妊娠前に決めてないことだらけだもん、絶対!!
その時々で状況も事情も変わっていくから事前に決めてても思い通りにならないことだって多いし!!
結局、その都度話し合って、平行線だとしてもお互いの気持ちは知って、臨機応変に対応していくしかないんだと思うよ。」
キミヨが力強く話すことに、女性2人は真剣な顔で何度も頷いていた。
その2人の様子にも自然と笑いながら私は言った。
「宝田から聞いたけど、“理解出来ないことも納得出来ないことも、キミヨのことが好きだから旦那として一緒に乗り越えていきたい”って言ってたらしいよ?」
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