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暗くなった空の下、“ゆきのうえ商店街”のアーチをくぐってから見えた道標を見て、私は自然と笑顔になる。



今日も道標はカーテンを閉めることもなく光り輝いていて、その輝きを見て少しだけ泣きそうにもなる。



「じゃあ、今日はお疲れ様。」



宝田を見ながら言うと、宝田は普通に笑いながら私の右手を握ってきた。



「少し長峰のお父さんに会ってもいい?」



「勿論いいけど、仕事の相談?」



私のお父さんにもよく仕事の相談をしている宝田。
宝田だけではなく色んな人が色んな相談をしている。



私の質問には何も答えず、宝田は私の右手を引いて私の実家へと入っていった。
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