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夏休み前、最後の別れ話にも応じてくれず・・・。
店に来るのはやめて貰うようお願いをし、もし来たらその場で別れようと話した。




少し、スッキリとした気分だった・・・。




あの子の今の姿を想像してしまうのは、あまりに苦しかった・・・。





レストランのキッチン台の前・・・





ある1点だけを見て、あの子を思い出す・・・。





俺には、あの子がいる・・・。






小学生のあの子が・・・。






俺の中に、今もちゃんといてくれる・・・。






それで、いい。






もう、それでいい・・・。






寂しくても、いいから・・・。






料理をしよう。






小学生のあの子が喜ぶ料理を・・・。






小学生のあの子の脳が震えて喜ぶ、そんな料理を・・・。





そう、考えていたのに・・・。










「おはようございます!!」







キッチンの入口から、気持ち良いくらいよく通る挨拶が聞こえた・・・。






振り返ると、いた・・・。






あの子が、いた・・・。
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