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クリスマス
「美味しそう・・・」
土曜日だったけど、オーナーからの計らいでレストランは休ませてくれた。
莉央とのことは言ってないけど・・・あの人のことなので何かしらは気付いているのかなと思っている。
ダイニングテーブルの上にのせた、レストランでも出したことのない・・・
莉央だけのための料理を並べた。
「去年は、レストラン手伝ってたの?」
「当日にオーナーから慌てて連絡があって、人数はいたけど回し切れなかったらしくて。
本当に、手伝い程度だから少し作っただけ!」
「今年、休んでくれてありがとう・・・。」
「オーナーから、俺へのクリスマスプレゼントと誕生日プレゼントらしい!」
「誕生日・・・プレゼント・・・?」
ダイニングテーブルの向かいから、莉央が不思議そうな顔で見てくる。
その感じで、やっと気付いた・・・。
「そういえば、俺・・・クリスマスの日が誕生日なんだよ!!」
「そういえばって、どういうこと!?」
「忘れてた!!
お父さんが死んでからは、樹里へのクリスマスパーティーだったし・・・
高校からはバイトだったのと、社会人になってからも・・・あの・・・うん。」
言葉を慌てて切り、莉央を見たけど・・・
莉央は明らかに拗ねた顔をしていて・・・。
「彼女とは・・・?」
「俺の誕生日っていうよりは・・・クリスマスパーティーでしたね・・・。
クリスマスの日に生まれた人の宿命なので・・・。」
「美味しそう・・・」
土曜日だったけど、オーナーからの計らいでレストランは休ませてくれた。
莉央とのことは言ってないけど・・・あの人のことなので何かしらは気付いているのかなと思っている。
ダイニングテーブルの上にのせた、レストランでも出したことのない・・・
莉央だけのための料理を並べた。
「去年は、レストラン手伝ってたの?」
「当日にオーナーから慌てて連絡があって、人数はいたけど回し切れなかったらしくて。
本当に、手伝い程度だから少し作っただけ!」
「今年、休んでくれてありがとう・・・。」
「オーナーから、俺へのクリスマスプレゼントと誕生日プレゼントらしい!」
「誕生日・・・プレゼント・・・?」
ダイニングテーブルの向かいから、莉央が不思議そうな顔で見てくる。
その感じで、やっと気付いた・・・。
「そういえば、俺・・・クリスマスの日が誕生日なんだよ!!」
「そういえばって、どういうこと!?」
「忘れてた!!
お父さんが死んでからは、樹里へのクリスマスパーティーだったし・・・
高校からはバイトだったのと、社会人になってからも・・・あの・・・うん。」
言葉を慌てて切り、莉央を見たけど・・・
莉央は明らかに拗ねた顔をしていて・・・。
「彼女とは・・・?」
「俺の誕生日っていうよりは・・・クリスマスパーティーでしたね・・・。
クリスマスの日に生まれた人の宿命なので・・・。」
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