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「俺だけじゃなくて他の男にとってもお前は男に見えるんだろうな。
そうだ!同性愛者の男、俺も一緒に探してやるから。」
「そっか・・・それなら私のことを男として大切にエッチしてくれるね。」
私の心と身体は佐伯さんが大切に仕舞ってくれている。
だから大丈夫・・・。
きっと、大丈夫・・・。
私のことを“人”として好きでいてくれて、私のことを“人”として大切にエッチしてくれるのなら、私はきっと大丈夫・・・。
そう何度も自分に言い聞かせた。
何度も何度も何度も自分に言い聞かせていた時・・・
「純愛ちゃんは女の子だよ。」
低くて落ち着いた男の人の声がした。
その声に恐る恐る自動販売機の向こう側を見た。
そしたら、いた。
砂川さんがいた。
私のことを真っ直ぐと見て、怖いくらい真剣な顔をしている砂川さんがいた。
増田ホールディングスの休憩スペースにある自動販売機から身体を出しながら、私は泣きそうになる。
初めて砂川さんと出会った時のことを思い出してしまったから。
砂川さんとの日々は私にとって楽しくて幸せな時間だったけれど、砂川さんから“忘れて欲しい”と言われた今では思い出したくない思い出になってしまっている。
なのに砂川さんが私のことを“女の子”だと言ってくるから。
この場所でこのタイミングで、私のことを“純愛ちゃん”と呼びながらそんなことを言ってくるから。
また思い出してしまう。
昔も今も私のことを“女の子”として扱ってくれる男の人は砂川さんしかいないということを。
そして一瞬だけ佐伯さんの姿も思い浮かんだからか・・・
私の胸も身体も温かくなってしまった。
これは砂川さんが温かくしてくれたわけではない。
絶対にそうではない。
佐伯さんが私の命も身体も大切に仕舞ってくれているから温かくなっているのだと自分に言い聞かせる。
「砂川さん!お疲れ様です!!
これはセクハラじゃないっすからね!?
どちらかというと俺がこいつからセクハラを受けてます!!
俺とセックスがしたいとか無理難題をふっかけてくるんっすけど!!」
「うん、途中から聞こえてたよ。
田代君の声が大きいからね。
経理部に俺だけが残ってたから良かったけど、こんな話を他の人に聞かれたら園江さんが可哀想だから止めてあげなね。」
「いや、でも砂川さん・・・!!
今回は俺の方が可哀想じゃないっすか!?
こいつのことを大切にするセックスは出来ないって拒否ってるのに、しつこくセックスを誘ってくるんですけど!!」
「田代、もう分かったから。
もう言わないから止めて。」
「マジでもう言うなよ?
次言ったら絶交だからな?」
「そんなに?」
砂川さんの前でこんな話をされてこんなに拒否をされて、笑顔を作りながら笑った。
「当たり前だろ。
“普通”の男がお前と“普通”にセックスが出来るかよ。」
「そうだよね、ごめんって。
もう絶対に言わない。
普通の男の人が私と普通にエッチなんて出来ないのは私もちゃんと知ってるからわざわざ言わないで。」
私と“普通”のエッチをしてくれることはなかった砂川さんの前でそう口にした。
笑顔を作りながら田代から目を離さずに。
どんな顔で砂川さんがこんな話を聞いているのかと思うと凄く怖かった。
頷いているのか、それとも“可哀想”みたいな顔をしているのか。
それを確認なんて絶対にしたくないから砂川さんのことは見ずに自動販売機の前も砂川さんの横も通り過ぎた。
そして観葉植物も通り過ぎようとした時・・・
「俺は出来るよ。」
砂川さんの静かだけど不思議とよく聞こえる声が私の耳に入ってきてしまった。
「俺は純愛ちゃんとセックスが出来るよ。」
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「俺だけじゃなくて他の男にとってもお前は男に見えるんだろうな。
そうだ!同性愛者の男、俺も一緒に探してやるから。」
「そっか・・・それなら私のことを男として大切にエッチしてくれるね。」
私の心と身体は佐伯さんが大切に仕舞ってくれている。
だから大丈夫・・・。
きっと、大丈夫・・・。
私のことを“人”として好きでいてくれて、私のことを“人”として大切にエッチしてくれるのなら、私はきっと大丈夫・・・。
そう何度も自分に言い聞かせた。
何度も何度も何度も自分に言い聞かせていた時・・・
「純愛ちゃんは女の子だよ。」
低くて落ち着いた男の人の声がした。
その声に恐る恐る自動販売機の向こう側を見た。
そしたら、いた。
砂川さんがいた。
私のことを真っ直ぐと見て、怖いくらい真剣な顔をしている砂川さんがいた。
増田ホールディングスの休憩スペースにある自動販売機から身体を出しながら、私は泣きそうになる。
初めて砂川さんと出会った時のことを思い出してしまったから。
砂川さんとの日々は私にとって楽しくて幸せな時間だったけれど、砂川さんから“忘れて欲しい”と言われた今では思い出したくない思い出になってしまっている。
なのに砂川さんが私のことを“女の子”だと言ってくるから。
この場所でこのタイミングで、私のことを“純愛ちゃん”と呼びながらそんなことを言ってくるから。
また思い出してしまう。
昔も今も私のことを“女の子”として扱ってくれる男の人は砂川さんしかいないということを。
そして一瞬だけ佐伯さんの姿も思い浮かんだからか・・・
私の胸も身体も温かくなってしまった。
これは砂川さんが温かくしてくれたわけではない。
絶対にそうではない。
佐伯さんが私の命も身体も大切に仕舞ってくれているから温かくなっているのだと自分に言い聞かせる。
「砂川さん!お疲れ様です!!
これはセクハラじゃないっすからね!?
どちらかというと俺がこいつからセクハラを受けてます!!
俺とセックスがしたいとか無理難題をふっかけてくるんっすけど!!」
「うん、途中から聞こえてたよ。
田代君の声が大きいからね。
経理部に俺だけが残ってたから良かったけど、こんな話を他の人に聞かれたら園江さんが可哀想だから止めてあげなね。」
「いや、でも砂川さん・・・!!
今回は俺の方が可哀想じゃないっすか!?
こいつのことを大切にするセックスは出来ないって拒否ってるのに、しつこくセックスを誘ってくるんですけど!!」
「田代、もう分かったから。
もう言わないから止めて。」
「マジでもう言うなよ?
次言ったら絶交だからな?」
「そんなに?」
砂川さんの前でこんな話をされてこんなに拒否をされて、笑顔を作りながら笑った。
「当たり前だろ。
“普通”の男がお前と“普通”にセックスが出来るかよ。」
「そうだよね、ごめんって。
もう絶対に言わない。
普通の男の人が私と普通にエッチなんて出来ないのは私もちゃんと知ってるからわざわざ言わないで。」
私と“普通”のエッチをしてくれることはなかった砂川さんの前でそう口にした。
笑顔を作りながら田代から目を離さずに。
どんな顔で砂川さんがこんな話を聞いているのかと思うと凄く怖かった。
頷いているのか、それとも“可哀想”みたいな顔をしているのか。
それを確認なんて絶対にしたくないから砂川さんのことは見ずに自動販売機の前も砂川さんの横も通り過ぎた。
そして観葉植物も通り過ぎようとした時・・・
「俺は出来るよ。」
砂川さんの静かだけど不思議とよく聞こえる声が私の耳に入ってきてしまった。
「俺は純愛ちゃんとセックスが出来るよ。」
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