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久しぶりに食べた砂川さんのトコロの朝ご飯が美味しすぎて、思わず話を変えてしまった。
砂川さんの機嫌がもっと悪くなるかと思いきや、砂川さんは嬉しそうに笑った。
「俺は白米は柔らかいのよりもこのくらいが好きで。」
「うん、私も~。」
「卵も醤油も色々と食べたけど結局あの卵と醤油に戻ってて。」
「私は実家だからお母さんから“あんなに高いのは買わない”って言われるから家では食べられなくてさ~。」
「たまに“純ちゃん”が買っていくと“味なんて変わらない”ってお兄さんが煩くてね。」
「お兄ちゃんって舌まで残念なんだよね~。
田代のお姉ちゃんが作った焦げたクッキーを“普通に旨い”とか言って普通に完食してた時はちょっと見直したけど、あれは私にくれた物なのにお兄ちゃんが食べたって知って田代のお姉ちゃん号泣・・・・え~っ、このドレッシング美味し~。
どこの?」
「俺の。」
「手作り?」
「うん。」
「美味しい!
マヨネーズあんまり好きじゃないけどこれは美味しい!」
「歳だからマヨネーズが更に重く感じてきて、残っていたマヨネーズで作ってみたら良い感じに出来た。」
「良い感じに出来てる!!」
「米ならスープじゃなくて味噌汁にするべきだったね。
もしかしたらパン派になってるかもと思って。」
「私パンは今も食べない。」
「このパンはマーガリンではなくてバターで作られてるやつだよ?」
「今そんなのあるんだ?」
「俺も最近知って。
朝が食べられなくなったと経理部の飲み会の時に言ったら、パンにしてみたらどうかって“お母さん”達から言われて。」
「“お母さん”達って何?」
「お子さんがいる女性社員。」
「それ、絶対に本人達に言わない方が良いよ? 」
「既に昔言って酷いパワハラにあった。」
「先に砂川さんがセクハラ発言したからじゃない?」
「“お母さん”をしている女性に“お母さん”と言って何が悪いのか全く分からない。」
「そんなの、子どものお母さんであって砂川さんのお母さんじゃないんだから。」
「それと全く同じことを耳どころか実際に頭が痛くなるほど聞かされた。」
“そういう人”である砂川さんが片手で頭を押さえる仕草をしているのを見ながら私は笑い、内心スッキリとした気持ちになっていた。
“自業自得”と思いながら、砂川さんの手作りのコンソメスープも食べていく。
このくらい胡椒が入っているコンソメスープは何処でも食べられない。
久しぶりにこのコンソメスープも食べ、最後になる砂川さんのご飯を噛み締めていく。
これが最後になる砂川さんのご飯。
やっぱりめちゃくちゃ美味しい砂川さんのご飯を食べながら、もう1度口にした。
「増田元気のことだけどさ・・・」
「“純愛ちゃん”。」
増田元気のことを聞こうとしたのに砂川さんが私のことを“純愛ちゃん”と呼び遮った。
それには不思議に思いながら砂川さんのことを見ると、砂川さんは口をつけていない食パンを私に向けてきている。
「一口食べてみる?」
「え~・・・何塗ってるの?」
「シナモンアップル。」
「何それ?甘いやつ?」
「うん、でも食パンにマーガリンは入ってないから。」
「確かに、私の中ではそっちの方が重要事項。」
私だけではなく砂川さんも結構“そういうトコロ”があり、だからこのシナモンアップルには私が気にしているモノが入っていないということが分かる。
だから味見として一口、砂川さんが私に向けてきた食パンを食べてみた。
昨日中華街で似たようなことをしたからそこまで恥ずかしくはなかった。
でも、きっと好みではないだろうなと思いながら。
私は甘い物がとにかく苦手だから。
そう思いながら食べてみたら・・・
「・・・・・・おいしい。」
嫌いではない甘さがほんの少しだけ感じられ、甘い物でも“美味しい”と思える美味しさだった。
“おいしい”と呟いた私に砂川さんは凄く嬉しそうに笑った。
その顔を見て、“最後に悪くない時間だった”と・・・
そう思いながら私も笑い返した。
笑い返そうとした、その時・・・
「羽鳥さんからレシピを教えて貰ったんだよ。」
砂川さんが、そう口にした。
砂川さんの機嫌がもっと悪くなるかと思いきや、砂川さんは嬉しそうに笑った。
「俺は白米は柔らかいのよりもこのくらいが好きで。」
「うん、私も~。」
「卵も醤油も色々と食べたけど結局あの卵と醤油に戻ってて。」
「私は実家だからお母さんから“あんなに高いのは買わない”って言われるから家では食べられなくてさ~。」
「たまに“純ちゃん”が買っていくと“味なんて変わらない”ってお兄さんが煩くてね。」
「お兄ちゃんって舌まで残念なんだよね~。
田代のお姉ちゃんが作った焦げたクッキーを“普通に旨い”とか言って普通に完食してた時はちょっと見直したけど、あれは私にくれた物なのにお兄ちゃんが食べたって知って田代のお姉ちゃん号泣・・・・え~っ、このドレッシング美味し~。
どこの?」
「俺の。」
「手作り?」
「うん。」
「美味しい!
マヨネーズあんまり好きじゃないけどこれは美味しい!」
「歳だからマヨネーズが更に重く感じてきて、残っていたマヨネーズで作ってみたら良い感じに出来た。」
「良い感じに出来てる!!」
「米ならスープじゃなくて味噌汁にするべきだったね。
もしかしたらパン派になってるかもと思って。」
「私パンは今も食べない。」
「このパンはマーガリンではなくてバターで作られてるやつだよ?」
「今そんなのあるんだ?」
「俺も最近知って。
朝が食べられなくなったと経理部の飲み会の時に言ったら、パンにしてみたらどうかって“お母さん”達から言われて。」
「“お母さん”達って何?」
「お子さんがいる女性社員。」
「それ、絶対に本人達に言わない方が良いよ? 」
「既に昔言って酷いパワハラにあった。」
「先に砂川さんがセクハラ発言したからじゃない?」
「“お母さん”をしている女性に“お母さん”と言って何が悪いのか全く分からない。」
「そんなの、子どものお母さんであって砂川さんのお母さんじゃないんだから。」
「それと全く同じことを耳どころか実際に頭が痛くなるほど聞かされた。」
“そういう人”である砂川さんが片手で頭を押さえる仕草をしているのを見ながら私は笑い、内心スッキリとした気持ちになっていた。
“自業自得”と思いながら、砂川さんの手作りのコンソメスープも食べていく。
このくらい胡椒が入っているコンソメスープは何処でも食べられない。
久しぶりにこのコンソメスープも食べ、最後になる砂川さんのご飯を噛み締めていく。
これが最後になる砂川さんのご飯。
やっぱりめちゃくちゃ美味しい砂川さんのご飯を食べながら、もう1度口にした。
「増田元気のことだけどさ・・・」
「“純愛ちゃん”。」
増田元気のことを聞こうとしたのに砂川さんが私のことを“純愛ちゃん”と呼び遮った。
それには不思議に思いながら砂川さんのことを見ると、砂川さんは口をつけていない食パンを私に向けてきている。
「一口食べてみる?」
「え~・・・何塗ってるの?」
「シナモンアップル。」
「何それ?甘いやつ?」
「うん、でも食パンにマーガリンは入ってないから。」
「確かに、私の中ではそっちの方が重要事項。」
私だけではなく砂川さんも結構“そういうトコロ”があり、だからこのシナモンアップルには私が気にしているモノが入っていないということが分かる。
だから味見として一口、砂川さんが私に向けてきた食パンを食べてみた。
昨日中華街で似たようなことをしたからそこまで恥ずかしくはなかった。
でも、きっと好みではないだろうなと思いながら。
私は甘い物がとにかく苦手だから。
そう思いながら食べてみたら・・・
「・・・・・・おいしい。」
嫌いではない甘さがほんの少しだけ感じられ、甘い物でも“美味しい”と思える美味しさだった。
“おいしい”と呟いた私に砂川さんは凄く嬉しそうに笑った。
その顔を見て、“最後に悪くない時間だった”と・・・
そう思いながら私も笑い返した。
笑い返そうとした、その時・・・
「羽鳥さんからレシピを教えて貰ったんだよ。」
砂川さんが、そう口にした。
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