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その日の昼休み
「園江さん、ごめん~!
急ぎの処理を1件頼まれたから、先にお昼ご飯に行ってきて?」
会議室を出ようとしたタイミングで扉が開き、佐伯さんが残念そうな顔でそう伝えてきた。
私の彼氏である佐伯さんの残念そうな顔を見下ろし、伝える。
「奥の休憩スペースで待ってるよ。
一緒にお昼ご飯食べよう?」
「うん・・・。
頑張って早く終わらせます。」
顔を赤らめて笑う佐伯さんのことを見て、それに笑顔を作り笑った。
私のことを“彼女”ではなく“男”として見たことが分かったから。
「ごめん・・・っ、だって何かめっちゃ格好良くて!」
「知ってる、私ってめっちゃ格好良いよね。」
「今慌ててもいたからソッチの気は抜けてて・・・っ。」
「うん、大丈夫。
女の子の佐伯さんは佐伯さんで可愛い。」
「1番可愛い?」
「・・・・・・う~・・・・・ん。」
「何その返事~!!!」
「ごめんね、幼馴染みの女の子が私にはいてさ。
あっちの女の子のことをちゃんと精算してからじゃないと“男”としてダメだからさ。」
「精算なんてしなくて良いよ。」
「そうなの?」
「“純愛ちゃん”は男じゃないから女の子のことを精算なんてしなくて良い。」
「そっか。」
自然と笑えた私に佐伯さんは優しい顔で頷き・・・
「少し待ってて。」
そう言って会議室を出て行った。
佐伯さんの後ろ姿を見送った後に奥にある休憩スペースへと向かい、沢山の観葉植物も通り過ぎた。
それからテーブル席に座ろうとそちらに視線を動かした時、いた。
この静かな休憩スペースに1人だけ人がいた。
テーブル席でスマホを眺めながら弁当を食べている女の人、羽鳥さんがいた。
羽鳥さんの姿を見て嫌な感じで心臓が動く。
その瞬間、また下腹部が痛くなった。
それだけではない。
止まろうとしていた出血がまた出たことが分かりたくもないのに分かった。
スマホを眺める幸せそうな羽鳥さんの横顔を見て凄くムカムカとした。
横顔だけではない。
スーツのジャケットを着ていても分かるくらいの胸の膨らみにもめちゃくちゃイライラしてきた。
それを婚約者の砂川さんではなくあんなに若い男の子にだけ触らせているのかと思うと吐き気までしてきた。
今すぐ何かを言ってしまいそうになり、慌ててこの場から逃げ出そうとした。
でも・・・
今朝見た砂川さんの姿が思い浮かんだ。
綺麗なハナカイドウの世界の中で私に“2人でデートをしよう。”と言ってくれた砂川さんの姿が。
彼氏の佐伯さんでも私のことを“男”として見てしまうことがあるのに、砂川さんはやっぱり私のことを“女”として見てくれている。
本当の意味で“女”として見ているわけではないけれど、昔も今も変わることなく“女”として扱ってくれる。
私にズボンではなくスカートを当たり前のように履かせてくれる。
そんな砂川さんのことを思いながら、私は逃げ出そうとした足を止めた。
両足でしっかりと踏ん張ってから声を出した。
ちゃんと声を出した。
「お疲れ様です。」
砂川さんのことを守りたい。
砂川さんのことを守る為、このバカみたいな女に攻撃をするつもりで声を掛けた。
「園江さん、ごめん~!
急ぎの処理を1件頼まれたから、先にお昼ご飯に行ってきて?」
会議室を出ようとしたタイミングで扉が開き、佐伯さんが残念そうな顔でそう伝えてきた。
私の彼氏である佐伯さんの残念そうな顔を見下ろし、伝える。
「奥の休憩スペースで待ってるよ。
一緒にお昼ご飯食べよう?」
「うん・・・。
頑張って早く終わらせます。」
顔を赤らめて笑う佐伯さんのことを見て、それに笑顔を作り笑った。
私のことを“彼女”ではなく“男”として見たことが分かったから。
「ごめん・・・っ、だって何かめっちゃ格好良くて!」
「知ってる、私ってめっちゃ格好良いよね。」
「今慌ててもいたからソッチの気は抜けてて・・・っ。」
「うん、大丈夫。
女の子の佐伯さんは佐伯さんで可愛い。」
「1番可愛い?」
「・・・・・・う~・・・・・ん。」
「何その返事~!!!」
「ごめんね、幼馴染みの女の子が私にはいてさ。
あっちの女の子のことをちゃんと精算してからじゃないと“男”としてダメだからさ。」
「精算なんてしなくて良いよ。」
「そうなの?」
「“純愛ちゃん”は男じゃないから女の子のことを精算なんてしなくて良い。」
「そっか。」
自然と笑えた私に佐伯さんは優しい顔で頷き・・・
「少し待ってて。」
そう言って会議室を出て行った。
佐伯さんの後ろ姿を見送った後に奥にある休憩スペースへと向かい、沢山の観葉植物も通り過ぎた。
それからテーブル席に座ろうとそちらに視線を動かした時、いた。
この静かな休憩スペースに1人だけ人がいた。
テーブル席でスマホを眺めながら弁当を食べている女の人、羽鳥さんがいた。
羽鳥さんの姿を見て嫌な感じで心臓が動く。
その瞬間、また下腹部が痛くなった。
それだけではない。
止まろうとしていた出血がまた出たことが分かりたくもないのに分かった。
スマホを眺める幸せそうな羽鳥さんの横顔を見て凄くムカムカとした。
横顔だけではない。
スーツのジャケットを着ていても分かるくらいの胸の膨らみにもめちゃくちゃイライラしてきた。
それを婚約者の砂川さんではなくあんなに若い男の子にだけ触らせているのかと思うと吐き気までしてきた。
今すぐ何かを言ってしまいそうになり、慌ててこの場から逃げ出そうとした。
でも・・・
今朝見た砂川さんの姿が思い浮かんだ。
綺麗なハナカイドウの世界の中で私に“2人でデートをしよう。”と言ってくれた砂川さんの姿が。
彼氏の佐伯さんでも私のことを“男”として見てしまうことがあるのに、砂川さんはやっぱり私のことを“女”として見てくれている。
本当の意味で“女”として見ているわけではないけれど、昔も今も変わることなく“女”として扱ってくれる。
私にズボンではなくスカートを当たり前のように履かせてくれる。
そんな砂川さんのことを思いながら、私は逃げ出そうとした足を止めた。
両足でしっかりと踏ん張ってから声を出した。
ちゃんと声を出した。
「お疲れ様です。」
砂川さんのことを守りたい。
砂川さんのことを守る為、このバカみたいな女に攻撃をするつもりで声を掛けた。
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